冒頭のチャートは、とある日のドル円15分足です。
週明けの窓埋めのタイミングですよね。
この記事では、このチャートにまつわるマスコミの表現について考えていきます。
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目次
底堅いとか下支えされているとか
では、ネット配信を含めたメディアの記事における表現に注目してみたいとおもいます。
底堅い、過熱感がある、上値が重い、下支えされている、織り込み済み、など株やFX関連のニュースでは一種独特の言い回しがそこかしこで見られますよね。
まだトレードをはじめて間もない方たちにとってはあまり見慣れない言葉たったりします。
ニュアンスの把握がむずかしくてトレードするときの参考にならないんじゃもったいないので、ちょっと読んでみていただければとおもいます。
メモをとりながら言い回しをいろいろとピックアップしてみたら、わりとたくさん見つかったので、今回はとりあえず「底堅い」と「下支え」について書こうとおもいます。
メディアの言う「底堅い」とは?
まず、底堅い、という表現についてです。
この底堅いという言い回しは主に上昇トレンドや下降トレンドからやや一服気味になり、レンジ相場になったときに言われます。
ニュアンスとしては「相場環境から考えて落ちてもおかしくはないが、わりと落ちない」という感じです。
同じレンジ状態でも積極的に上を狙っているときはあまり底堅いとは言われません。
ちなみにぼくは入社年度にこの「底堅い」という言葉をはじめて見たとき、「そこかたい」と言ったんですが、すぐ上司に「そこがたい、な!」と訂正された苦い記憶があります。笑
そのせいでしょうか。
この記事を書くときにまっさきに思い浮かんだのがこの底堅いという言葉でした(;´∀`)
「底堅い」という表現のうまさ
底堅い、という言い方、これ直感的にどんなイメージを思い浮かべますでしょうか?
ぼくは最初はうまく読めなかったとはいえ、イメージはとてもしやすかったのを覚えています。
うまい表現だとおもいませんか?
要は落ちようと思ってもわりと下が堅くて落っこちないということです。そのままですよね。
あとぼくとしては「とある水平線が基準になっていて、そこよりは下に行かない」というイメージも持っています。
それはなぜか?
「底堅い」と「下支え」
それは堅いという言葉からの連想です。
堅いと言われると、なにか石畳のような道を思い浮かべませんか? ぼくはそんな感じのものを思い浮かべるんですよね。
つまりジャンプとかしながら前に歩いていっても、下にはそれ以上落ちないラインがある感じです。
道ですからね。
そしてこの「底堅い」と比べるとイメージを持ちやすいのが「下支え」という言い方です。
メディアの言う「下支え」
イメージが持ちやすいかなと思うので、この絵をご紹介。
なかなか上方向にブレイクしない時なんかは、一定の価格で左の人の絵みたいな圧力が働いているわけですね。
これは要は、上からおさえつけられている構図。
一方、右のほうなんかは、
「下支え」
という言葉そのものですよね(^^)笑 pic.twitter.com/vpFx9tAyTH
— 大手企業為替担当DakarのFX雑記! (@111coffeeBreak) July 12, 2020
下支えされている、という表現もよく出てくる言葉です。
これも下落方向にアクセントがあるという意味では、ニュアンスは「底堅い」に似ています。
ただ違うのはなにか下から突き上げられるような力が働いている感じがする点です。
それはたとえば何なのか?
これがまさに、とあるメディアの配信でつかわれていたんですよ。
ドル円15分足チャートに下支えが
再度冒頭のM15ドル円チャートを見てみてください。
朝は大きく下落してますよね。
でもすぐに大量の買い支えが入ってます。
それによって、仲値公示の時間までドル円チャートの上昇は続いた、という展開です。
結果的に、完全にきれいな窓埋めが完了。
なにごともなかったかのように「寄りの前」の価格帯まで復帰してきたわけです。
みずぼ銀行の為替相場見通し
さて、ではこの値動きに関連してつかわれた表現を見てみましょうか。
下の参考記事はこの週のみずぼ銀行週刊為替相場見通しです。
引用元:https://www.mizuhobank.co.jp/rate/market/
ファンダメンタルズの話は今回は無視しましょう。
もうすでに過去のことですからね。
注目すべきはチャート動向の予想です。
さすがみずほ銀行ですよね。
この見通しは当然のように今日の窓埋めの前に配信されていますからね。
ちなみに買い支えも下支えも同じ意味です。
では肝心の中身の考察に入りましょうか。
「下支え」は下落方向に意識有り
要はこの文章をまとめてみれば、「イタリアの選挙結果を受けてたぶんドル円は下落する。でもFRB利上げへの期待で上昇もありえる。」ということです。
さっきのぼくの書いたことを思い出してみてください。
下支えという表現には下落方向にアクセントがあるということを言いました。
このみずほ銀行の見通しがまさにそうです。
つまりみずほ銀行としては、このときはWeeklyベースではドル円は下落すると考えていたんですね。
でも、値動きの見通しというのはあくまで見通しであり、誰もがそのとおりにはいかないことはわかっているわけです。
下落なんだけど下支え
当然みずほ銀行としてもそれは十分わかっています。
なのできちんと逆に行く可能性と、その原因の見通しも記述するんですよ。
これはいわば株やFXの情報を配信する側のお作法です。
「絶対今日は下落します!」みたいな記事など書いたら、それを信じてトレードした結果大負けしたトレーダーから非難の嵐ですからね。
下支えと底堅いのニュアンス
つまりですね、その逆に行く可能性について書くときに、よくこの「下支えされる」「買い支えされる」という言い方がつかわれるんですよ。
完全に上昇基調なのであれば下方向の意識など持たなくていいわけですからね。
そしてもうひとつ重要なのは、この下支えという表現は「とあるキリのいい水準があって、その水準から下に行ったとしてもすぐに上昇する」というニュアンスがあるということです。
対して、「底堅い」というのは「そのキリのいい水準よりもなかなか下に行かない」というようなニュアンスがあります。
今回のケースで言えば、その水準というのは窓で下落した、そのときの水準だったということですね。
どうでしょうか?
ガッテンしていただけましたでしょうか(^^?
「底堅い」と「下支え」 まとめ
こういうニュアンスとかイメージの話ってなかなか書かれてないかなと思い、今回は書いてみました。
ただ書き上げてみておもったのは、ニュアンスとかを伝えるのってなかなかむずかしいなということ。
そもそもぼくがどういう性格でどういうトレードをするのかってところも知っといていただかないと、完全にイメージを共有するのはむずかしいかもしれません。
このブログにはほかにもいろいろ記事はあります。
ぜひ、トレード方法など、他の記事も読んでみてくださいね。
読むことでこの記事についての理解もより深まればうれしいです(^▽^)
Dakar
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