忘れてはいけないのは、自分が参加している相場は、自分とは違う文化圏のトレーダーが多数を占めているということです。これを理解していれば必ず勝てるとは言いませんが、少なくともトレーディングロジックの原点に組み込んでいくことで、ある程度の優位性を得ることは可能です。よーく考えてみてください。相場参加者は、皆ある程度ルーチンで決まった時間足を監視します。
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ジェイソンの金曜日
その、ある程度決まっているルーチンの中で見ていくことが多い時間足というのは、かなり感覚的な事情で決まっていくようなんですね。
たとえば、「13」という数字には不吉な意味合いがあるという話は、おそらく多くの人が映画「13日の金曜日」の影響とかで一度は耳にしたことがあるはずです。
主に欧米で、13は忌み数とされ、避けられる傾向があるのが知られていますよね?
じつはイスラム圏にも、この数字を嫌う人は多いと言います。
こんな話も、FXにかかわってくるんですよ。
この「13のタブー」の起源には諸説あるんですよね。
イエスキリストが処刑されたのが13日の金曜日だったという風聞もあれば、1970年のアメリカのアポロ計画におけるアポロ13号の事故と結びつける人なんかもいます。
ただ、実際のところは、もっと数理的な話のようなんですね。
13という数の不調和性が嫌われたのではないか?という話なんです。
片手の親指で、親指以外の四本の指の関節の数は12ですよね。
これを一通り数えると、もう片方の手の指を折ります。
すると両手で12を五回数えられるので60になります。
こうして考えだされたのが60進法。
13は12から1が余るので不調和だという理由で嫌われたのではないか?という説です。
時計の表示とFX
「時計の表示が10進法ではなく、なぜ12と60進法なのか・・・?」という疑問を待った方、いらっしゃいますか?
言われてみれば、ちょっと疑問も感じるけど?という方もいると思うんですよね。
ぼくたちは、物心ついた頃から時計の表示法に親しんでいるので、特に疑問を感じるまでも無く、とても当たり前のことと思っていて、生活の中で溶け込んでいる感じがしますよね。
でも、なぜなのかと問われれば、ちょっとだけ不思議に思いませんか?
日本人はメートル法に親しんできたので、本来は10進法の方が合理的だと考えてしまいます。
が、時間のことを勉強すると、この12進法や60進法がいかに合理的でよくよく考えられたものであるか、感心してしてしまうところもあるんですよ。
まだ暦も確立されていなかった古代人こそが、この「時の体系」を考え出したんです。
この12進法や60進法もFXに深くかかわっています。
たとえば、後で触れますが、クオーターという考え方を60進法にあてはめると、欧米人がよく15分足を見る理由がわかってくるんですね。
月の概念について
DakarのFX手法実践者さんが、日本全国酒飲み音頭のFX版替え歌をつくったそうです。おもしろかったのでツイート。円が上がる=ドル円が下がる、円が下がる=ドル円が上がるってことみたい。「ドル円」のとこは巻舌だと歌いやすいとか。
7月はネタ切れだったんでしょうか?笑
ぜひRTを(´∀`)#ドル円 pic.twitter.com/1uX1BqF84t
— 大手企業為替担当DakarのFX雑記! (@111coffeeBreak) May 21, 2018
古代人たちは、月の満ち欠けが約30日のサイクルで繰り返され、それが12回繰り返すと同じ季節がやってくるということを体験的に知っていたと言われています。
この体験から得られた時の体系は、洪水などの被害を受ける恐れのある農耕民族にとっては、とても重要なものだったんですね。
また、太陽が地平線に顔を出してから、姿を完全に現すまでの時間が約2分で、この2分を基本単位としていた文明もあったそうです。
古代バビロニア人ですね。
古代バビロニア人は、天空をこの太陽のサイズで分割すると、720個分で一昼夜が経過することを知っていたんです。
この話を要約すると、下記のようになるわけです。
2分 x 720 = 1,440分 ÷ 60 = 24時間(一日の時間)
この式や数値を見ると、やっぱりなんとなく10進法より12進法や60進法のほうが相応しく、時間の表示には合理的に思えてきますね。
FXとピラミッド
ところで、紀元前3000年頃のエジプト人は昼と夜をそれぞれ12分割していたという記録が、あのピラミッドに表記されていたということを知ってました?
「12」という数値は、ますます神秘化されやがて崇高な数となり、正12面体は占星術のシンボルにもなったわけです。
明治2年までに使われていた日本の不定時法の表示文字盤でも、やはり1日を12等分しています。
12進法で時刻を表示するのは古代の人々の生活体験に裏づけられていたわけで、その後天文学や数学が大きな発展を遂げても、この体系は基本的には変わらず今日に至っているんです。
しかも「時」だけはアジアやアフリカなども同一の体系を維持しているんですね。
どこかの地域や国では10進法で、また他の地域では14進法で時刻が表示されていたなんて、聞いたことがないですよね。
長い歴史の中で、10進法で時刻の表示を体系化しようとした試みがあったのかというと、実は、フランス革命直後には、その動きがあったらしいですけど。
まぁこのへんは、フランス人っぽいエピソードですよね(^^;)
クオーターという概念
さて、クオーターについてです。
アメリカの25セントコインが、「クオーター」です。
クオーターについては、この記事↓でも触れましたよね。
FXでは15分足に特に注目!クオーターって英語はご存知ですか?
