さて、今回はレンジ相場でのトレードについて書きます。もっと具体的に言ってみれば、レンジ相場でのFXで時間の流れを考えながらトレードしていくスタンスについてです。FXで時間の流れを考えるには、ローソク足の本数を見ていくことになります。メンタルの話にもつながってくるかな。ではでは、いってみましょう(^^)/
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目次
レンジは続くよどこまでも?
レンジ相場でのトレードって、いかにそのレンジが続いていくのか?を考えることがとても大事です。
なぜかっていうと、レンジは基本的には同じ価格帯にずっとローソク足が居座っている状態だからです。
居座っているならば、そこへ資金を集中投下してなるべく少しの値幅でも最大限稼ぐ工夫をしなければいけないわけですね。
でも、多ロットを投じるトレーディングというのは、それだけリスクをはらむことになります。
それは、もし逆行した場合、とんでもない損失を被る可能性があるからです。
レンジトレードて逆行という言葉が意味する展開は、つまりはレンジブレイクですね。
レンジが続いていく前提でトレードができれば、上でも下でも、レンジ幅に差し掛かったのならば、そこが絶好のエントリーポイントになるわけです。
それはそうですよね。
レンジがブレイク(=レンジが破られる)されない限り、そのレンジ内で築かれたポジションは、どんなポジションであっても必ず救われます。
これがどれほどすごいことか?
やっぱりトレンドを抜きたい?
どのくらい今のレンジが続いていくのかを考えていくというのは、わりとFX初心者の方ほど意識がいきづらいところなんですよね。
なぜかというと、初心者の方ほどトレンドを追いかける傾向が強いからです。
(今、ぼくはトレンドを追いかけると書きましたが、ここに関しても実は深いものがあるんですけどね。理想は、トレンドフォローです。)
トレンド相場に魅力を感じるようになると、必然的にチャートリーディングをタテ方向に強く意識を持ってやっていくようになります。
これはこれでいいんですよ?
ぼくは、トレンド相場で稼いではいけませんなんて言うつもりはないですし、実際、トレンド相場は利益率がいいので、ぼくも抜ける時は抜いてます。
たしかに、常にトレンドフォローでトレードできれば、利益率はいいです。でも実際は、逆行で大きく損失を被ることが多いのも事実。
このリスクを避け、ベースをレンジ主体にすると、ドカンと負けなくなります。トレンドでは条件を限定してトレード。スタイル変えるだけで、資金効率上がりますよ。
— 大手企業為替担当DakarのFX雑記! (@111coffeeBreak) April 27, 2018
が、落ち切って逆張りのポイントに至った「今、ここから」の上昇トレンドを、実際にどれほど見抜くことができるか?ですよね。
もしくは、発生したトレンドに乗っかるのだとしても、「本当にこのトレンドはこれからも続くのか?」という不安が、常につきまとうわけです。
これは、実際に自身のトレード資金を相場へ投下してみたことがある方は、痛いほどよくわかる心理だと思います。
トレンド相場の終わり
上昇トレンド相場では、いわゆる高値掴みの可能性を常にはらんでエントリーしなければいけないわけですが、レンジ相場でも、常にレンジブレイクの危険性と隣り合わせでトレードをしなければいけません。
そういう意味では、トレンド相場でもレンジ相場でも、常にリスクはつきまといます。
大事なのは、そういうリスクがあるということをきちんと理解して、実際に向き合っている相場の中でそれが起こる可能性をいかに具体的に想定できるか?なんですね。
トレンド相場においては、トレンドの終わりは機関投資家の利確であったり、経済指標の発表であったりするものです。
短期相場であればあるほど、トレンドの終わりというのは投機筋が暗躍する傾向があります。
テクニカルが機能しやすいのもトレンド相場の終わりの特徴なので、いかにテクニカルを使いこなすかも重要になってきます。
レンジ相場は?
