さてさて。今回は、あらかじめリスクリワードレシオを設定してから相場に資金投下していくトレードについて書いてみたいと思います。つまり今回の話は、相場分析じゃなくって、おもいっきりトレーディングの話ですね。こういうトレードプランニングの話は、基本的にスキャルピングでもデイでもスイングでもあてはまります。なぜこの話は「極意」なのか?どうしてそう言い切るのかというあたりの話にも触れながら、書き進めていきたいと思います(^^)/
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リスクリワードレシオについて
まず、おさらいしておきましょうか(^^)
リスクリワードレシオは↑このシリーズ記事に書いたとおり、
「エントリーした後の、利確までの利益と損切りした分の比」
のことです。
トレードごとにこれを考えていく場合、上のチャートのような展開は、リスクリワードレシオが1:2のトレード、ということになりますよね。
リスクリワードレシオは Risk Reward Ratio なので、よくRRRと略されます。
このRRR、資金管理の話のように、トレードの結果の数字として蓄積していくならば、それは単なる「今後の分析要因」です。
でも、積極的にこのRRRの設定を今のトレーディングに生かしていく戦略もあるわけですね。
上の1:2のトレードで勝った後、まだこのトレンドが同じくらいの勢いで継続していくシナリオを描くならば、そのトレードは再度同じRRRにするという手もあるわけです。
この話、つまりこんな感じですよね。
これなんかは、さきほどのトレードが終わった後すぐ機械的にエントリーする絵ですよね。
次のローソク足の始値ですぐにエントリーした絵です。
そしてさらにこの流れが続くと考えるならば、また同じトレードですよね。
このトレードなんかは、酒田五法の赤三兵の完成を視認した後のエントリーですよね。
いずれも、うまくRRRを設定した結果、理想的なかたちで終値で利確し、次の始値でトレードをはじめる流れに持ち込んでいる絵です。
始値とか終値とかっていうのはぜひ↑この記事を読んでみてほしいんですが、ローソク足の実体の縁のところのことですね。
陽線ならば下の縁が始値、上の縁が終値になります。
さまざまな考え方
単にリスクリワードレシオを設定してトレードする、と言っても、いろいろな考え方があります。
例えば、
「これから先は激しい上昇相場になるぞ」
と考えたときのリスクリワードレシオの設定の仕方ひとつとっても、トレーダーによってかなりちがうんですね。
例えば、絶対そういう相場を逃したくないと考える傾向の強いスキャルパーは、リスクに対してリワード比を低くします。
これ、逆なんじゃない?と感じる人もいると思うんですよね。
大きく利幅をとるべきなのに、なぜそんなに利確ポイントを狭く設定するの?って思うじゃないですか。
損切り水準に比べて、なぜゴールをそんな近くにプランニングするのか?
この場合のこの問いへの答えは、
「なるべく確実に利確でトレードを終わらせたいから」
なわけです。
そして、環境認識が変わらない限り、勝った後はまた即買うわけですね。
勝てたからもう1回?
あと、あくまで相場環境認識先行という話についても書いておきます。
上の「リスクリワードレシオについて」の項の絵だと、同じチャートで何回もトレードをしていますよね?
これ、このトレーダーがもし
「足元のトレードで勝てたから、もう1回同じリスクリワードレシオでトレードしよう」
と考えてトレードしていたのだとしたら、どうおもいます?
もしこのトレーダーが、そういう思考でこのトレードをしていたのならば、この3連続の勝ちトレードは「まぐれだった」ということになるんですね。
つまり、リスクリワードレシオを設定するのは、さきほど書いたとおり、
「このトレンドが同じくらいの勢いで継続していく」
というシナリオを描いた結果であるべきなんですよ。
また、同じチャートで常に買いから入る必要はありません。
FXのチャートでは、常に売買のリスクは均等。
その時の相場環境認識が下落ならば、迷わず売りで入るのが正解だったわけですね。
トレーダーのリアルなルーチン
例えばリスクリワードレシオ3:1とかだったら、描いたシナリオの利幅に3を掛けた値幅分を、シナリオ方向とは逆方向に進んだ水準が損切り水準になりますよね?
こういう計算は、トレーダーとしては
「いつもの」
作業になります。
トレードのルーチンが決まっていて、リスクリワードレシオの設定をトレードプランニングのベースにしているのなら、その水準を定めるための計算はできる限り早く行うことが求められます。
最初のうちは計算自体がなかなかうまくできなかったりしますが、そこはもう慣れですよね。
何百回、何千回と繰り返していくうちに、値幅とリスクリワードレシオの感覚はだんだん身についていきます。
ポイントは、通貨ペアごとに数字の感覚を得ていくことかな。
このあたりの話は、一般論と言えど中堅トレーダー以上の腕が無いとなかなか伝承されないレベルのものだと思います。
記事のタイトルに「極意!」と入れたのは、何も勢い余ってつけたわけじゃないので、ぜひよく咀嚼するようにしてみてくださいね(^^)b
まとめ
相場の変化は、前提にしないといけないんですよね。
急にボラが出た場合、負けが先行すると序盤はかなり成績が悪くなります。
でも、スタイルが一貫していれば、同様の値幅で勝ちも増えます。
結果、ボラの分、大勝ちできるわけですね。 pic.twitter.com/8rQylobVZI
— 大手企業為替担当DakarのFX雑記! (@111coffeeBreak) June 26, 2021
さて、いかがでしたか?
相場環境認識を常に更新していく姿勢を貫くには、なんとしても自身のスタイルを初志貫徹していく強い意志が必要になってきます。
そのスタイルがちょっと頼りないものだと、トレードの最中に
「果たしてこんなやり方でいいのか?」
なんて思い始めてしまうわけですね。
例えリスクリワードレシオを変えないで相場に挑んだとしても、明らかにボラティリティが増した相場では勝ちの回数が増えていきます。
これはいわゆる、資金効率の良いトレーディングですよね。
資金の回転率を上げるには、一貫したスタイルを持つことが大事ってことです。
ルールを厳守するトレーダーのチャートを見る眼差しって、かなり冷徹。
淡々と判断を繰り返していく感じなんですよ。
感情は、微塵も入り込む隙が無いんですね。
追伸:
リスクリワードレシオの話って、ロットコントロールの話と表裏一体なんですよね。
ロットコントロールについては、↑こんな記事を書いています。
ぜひ、こちらの記事も合わせて読んでみてくださいね(^^)b
Dakar
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