ジョージワシントンと鷲の絵柄が描かれています。
この25セントコインは、下のほうにQuarter Dollar と書いてありますからね。
つまり、1ドルの4分の1なんですよ、ということがわざわざ書いてあるわけです。
これ、日本で例えたら、50円玉に漢字で「半分」と書いてあるのと同じ感覚です。
正直言って、50円玉に「半分」とか書いてあったら、「えっ?!」って思いますよね?笑
でも、アメリカでは、Quarter Dollar と平気で書いてあるわけです。
ニューヨーク駐在が長かった職場の同僚の話なんかでは、駐車場のメーターは、最近少しずつクレジットカードで支払えるものが増えてきているらしいんですね。
でも、以前は車のダッシュボードの中に必ず小銭をキープしておかないと、いざというとき車を停めることができなくてとても困ったそうです。
駐車場のメーターは、1時間で1ドルのことが多く、つまりクォーター1枚で15分なのですが、これも「クォーターを4枚いれれば1時間停められる」というのがとてもわかりやすいです。
アメリカのすべての地域がこうなんですかね?
マクドナルドのクォーターパウンダーなんかもそうですよね。
というのは、クォーターパウンダーのパティ(=肉)は、1パウンドの4分の1の重さなんですよ。
1パウンド=約450gですよね。
こういう経緯で肉の量が決まったハンバーガー故に、クォーターパウンダーという商品名になっている、というわけです。
「本社」を英語で言うと?
もうちょっとこの話をしつこく書いていけば、ヘッドクオーターなんて言葉もあります。
たとえば四角い家なり、地域のワンブロックをイメージして下さい。
それを4分割した1つがquarterです。
区域、場所、持ち場、などの意味が生じます。
また特定区域の住人や特定社会の人々も指します。
兵舎、宿舎、持ち場、部署もquarterです。
その持ち場や部署のうち、主なもの、頭(かしら)となるのが head-quarter になるんですね。
主な部署、本部・本営・司令部・本局、みたいな意味合いですよね。
通常、headquarterの形では、動詞として本部に置く、本部を置く、意味で用い、名詞では複数形でheadquartersとし、本部、司令部などの意味に用いるそうです。
新大陸につくられた、世界の金融市場を統括するような立場になったニューヨーク市場を要するアメリカ。
そのアメリカは、東の隅っこから西へ西へと、フロンティア精神で大地を開拓していった歴史があるんですね。
その中では、整然と区分けされたワンブロックの土地において、このクオーターという言葉を使う頻度が多かったということは、想像に難くないですよね。
まとめ
FXチャートの時間足って、結局どれを見たらいいの?と悩む方はわりといらっしゃいます。これ、正しい悩みです。監視すべき時間足って確実にあります。FXって、「見てれば勝ちやすい時間足」があるんです。
どの時間足なのかは、ここに書きましたよ(^^) pic.twitter.com/wneLGlpACT
— 大手企業為替担当DakarのFX雑記! (@111coffeeBreak) March 26, 2018
さて、いかがでしたか?
世界的に多くのトレーダーが見ている時間足がわかれば、トレーダーは優位性を持ってトレードに臨めますよね?
なぜかというと、多くのトレーダーが見ているということは、それだけその時間足で機能しているテクニカルの注目度が高いと想定できるからです。
そうなってくると、じゃあいったいどの時間足がよく見られているんだろう?というところが気になるわけですよ。
なので、今回の記事を書いてみた次第です。
ちょっとでもヒントになったのならば、幸いです(^^)
そして最後にひとつ。
トレーダーとしては、FX会社に「見せられている」時間足の中だけで、日々の相場を監視している、ということは常に自覚しておきましょう。
これは、だからといっていつも自分のFX会社の環境で表示される時間足以外を見に行く必要もあるという話ではないです。
そこまでひねくれなくてもいいです。笑
各FX会社は一応、世界標準でよく監視されているチャートを表示しているわけなので。
なんですが、それでも、やはり自覚しておくに越したことはないんですね。
たとえば、超短期トレーダーとしては、たまに感じる例は、15秒足とかです。
1時間の12分の1の5分足でちょっと早めの展開でRSIが反応しているとします。
そういう時に、「あー、これはもしや?」と思って15秒足を見に行くと、ものすごーくきれいにRSIが反応していたりするんですよ。
Dakar
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