10~20年前なら単純なブレイクアウトが優位に機能しやすかったらしいんですね。
今はアルゴリズムが発展したのでブレイクアウト後にいったん戻ったところでエントリーするのが堅実です。
一度振り落とすんですね。
鳥瞰すればこれも立派な順張りのトレンドフォローです。 pic.twitter.com/YZTmRsDfXS
— 大手企業為替担当DakarのFX雑記! (@111coffeeBreak) 2019年2月11日
対して、レンジ相場です。
さっき書いたとおり、レンジ相場の終わりはレンジブレイクを意味します。
一度レンジで稼ぐことを決めたのならば、そのスタイルのトレードで勝つためには、レンジブレイクは「起こってほしくないこと」になります。
これは実際にぼくがトレードをする際によく意識していることなんですが、レンジブレイクを避けたいのならば、まずは経済指標の時間をきちんと認識することがとても大事です。
例えば23時に経済指標が発表されるとしますよね。
サラリーマントレーダーならば、ちょっと残業して帰宅して自宅でPCのチャート画面を見始めたタイミングが、20時くらいになる日なんて、よくあると思います。
この時に、注目していた1時間足のレンジがちょうどレンジ下限に差し掛かっていたのならば、その時点からローソク足が3本増えたタイミングは「危ない」わけですね。
この認識をきちんと持つことができるかどうかは、経済指標の時間をいかに把握しているか?にかかっています。
そのチャートの通貨は主役か?
どのくらい今のレンジが続いていくのかを考えるにあたっては、今の時間帯でチャートを構成する2つの当該通貨が主役になってしまっていないかどうか?という点を考える視点も大事です。
もちろん、レンジ継続のためには、基本的には、チャートを構成する2通貨が、双方共に「主役になっていない通貨」であるほうがいいわけですね。
また、この主役になっていないかどうかという視点は、時間帯だけじゃなくて、単に、リアルタイムの為替相場で台頭している材料が、その通貨にどれほど変化をもたらすか?という点を考えることにもつながってきます。
例えば数日前のECBの要人発言が尾を引いているような雰囲気があるのならば、そこを考えていかなければいけないということですよね。
FXトレードでは要人発言をおさえよう|中央銀行と為替の値動き
その発言が、ユーロ売りにつながるような話で、且つユーロドルのレンジが下限に差し掛かっていたら、下落方向のレンジブレイクを思い描いておくことが必要になってくるということです。
この時に、レンジ下限にサポートラインを引いていたのならば、そのラインをブレイクするイメージも持っておくべきということです。
ライントレードって、思いっきりテクニカル要因ですが、この例の場合は、その背景に中央銀行の政策というファンダメンタルズ要因があるってことですね。
この話でわかると思いますが、FXって、ファンダメンタルズもテクニカルも、双方を駆使して戦略を構築していったほうが、勝率は上がっていきます。
レンジ継続が前提になる相場とは?
レンジが継続していく時というのは、当該通貨ペアの2通貨に材料が台頭していない時になります。
短期相場を考えるならば、そうですね、ここでは5分足チャートをベースに考えてみましょうか。
5分足ならば、12本で1時間、36本で3時間ですよね。
さきほどの例のような日で、経済指標や要人発言が全くなかった場合を想定してみましょう。
もし、今が20時だとして、翌朝までかなり「平和そう」であることが予想される場合、トレーダーとしてはいったいどのように振舞っていくのが理想形なのでしょうか?
待ってました!平穏な相場!
この例では、まず大事なのは、「次のイベント」を把握することです。
短期トレーディングなので、1日後や1週間後になにが起こるかなんてことは、知ったことではないんですね。
そんなことは、案ずる必要がないんです。
これは短期トレーディングの良いところですよね。
副業トレーダーとしては、本業のほうがより大事なわけなので、この「明日は明日の風が吹く」的な考え方ができる短期トレードは、とても都合がいいわけです。
次のイベントを把握することで、少なくとも、そこの時間帯までは、たぶん激しい相場にはならないだろうな、という想定が成り立つわけですね。
爆弾はいつ落ちるのか?
さすがに翌朝のオセアニア市場で何も起こらないということもないので、今回は翌朝6時にちょっとだけ注目すべきRBA発の材料があると仮定しましょう。
RBAというのはオーストラリア準備銀行です。
つまり、この材料は豪ドルチャートに影響を与える可能性があるんですね。
自分が今からトレードしようとしている通貨ペアは、豪ドル円と仮定しましょうか。
為替相場という舞台に、RBAから爆弾が投下されるようなイメージですよね。
この場合、
- とりあえず、翌朝6時にはノーポジになる必要はある。
- だけど、それまでは自由にやってみるか。
こういうプランニングを、まずは思い描くことができるわけです。
ローソク足の数を把握しよう!
ゴールが決まったら、次にやるべきはローソク足の数の把握です。
レンジって、一定のリズムで上下動していることが多いんですね。
ここに着目すると、レンジの支持線から抵抗線、もしくは抵抗線から支持線まで、だいたい何本くらいで到達しているのかを見ることに、一定の意味があるということがわかると思います。
トレンドラインや水平線は実際に書け!自らの記憶を呼び覚ますため!
