相場が比較的大きな材料によって「新しい展開」へ突入していくとき、チャート上には大陽線や大陰線が出現しますよね。今回は、そういうときにつかえるテクニックのひとつをご紹介したいとおもいます。ある一定の環境の中でずば抜けた効力を発揮する、「職人気質」なテクニカルの話ですね(^^)
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目次
薄利のスキャルピングでなぜ稼げるのか?
トレードの基本的なテクニックって、ローソク足がランダムに推移していく中で、ダウ理論などにもとづいてつかいこなしていくものです。
それらのトレード技法は、相場に特に大きな材料が出てこなくても、チャート形状に規則性を見つけ出してエントリーしていくものですよね。
たとえば、ヘッドアンドショルダーは、「2つ目の肩」がかたちづくられ終えた時点で、売りでエントリーすると勝ちやすい、という点に優位性が見出されて提唱されているチャート形状なわけです。
普通は、いつも通り仕事を終えて帰宅後に自宅でトレードしていくような副業トレーダースタイルの中では、そういうトレーディングが8割方を占めます。
特にぼくのようなスキャルピングトレーダーはそうです。
ご存じのとおり、スキャルピングっていうスタイルは、薄利ですよね。
でも、スキャルパーでも数十万円を億単位にまで増やしているトレーダーは、いるわけです。
今回の記事では、こういう点を不思議に思っている方へ、ひとつの解を提示することもできるかなと思っています。
なんだかんだで、通常のトレーダーのアベレージを遥かに上回る成績を出し続けることができるトレーダーっていうのは、局所的に、その相場に最適なテクニカルを常に選んで勝負をかけていることが多いんですね。
ギャンファンとは?
もったいぶっていてもしかたないので、そういう、ピンポイントに相場を選んで使う、職人気質なテクニカルを紹介します。
そのテクニカルとは、ギャンファンです。
ギャンファンのラインは、重要なピックを基に違う角度をつけた複数のラインなんですね。
ギャンファンは、1×1(45度)が最も重要なラインとされ、ラインの上に価格があるなら強気相場、ラインの下にある場合は弱気相場として見ます。
1×1の他に、1×8(82.5度)、1×4(75度)、1×3(71.25度)、1×2(63.75度)、2×1(26.25度)、3×1(18.75度)、4×1(15度)、8×1(7.5度)あたりの角度が有効と言われているんですよ。
例えば上昇している相場では、1×1のラインは強いサポートラインとされ、これをブレイクすると、重要な転換点として見られるんですね。
ラインの下にある場合は、弱気相場として認識されます。
トレードの仕方としては、サポート、あるいは抵抗をベースにした逆張りですよね。
考え方としては、1×1をトレンドの確認用の目安として、後はそれに沿って売り買いをするだけになります。
けっこうシンプルに使えるテクニカルなんですよね。
ピックとは?
さて、「重要なピック」なんて書き方をしましたが、このピックってなんだかご存じですか?
このピックというのがじつはキーなんです。
これはずばり、高値や安値の「点」のことを指します。
ギャンファンでは、この点を選ぶという作業がトレーダーの腕の見せ所ということになります。
というのは、ギャンファンって、さきほども書いたとおり、45度など、重要な角度というのはほぼほぼ決まっているからなんですね。
ピックさえ選べば、あとは自動的にギャンファンのラインが確定していくんです。
だから、ギャンファンを使いこなすには、ピック選びこそが求められる技術になるわけです。
ギャンファンをつかう相場環境
簡潔にギャンファンの使い方を書いておきます。
ギャンファンを使う相場の状況と、実際のエントリーポイントを伺う局面について、ですね。
まず、大きな視点、つまり相場環境についてですが、これは、それまでレンジ相場だったときにつかうと良いという分析結果がひとつ、存在します。
この分析結果というのは、一般的なものですね。
ひょっとしたらそこまで世間一般的に語られているわけではないのかもしれませんが、少なくともぼくの職場ではわりと昔からそう言われてきたみたいなんですよ。
だから、ぼくも刷り込まれるように、レンジからのトレンド発生、という展開でギャンファンを思い出すことが多いんです。
このあたり、ひょっとすると円相場に特有な傾向なのかもしれません。
ぼくとしてはそこまでギャンファンというテクニカルについて掘り下げて調べてないので、こういう書き方になってしまいますが、この記事を読んでもし興味が湧いてきたら、ちょっと調べてみてもいいかもしれませんね。
通貨ペアごとの相性を、です。
ちなみに、この展開については、そのレンジ相場がもはやものすごく短いローソク足が横並びになったようにしか見えないほどに、大陽線が大きくなってきた時に有効になるケースが多い感じはしています。
材料が出て相場が急展開してきた時ってことですよね。
まぁでも、材料が出て急展開、と言っても、あらかじめ予想されていた結果などについては、あまり優位性がないようには感じているんですけどね。
あくまで、意外性のある材料ですよね。
大きな地震が発生したとか、他にもさまざまな天変地異があったとか、規模の大きなテロがあったとか、要人インタビューで想定されていなかったコメントがあったとか、同様に、想像できないようなインパクトのある要人の記事が有名雑誌に掲載された、とかです。
通常の経済指標の時はまず使わないです。
使わないんですが、普通じゃない経済指標の時は、使う時もあります。
ニュージーランドで地震が起きた際なんかは、ぼくの職場で上司がギャンファンを出してました。
