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人工知能 自動売買

FXで自動売買はもうやめるべき?AIが活躍する理由と裁量トレード

投稿日:2017年8月16日 更新日:

高度な学習機能をもつAIによるトレードが、現在すでにヘッジファンドなどではとりいれられるようになっています。

一方、いまだに、いわゆる「完璧な」FXの自動売買ソフトというものは存在していません。

なぜFXにおける自動売買ソフトは「完成形」が見えてこないのでしょうか?

FXの自動売買でほったらかしで稼ぐのは、無理なことなのでしょうか?

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自動売買はすごい?!

FXの自動売買ソフトと言っても本当にさまざまなものがありますよね。

トレンドフォローに特化したものや、特定の通貨ペアのトレードだけに特化したもの。

はたまたスイングトレードのみ、といったもののように、一定期間決まった時間のホールドが前提条件になっているようなものもあります。

ぼくの場合、自分のトレード仲間のコミュニティで、ものすごく「こっち方面」にくわしいトレーダーがいる(同い年なんですよね!)のでいろいろ聞くんですよ。

話を聞くと、やっぱりすごいですよ。

だいたいは自動売買ソフトって、MT4の機能を最大限つかってつくられるものが多いので、同時にMT4のすごさも感じちゃうんですけどね。

いわゆるEAですよね。

EAとは「エキスパートアドバイザー」の略で、MT4で使用出来る便利な機能です。

自動売買ができるFX会社

で、ですね、それでも、その「すごい!」という感覚がある一方で、完全に自動売買を肯定できない自分もいるんです。

率先して「自分も自動売買をメインのトレードスタンスにしてやってみよう!」という気にはならないんですね。

これについては、ぼくは自動売買ができるFX会社の口座も開設していて、他のトレーダーの方にすすめたりもするので、あれ?と思った方もいるかもしれません。

が、FX会社についてFXトレーダーが持つべきスタンスっていうのは、複数口座開設が常識です。

故に開設している感じなんですよ。

決して、メインの口座で自動売買はしていません。

自動売買ソフトの定義

FOREIGN

あ、ぼくが今回書いている自動売買ソフトの定義は、「EntryからExitまで、全部やってくれる」系のものです。

いわゆるサインツールは含んでいません。

サインツールはFX教材を含めて、最終的には自分の判断でトレードをするものですからね。

サインツールは「ほったらかし」ではないわけで、それ故に、きちんとそのときどきにおける自分なりの相場環境認識を反映した判断をプラスしていくことができるわけです。

さて、ぼくは今、「ほったらかしではない」ということを書きました。

このへんなんですよね。

なぜたくさんの人が自動売買ソフトに手を出すのか?

自動売買ソフトが欲しいワケ

なぜ多くの方が自動売買ソフトに魅力を感じるかというと、楽してお金を稼げそうだから、です。

これはほぼ間違いないと言っていいと思います。

前述のぼくのトレード仲間もそうですからね(^^;)

それはそうですよね。

自動売買ソフトならば、購入して、セッティングしさえすれば、あとは本当にほったらかしでいいわけです。

これってものすごいことですよね。

その自動売買ソフトの謳い文句どおりにコトがすすめば、1年後には自己資金が10倍、20倍になっているわけです。

そんな未来を夢見て多くの方が自動売買に手を出すんですね。

ところが、現実は、そうはいきません。

大体の方が、たとえ一定期間順調に自己資金を増やせたとしても、たった1回の大きなチャート変動で大損失をくらったりします。

これ、なぜだとおもいます?

自動売買と相場環境認識

ぼくはこれは、そのとき、その瞬間の相場環境認識が、自動売買ソフトではできていなかったからだと考えるんですね。

これ、なぜかというと、自動売買ソフトっていうのは、過去のチャートパターンから現状の相場環境を類推してトレードしていくものが大半だからです。

少なくとも、自動売買ソフトにそのときどきの相場環境に沿ったシナリオを描くことはできません。

じつは、これが自動売買ソフトの致命的な弱点なんですね。

自動売買って、過去のチャート変動の統計をとって、そこから平均値を割り出し、現状の相場環境にそれを当て込むような感じなんです。

つまり、今まで起こったことがないような状況に対しての対処は、まるでできないんですよ。

これがどんなにおそろしいことか?

自動売買をメインにしない理由

じつは、ぼくが自動売買をメインのトレードスタンスにしない最大の理由がこれなんです。

自動売買ってたしかにラクです。

ラクなので、たまにぼくも小ロットでやってみたりはしています。

でも、それはあくまで自分の為替相場環境認識の枠の範囲内なんですよね。

どういうことかというと、つまりは経済指標がなく、要人発言もなく、目立った地政学的リスクもなく、ヘッジファンドも仕掛けないであろう状況のときです。

要は自分で定めた時間内だけにおいてつかうんですよね。

自動売買に関しては、それほど「自分の監視下」におくことを徹底してます。

AIと深層学習

hane

さて、これに比べてAIです。

AIは人工知能のことですね。

人工知能って、元は深層学習なんですよね。

いきなり深層学習とか言われてもピンとこないかもしれませんが、深層学習は機械学習の一種のことです。

元々、ニューラルネットって呼ばれる、主に生物の神経系の挙動を模して学習できるようにデザインされたものなんですよね。

従来の機械学習とは一線を画していて、適用対象次第では人以上のパフォーマンスを発揮するほど高度に学習することができるものなんです。

こういう背景の中で、人と同レベル以上のパフォーマンスが期待できるものを、現在、AIと呼ぶようになった、という経緯です。

AIが役立ちそうな場であれば、すでにビジネスの現場ではどんどん応用され始めています。

そのひとつがヘッジファンドや銀行のトレーディングルームということですよね。

まだ利益率という面では粗さが目立つそうですが、着実に「戦力のひとつ」になってきているらしいです。

自動売買とAIのトレードの違い

さて、このAIのトレード、自動売買との最大の違いは何なのでしょうか?