ぼくの場合、ローソク足の長さはあまり見ません。
レンジ内で長いローソク足が出ても、すぐに逆行することが多いですからね。
結局は短い時間足が出たのと同じくらいの水準まで戻ってしまうようなことも多いわけです。
ドル円の5分足ならば、ローソク足1本ずつの順番で、30銭の上昇→10銭の下落→10銭の下落 という展開って、「15分後に10銭上昇した」という値動きです。
これって、3銭の上昇→3銭の上昇→4銭の上昇 でも、「15分後に10銭上昇」という意味では同じじゃないですか。
そういう話ですよね。
今回は、5分足換算で、支持線から抵抗線まで60本を擁するレンジ相場になっていたとしましょうか。
トレードのシナリオを描く
紫色のチャネルラインをレンジと想定して。20時にこのチャートを見た時は、支持線から跳ね返ってきて少し時間が経過したタイミングだった、ということ。
さて、ここまで分析できたら、いよいよシナリオ構築にとりかかっていきます。
今現在は20時なので、翌朝6時までは10時間あります。
ローソク足の数で言うと、120本分ですよね。
レンジ内でのローソク足の位置は、一度支持線に触れて折り返してきてるところ。
まだ支持線に近すぎるような段階だと、下落方向へレンジブレイクの可能性もあります。
が、このチャートのケースくらいなら良さそうですよね。
だいたいレンジ幅の4分の1くらい、すでに上昇をはじめていると解釈して良さそうです。
レンジ相場でのトレードチャンス
このレンジ幅の4分の1くらいというのは、たまたまこういう状態だった、ということですよね。
仕事を終えて疲れて帰ってきて、自宅のPCの電源をつけ、ぱっと見たチャート画面がそういう状態だった、ということです。
上の画面はすでに時間が経過したあとのチャート画面ですが、そのときのチャートとしては、「ここが20時」のところが一番右側に来ている状態です。
このことも、ぜひ本質的な部分を認識してもらいたいなぁと思うんですが、こういう「ぱっと見た」瞬間の状態からトレーディングプランを実行に移すことができるって、かなりすごいことなんですよ。
トレンド相場でのトレードだと、そうはいきません。
これはなぜかはわかりますよね。
トレンド狙いだと、まずトレンドが発生していないことにはエントリーしようがありません。
つまり、トレンド発生まで待ち続ける必要があります。
そして、仮にエントリーできたとしても、いつ置いてけぼりになってしまうかがわからないんですね。
この点は、この記事を読んでいただいているみなさんの中にも、共感してもらえる方は多いんじゃないかなと思います。
レンジ相場の利
レンジ相場は、相場の7割を占めると言われています。
副業トレーダーは、チャートに向き合う時間が制限されますよね?
であれば、出現することが多いレンジ相場での戦いは、避けて通れません。
レンジトレードを武器にできれば、常勝組になれたようなものなんですよ。
地味な相場に、勝機有り(^^) pic.twitter.com/JuFVLgbh3x
— 大手企業為替担当DakarのFX雑記! (@111coffeeBreak) December 11, 2018
この点、レンジ相場は相場の7割を占めると言われています。
目撃できる可能性がトレンド相場に比べて明らかに高いんですね。
なので、時間が限られる副業トレーダーにはもってこいの相場となります。
加えて、レンジ相場であれば、さきほど書いたとおり、決められたレンジ枠の中でゴールの時間を定めることができるため、置いてけぼりになってそのまま損切りという結末にはなりにくいんですよ。
今回の例では20時時点からローソク足120本分(5分足12本が10時間分)レンジトレードが継続可能なわけです。
つまり、トレードをはじめる時点で、「今からだいたい3時間半くらいは買いのトレードだ。そして、そのあとは売るトレードに切り替えようか。」と、かなり具体的なシナリオが描けるんですよ。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか。
具体的なトレーディングのイメージはできましたでしょうか?
例の話で言ってみれば、「翌朝6時までは安心」ってところとかがポイントなんですよね。
安心できるからこそ、分析も身を入れてできません?
だから、冒頭で「メンタルの話にもつながってくる」って書いたんですよ。
これが、全然わからない!なんて気持ちでチャート分析に着手しても、途中で「本当にこんなでいいのかな?」と思いはじめてしまったりするわけです。
レンジ相場でゴールの垂直線を決めるということは、つまりはコの字型の絵をチャート上に描くことができるということです。
上下の線は、それぞれ抵抗線と支持線ですよね。
こうやって、自分がトレードしていく価格帯と時間帯を限定するためにも、レンジ相場がどこまで継続するかを考えることって、とても大事なんですよ(^^)
Dakar
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