ギャンファンを使うべき具体的なタイミング
ウィリアム・ギャンは19世紀後半から20世紀半ばにアメリカで活躍した投資家として知られている人物です。
ギャンはローソク足とほぼ同様の、独自の分析手法を数々編み出し、それを厳正なルールの下で用いることで生涯の勝率が8割を超えました。
「ギャンの価値ある28のルール」が有名です。 pic.twitter.com/swx5IvMYy6
— 大手企業為替担当DakarのFX雑記! (@111coffeeBreak) November 1, 2018
さて、次は実際のエントリーポイントを伺う局面についてですね(^^)
ギャンファンが使えるタイミングって限られているようですが、その限られたタイミングでザラ場を見てさえいれば、絶大な威力を発揮してくれることも多いです。
初心者時代には偶然目撃するようなときも多いと思いますが、腕を磨いていけば、自分から率先してギャンファンが有効な相場を選んでいくことも可能かと思います。
以下に3つほどそんなタイミングを紹介しますので、お役立てください。
雇用統計を終えて日をまたぐ
一番意図的にギャンファンを使うためにチャートを見ることができるタイミングが、アメリカの雇用統計です。
いわば、これがさきほど書いた「普通じゃない経済指標」ってことですね。
米雇用統計の際は、さきほど書いたような、後から見ればすごく短いローソク足が横並びになったレンジ相場の後に、大陽線が出現しているような展開になるときも多いです。
これは、米雇用統計が、前月の景気を一番早く統計としてまとめている指標だからであり、基軸通貨米ドルを有するアメリカの指標だからですね。
この記事のタイトルのとおり、ギャンファンって、「突如の暴騰暴落局面でつかって」みるべきなんですよね。
その、突如の暴騰暴落局面という言葉が一番ピッタリとあてはまるのが、雇用統計なんじゃないかなと考えています。
実際、1か月に1度のこのお祭りの際は、現地アメリカでギャンファンを使うトレーダーは多いと聞きます。
ぼくの場合は、様子を見つつ、雇用統計が発表されたポイントにピックを置き、15分足を8~16本くらい消化した後にエントリーをはじめたりすることがあります。
雇用統計って日本時間の22時くらいに発表とかなので、もうだいたいは日付が変わってます。
雇用統計の時は、後から見てもチャート形状からすぐにピックを置けるんですよね。
雇用統計のときは仮眠して深夜トレードに備えるというのがセオリーになっているぼくのやり方においては、わりとハマっているテクニカルなんです。
月曜日の朝に窓が埋まらず
「埋めない窓はない」けど、問題はいつ埋まるかですよね。
いつか埋まると思い待ち続けた結果、気づけば1週間たっていたなんてことも。
スキャルでのエントリーならば、損切りは迅速に。
窓を利用したトレードは、資金効率を考慮に入れましょう。 pic.twitter.com/8yX97R291C
— 大手企業為替担当DakarのFX雑記! (@111coffeeBreak) July 30, 2018
また、タイミングとしては、月曜日の窓が出るタイミング、つまり、1週間の寄りの時間にもギャンファンは使えることがあります。
それは、窓が埋まらないときです。
埋めない窓はない、という言葉がありますよね?
でも、窓って、「その週のうちに必ず埋まる」とは限らないわけです。
短期トレーダーにとっては、この「埋めない窓はない」という至言は、あって無いようなものなんですよ。
こと、この点において、ザラ場監視の後、埋まらないなとおもったら、前週の引けのローソク足の終値にピックを定めるというのが、わりとポピュラーなやり方かとおもいます。
イベントドリブンの時に天井や底を狙う
最後は、イベントドリブンのときですね。
イベントドリブンって、ちょっと専門用語っぽくてよくわからないよ!っていう方もいるとおもいます。
一応イベントドリブンについては、別に記事を書いているので、ぜひ読んでみてください。
こちらですね。
読んでみていただくとわかるとおもいますが、イベントドリブンっていうのは、思いっきり投機筋の仕掛けのタイミングになります。
こういうときは、その当該チャートを見てトレードしている人間の割合が、通常よりも増えると考えるべきなんですね。
なぜなら、ものすごく機械的に相場が操られている時間帯だからです。
こう書くと、なんだかエントリーするのが怖い相場のように感じる方も多いかもしれませんが、変動要因が明らかという点においては、戦略をきちんと考えて臨めば勝てる相場になるんですよ。
ぼくの場合は、行って来いのチャート形状で、トップ(もしくは、底)の逆張りのタイミングにピックを定めて小ロットでエントリーしてみるとかは、わりとやります。
こういう作戦も、トレーダーとしていくつか持っておくと、トレードの幅が広がっていいんですよ。
まとめ
さて、いかがでしたか?
今回は「いぶし銀」のテクニカル、ギャンファンのご紹介でした(^^)
ちなみに、他社ですが、同業種の外国為替取扱担当の知り合いに、このギャンファンの達人の方がいるんですよね。
元々職場の経理基幹システムに組み込まれていたテクニカルだったから、暇なときとかによくあてはめてみてたら、高確率で予想できるようになった、ということで。
ちょっと聞いてみると、いろいろな時間足でつかってる話を聞くので、すごいな、と思ってます。
あ、ものすごく余談でしたね、最後(^^;)
まぁ、とにもかくにも、つかう条件さえ整ったら、一度このギャンファンはつかってみてください。
ご自身である程度検証してみれば、その威力を感じられるとおもいますよ。
Dakar
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