資源国通貨と言えばオーストラリアドル、カナダドル、ポンドなどが挙げられます。
一言で資源と言ってもいろいろな資源がありますが、注目するべき資源という意味では原油、鉄鉱石や金・銀などですね。
それから資源国通貨について考えるときには国同士の輸出入の関係も非常に大事になってきます。
今回は主にオーストラリアドルとカナダドルについて考察していきましょう。
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目次
とにかく大きいオーストラリア
まず「オーストラリアドル」という切り口です。
オーストラリアドルは輸出や天然資源の採掘量等に左右される通貨と言えます。
このオーストラリアドル、今現在圧倒的な輸出量を誇る貿易相手国は中国です。
これは中国の人口を考えていただければわかるとおもいます。
オーストラリアの北に中国あり!
世界一の人口を誇る中国と、広大な国土のわりには人口はそれほど多くはないオーストラリアという国は貿易する上では非常に相性が良いと言えるんですね。
たとえば資源の一つに羊毛が挙げられます。
ニュージーランドもそうですが、オーストラリアは人間よりも羊の数のほうが多いですからね。
オーストラリアは人口約1800万人に対し羊は約1億5000万頭います。約8倍です。
こういう、圧倒的に資源が有り余る国が赤道をはさんで時差がほぼない位置に存在しているというのは、中国にとってもとても有益なことなんです。
AUDのトレードと中国の経済指標
自然、中国の経済指標の結果を受けてAUDのチャートも変動します。
トレードをする上ではこれは貴重なスキャルピングのチャンスとなります。覚えておきましょう。
当然のことですが、中国の経済指標が良ければAUDは買われ、悪ければ売られることになります。
AUDUSDはどうなのか? AUDJPYはどうなのか? ということをそれぞれ丹念に調べていけばいろいろな統計がとれてトレードに生きますのでぜひやってみてください。
記録をとるってわりとやらない方が多いんですよね。
記録はあくまで過去のものだからそんなものは役立たない!大事なのは今!という意見もわかりますが、ぼくは記録の取り方さえ正しければとても有益なことだと考えています。
これは仲値公示についての記事でも触れました。仲値公示直前の時間で有効なトレードについての記事はこちらですのでまだ読んでいないという方はぜひ読んでみてください。
カナダドルと原油には相関性あり!
次にカナダです。
よく原油のチャートと相関性があるのはポンドやカナダドルだというふうに言われます。
特にカナダドルですね。
なぜカナダドルが原油の値動きとよく連動すると言われるのでしょうか。
これはさきほどのオ-ストラリアドルの話と密接なつながりがあります。
カナダという国もオーストラリアと同様、広大な国土のわりには人口が極端に少ないので、豊富な資源をたくさん輸出することができるんですよ。
カナダの人口が少ない理由は緯度が高いからです。要は寒すぎてあまり住む気がしない国ということです。
ちなみにオーストラリアの人口が少ない理由は国が丸ごと大きな島だからです。他の国から簡単に移住しようとは思えないわけです。
カナダはアメリカに夢中(/ω\)
さて、カナダの貿易相手国についてです。
オーストラリアにとって強い影響力のある貿易相手国として中国という国が存在するように、カナダにとって強い影響力がある貿易相手国も存在します。
どこの国だとおもいますか?
それは圧倒的にアメリカです。これはわりと簡単に想像できることだとおもいます。なんせお隣の国ですからね。
カナダはアメリカに嫌われてしまっては国力が半減してしまうような国なんですね。それ故、さきほどの話と同様に、カナダドルもアメリカの経済指標が良ければ買われ、悪ければ売られることが多いです。
カナダドルトレードの奥義!
USDCAD4時間足チャート
原油の4時間足チャート
このチャートはそれぞれUSDCADの4時間足チャートと原油の4時間足チャートになります。
米ドルに対してのカナダドルは、カナダドルのほうが決済通貨になるので、チャートのかたちとしては逆向きになります。
さて、話をもどしましょうか。
今ではシェールオイルによってアメリカも産油国の仲間入りを果たした感があります。
が、アメリカという国の通貨は基軸通貨のUSDですし、何より世界一の経済大国です。他にもいろいろな材料の影響を受ける米ドルは、資源国通貨として扱われることはあまりないです。
それに比べてカナダは、中東のように地下からわんさか原油が湧き出てくるようなイメージはないのに、何故か原油の値動きに一番反応しやすい通貨のように言われます。
これはなぜなんでしょうか?
これは原油の絶対量ではなく、原油の輸出量が多いからなんです。さきほどのオーストラリアの話と同じですね。要は人口が少ないから原油が湧き出てきてもあまりつかわないんですよ。
量としては世界的にはそんなに目立つほどでもないですが、輸出量の統計を見ると一気に世界レベルの原油輸出国という地位であることがわかる国なんです。
故にカナダドルに関しては「とにかく原油チャートと見比べてみよう!」という話になるんですね。
実際、相関性が高い時期はけっこうあります。
原油チャートが変動するときには常にカナダドルにも目を行き届かせるようなトレードを心がけましょう。当然、原油チャートが上がればUSDCADチャートで売りでエントリーする前提になります。
おまけの金とドル円チャート
さて、いかがでしたでしょうか。資源国通貨についてオーストラリアドルとカナダドルにスポットライトをあてて書いてみました。
ちなみに資源国通貨という切り口からは離れますが、「金」という資源の値動きと相関のある身近な通貨が実は日本円なんですね。
最後にこんなチャートを見ていただいてこの記事を終わろうと思います。
ドル円日足チャート
金の日足チャート
どうです?
チャートのかたちとしては逆向きになるのはさきほどの原油とカナダドルの関係とおなじです。金のチャートは金が米ドルに対して取引通貨になります。なので金のチャートが下落するということは金が売られているということなんですね。
このへんの話はこちらの記事で書かせていただいています。興味のある方はぜひ読んでみてください(^^♪
Dakar
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