週明けにチャートをぱっと見て、相変わらず前週からのトレンドがつづいているとします。こんな時、みなさんはどういう行動に出ますか?「やった!即この波に乗ろう!」と考えますか?それとも、念のためそのトレンドの材料を確認しますか?ぼくは、後者です。
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トレンドが終わるタイミング
なぜトレンドが継続していても材料の変化を察知することが大事なのかというと、これは「トレンドが終わるタイミングをはき違えてしまうから」です。
いくらトレンド相場で強い味方になるトレンドラインを一生懸命引いていたとしても、材料の変化を察知できなかったら、すべてが水の泡なんですね。
これは、想像に難くないと思うんですよ。
例えば、冒頭のチャートを見てみてください。
この時は、米中貿易戦争の材料で豪ドルが売られていた展開だったんですね。
そして、その勢いそのままに豪ドル円は下落して、週末を迎えたんです。
セオリーとして、こういう材料は、その年を象徴するような大きなものになっていない限り、翌週にはチャートを動かすようなものではなくなっていることが多いんですよ。
でも、この時は違ったんです。
翌週もトレンドが続いたら?
この時は、翌週の火曜日にも、まるでスイッチが再びONになったような感じで、勢いよく下落したんですね。
ぼくが言いたいのは、こういう展開のことなんです。
仮に、当初の下落を材料AによるAトレンド、翌週の再下落を材料BによるBトレンドとしましょう。
今回の話は、Aトレンドについては、元々の値動きです。
なので、「すでに起こっているトレンド」としてトレーダーはトレンドフォローしますよね。
毎日昼間、仕事なり学業なりで疲れて帰ってきてPC画面をつけるたびに、このAトレンドがどんどん「下方向に落ち続けていた」わけです。
チャートだけを見ていたら?
この流れの中で、チャートだけを見続けていたとしたら、どういう相場環境認識になっていくと思います?
その場合、ローソク足しか見ていないので、AトレンドとBトレンドの区別がつかないですよね。
区別がつかないとどうなるかというと、Bトレンドの終焉のタイミングについてのシナリオを描く際に、材料Aをチェックすることになるんですよ。
Bトレンドは材料Bによって引き起こされているものだったですよね。
つまり、ここで環境認識を誤ることになるんです。
もう一度、時間の前後関係を考えてみましょうか。
Aトレンドが発生している理由についてはすでに知っているとします。
そういう中で、Bが材料化します。
材料化したことで、Bトレンドが発生します。
一方、この時、このトレーダーは、相も変わらずそのトレンドはAトレンドだと考えている。
こういう図式ですよね。
2つの問題
この誤認識がどんな問題を生むのかというと、具体的には2つです。
1つは、単純に下落の値幅感覚のズレ。
ドル円ならば50銭落ちるだけと思っていたところが、1円落ちることになったりするわけです。
それぞれの材料にある程度の常識的な値幅感覚を有していたとしても、まさか複数の材料が時間的に前後して顕在化したとは思っていないわけです。
これは、垂直方向の認識のズレですよね。
もう1つは、時間感覚のズレ。
もうそろそろこのトレンドも終わりだろう、と考えていたのに、「え?まだつづくの?」というような感覚を覚えることってありますよね。
あれです。
これは値幅感覚の話と対比するならば、「ヨコ方向の認識のズレ」と言えますよね。
普通はこのくらい時間が経過すれば影響はなくなるだろう、なんて感覚をきちんと持っている人ほど、これはハマってしまう話です。
下落している根本的な理由をはき違えてしまっているので、勝つための分析ができていないんですね。
解決策は何なのか?
RBAがさきほど公表した5月理事会の議事要旨の速報。
今回、労働市場がさらに改善しなければ、利下げが適切になるとの認識が示されました。
「金利を目先調整する強い根拠はない」との文言が削除され、利下げ時期が近い可能性が示唆されたんですね。
これを受け、豪ドルドルはがっつり下落してます。 pic.twitter.com/hpjZBs0AsS
— 大手企業為替担当DakarのFX雑記! (@111coffeeBreak) May 21, 2019
じゃあ、こんなことにならないようにするには、いったいどうしたらいいのか?なんですが。
ちょっとあらためてこの問題について振り返ってみると、ぼくの場合は、トレンドが継続している時に材料が変わったことを認識する重要性というのは、特に週明けなんかに考えることが多いんですよね。
これは単純に、土日に材料が出たりしても、チャート上では潮目が変わった感じがなかったりするからです。
こういうのは、トレーダーとしての思考の深さが求められる話になります。
トレンドは続いているんだからその理由までリサーチしなくてもいいじゃん、としか考えないか、都度都度、定期的にファンダメンタルズを確認するか?
冒頭で書いた通り、この問いに関しては、やはり「都度都度のスタイル」のほうがいいわけです。
その確認の内容というのは、為替ニュースになるんじゃないかと思っています。
為替ニュースをチェックしよう!
為替ニュースについては、
情報の選択と見るタイミングは大事!どこのどういう情報をいつ見る?
の記事のとおり、どんな内容を見るか?という点が非常に大事になってきます。
それはそうですよね。
一定のインターバルできちんと把握するようにつとめていた媒体が、じつは嘘八百の配信ばかりだった、なんてことじゃ、目もあてられません。
そこは、きちんと精査してサイトを選んでいかないといけないわけです。
また、これもすでに、
という記事を書いてますが、そういうサイトにおけるマスコミの独特な表現ですよね。
これについても、きちんと把握しておかなければいけません。
トレンド継続にあたっては、「天井知らず」「底が見えない」のような表現は要チェックですよね。
それぞれ、上昇トレンド、下落トレンドが継続している様を表現していることが多いです。
あとは、英語が苦にならなければ、やっぱり海外のサイトですよね。
リアルタイムでテクニカル分析の応酬が繰り広げられている為替取引情報掲載の掲示板なんかは、一見の価値有りです。
正直、これが読み込めると、トレーダーとして一皮向けます。
英語が読めない、と言ってばかりじゃなく、ぜひこれを良い機会ととらえて、「このサイトを読むためだけに勉強してみよう」と考えてみてください。
目標がしっかりと定まっていれば、案外苦にならないものだと思います。
まとめ
さて、いかがでしたか(^^)?
今回の記事は、ある意味「ズルしてトレードはできない」という戒めの意味合いもありますよね。
テクニカル派というわけでなくとも、ひたすらチャートだけを見ているトレーダーの方は多いです。
でも、やっぱりそれだけじゃダメなんですね。
泥臭く、都度都度手を動かして状況をきちんと把握し続けるからこそ、正しい相場環境認識を常に持つことができるわけです。
この作業は、避けて通れません。
考えてみれば、プロの機関投資家は、毎日この作業を当たり前の日課としてこなしているわけです。
敵がそれほどに努力をしているのに、ぼくら個人はそれをしないでいいなんてことにはなりませんよね?
今回は、トレンドが続いている中でも、情報収集を怠ってはいけない、という、「基本立ち返り」の記事でした(^^)b
Dakar
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