これは「学習の範囲」です。

自動売買においては、学習の範囲を人が指定する必要があるんですね。

つまり、条件を限定してあげてはじめて、自動売買はその存在意義が生まれるんです。

ドル円ならばドル円、ボリンジャーバンドならばボリンジャーバンドということですよね。

ビッグデータから機械学習で学習を行う自動売買においては、人が何を学習するかというのを予め定義する必要があるんです。

AIはすごい!

一方で、深層学習の最前線に位置付けれられるAIでは、学習する事柄も自分自身で見出して動作をすることができます。

これがどんなにすごいことかわかりますでしょうか?

正直、ぼくも想像ができません(^^;)

だって、これって、AIはこちらが想像するよりはるかに早いスピードで、目的に向かってすすんでいくってことですよね。

この点が、AIのトレードが注目されている理由なんですよ。

(ターミネーターもびっくりです。順張りアメリカ人に教えてあげないといけないです。)

為替のトレードにおける「人と同レベル以上のパフォーマンス」というのは、ほぼイコール「スピード」です。

つまりは、ヘッジファンドなどは特に、アルゴリズムにこのAIを採用するようになっているということです。

なぜプロのトレーダーが存在するのか?

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AIってすごいですよね。

トレードの最前線では、すでにこういう並みの人間では太刀打ちできないような人工知能が活躍しているんです。

こんなことを知ってしまうと、もう生身の人間がしつこくチャートを目で追っていても、絶対勝てないんじゃないかと考えてしまっても、不思議ではないです。

でも、ちょっと待ってください。

こんなにすごいAIという頭脳が活躍するようになった今でも、銀行のトレーディングルームにはPCを前に日々奮闘するトレーダーがいます。

最短距離で常に利益にありつこうとするヘッジファンドにも、必ずマネージャーの下に優秀なトレーダーが仕えています。

これはなぜなのでしょうか?

AIとヒト

さて、ようやくこの記事のグランドフィナーレです。

AIとヒトという観点で書くと、これからもヒトのトレーダーのほうが「上を行く」ということは間違いはないです。

これは、ちょっと考えてみれば当たり前のことなんですね。

たとえば各国の中央銀行の総裁の発言のニュアンスをくみ取るのはいつもヒトです。

もっと言ってしまえば、AIをつかうかどうかの判断をするのもヒトですからね。

当たり前ですが、ターミネーターのように、武器を持ってこちら側に攻撃をしてこない限り、AIがメガバンクのトレーディングルームに単独で居座るなんてことは、今後もありえないんです。

それこそ信用問題に発展しますからね。

常に現状の為替相場の最前線で分析をすすめるのは、ヒトです。

さらに言えば、現場の人間ですよね。

現場の人間っていうのは、銀行のトレーディングルームの人間然り、企業のファイナンス部門スタッフ然り、ヘッジファンドのトレーダー然りです。

なんだかんだで、実際に毎日チャートを眺めている人間が、一番鋭い相場環境認識を持ち続けているわけです。

そういう人に勝る相場環境認識はありません。

ましてや、今現在においては、AIにも劣る機械学習の域を出ない自動売買というのは、もしやるとしても、決して自己資金のすべてを預けるようなスタンスではやるべきではないんですね。

すでにそういう時代に突入しているんです。

FXで自動売買はもうやめるべき? まとめ

Risk

さて、いかがでしたか?

多くの方が、為替相場そのものの勉強はそこそこに、「ほったらかし」という言葉に惹かれて自動売買ソフトに自分のお金をまかせっきりにします。

実際、一度裁量トレードで大負けをした経験を踏まえて自動売買をするようになる方は、常に一定数いるようです。

自動売買って、「ほったらかしで稼げる」という魅力に加えて、もうひとつ利点があるんですよね。

それは「有無を言わさず損切りをしてくれる」という点です。

でもですね、これはそもそもの考え方がちがうんですよ。

損切りができないから自動売買、というのは、その選択をした時点ですでにトレードをすることに対して「後ろ向き」の姿勢になってるんです。

だってそうですよね。

選択というのは常に現状の自分の状態をよりステップアップさせていくためのものじゃないですか。

なのに、メインのトレードスタンスの選択理由が負けトレードの処理というのは、非常に暗い未来に向かっていることになるんですよ。

AIも、おそらく完璧なものというのは今後も出てはこないでしょう。

でも、今、確実に時代は自動売買よりはAIに向かっています。

その理由はこの記事で書いた通りです。

であるならば、サインツールをつかうにしても、メインのトレードは裁量で行いつつ、副次的な選択としてAIを用いるようにしてみる。

これがこれからの個人トレーダーのすすんでいくべき道なんじゃないかなとおもいますよ。

Dakar

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