逆指値注文にはおおまかに言って3とおりのパターンがあります。
1つめは、トレンドが発生した場合にそのトレンド方向にエントリーする逆指値注文。
2つめは、ホールド中に利益が発生し、逆にふると利幅が減るというときに、チャートが逆方向に行ったラインで利確するという逆指値注文。
そして3つめが、ストップロスとしてつかう逆指値注文です。
一番実践的なのがストップロスの逆指値注文になります。
通称、損切り注文。
相場撤退を余儀なくされたトレーダーが、じつは軽視していたということが多い注文方法です。
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目次
ストップロスは逆指値注文のひとつ
指値注文は自分に有利なレートを選んで注文するという注文方法だが、逆に自分に不利なレートを選んで注文するという方法が逆指値注文。
こういう説明ってわりとよくされています。
逆指値注文というのは、買いのエントリーを考えた場合、現在のレートより高い値段で「買うこと」、低い価格で「売ること」という注文方法なんですね。
この考え方がこの「逆指値」というネーミングの由来です。
「逆」というのはつまり、上がったら売るのが普通でしょ、という感覚があるが故ですね。
じつはこの表現、独特な日本語表現だって知ってました?
実際、「逆指値注文」という英語は存在しませんからね。
なにをもって、逆、と言っているかという点を考えていくと、その前提は逆張りです。
こんなところにも日本人の逆張り信仰が深く根付いているわけです。
逆指値注文そのものの英語はありませんが、逆指値注文のうちのひとつは、ストップロス(=stop loss)と呼ばれています。
わかりやすく説明すると、3つある逆指値注文のうちのひとつがストップロスということですね。
これは、日本語で言うと損切り注文ということになります。
逆指値注文で損切りを!
これ以上レートが動いたらもっと損しそうだから、損失確定だけど決済する! というのがストップロス(=損切り注文)と言われるものです。
逆張りでエントリーしたけど
例えば、上のチャートには黒いラインが入れてありますが、この黒のラインをやや上昇基調のレンジの下限と考えて、「タッチしたら逆張りで買いたい」と考えていたとします。
こういう注文の仕方は東京時間のドル円なんかでは有効なスタンスですからね。
あまり値幅も出ていないし、できればレンジの下限で入って上限で利確するという「無駄のない」トレードをしたくもなるものです。
で、実際にここで買うとしましょう。
すると、相場はどうなっていったか?
FXを嫌いにならないで!
こうなったんですね。
いわゆる「買ったら下がった」というやつですよね。
もうこれ、特にFXをはじめたばかりの方なんかは、イッパツでFX自体が嫌になっちゃうパターンです。
こういうときって本当に唖然としてしまうもので、なかなかすぐに損切りできないんですよね。
どうしても手が動かなくって、そのうち根拠のない期待をしはじめて、上昇するのを待ったりするんです。
ところが、いっこうにその気配はなく、さらに下落していくローソク足をただただ眺めるばかりに・・・。
こうならないためにはどうしたらいいとおもいます?
そう、ここで逆指値注文をしておくと、ちょっとちがう結果になるんですよ。
慎重なトレーダーの場合
これ、さっきと同じ、「買い」の判断をしたときのチャートです。
でも、今回は慎重派トレーダー版です。
今回もさっきと同じように、絶好の「買い」のチャンスと判断して、買うんです。
買うんですけど、慎重なトレードに徹して、エントリー方向とは逆にExitの注文を出しておくんですよ。
これがストロップロスとしての逆指値注文です。
さきほども書いた通り、ストップロスっていうのは、損切りの注文のことです。
負けは負けなんだけど
こうやってストップロスを仕掛けておけば、損失を限定することができるわけです。
この場合に大事なのは、「でも、もしかしたら戻るかもしれないじゃん」などと考えないことです。
可能性を考えだしたらキリがないですからね。
実際に、経済指標の発表のときなどはいわゆる「行って来い」のかたちのチャートになることもあります。
でも、もしそのトレード機会が相場の転換点だったらどうします?
それこそ、「もう二度と戻ってこない価格帯」なのかもしれません。
この点を考えると、ストップロスというのは、まさしくお金がなくなっていく(=loss)のを止めて(=stop)くれる注文です。
このストップロスという逆指値注文は、トレーダーを命拾いさせてくれるものなんですね。
メンタルに自信のない方にもおすすめ
どうでしょうか?
こうして逆指値注文を入れておくと、予想外の下落もある程度余裕をもって見ていられるようになります。
損切りは損切りなので、決していい気分ではないんですよ?
いい気分ではないんですが、なにかと心理的にやりにくい損切りという判断を、自動的にすることで、自分のお金を必要以上に減らさずにすんだわけです。
必要以上に、という意味は、見ているのに、ということです。
チャート監視は相場環境に常に機敏に対応していくためにしていることなのに、損切りはやりにくい。
ならばいっそ、オーダーのタイプとして損切り注文も売買システムに取り込んでしまおう、ということでこういう注文方法ができあがったんですね。
FX会社としてはどこにExitの注文を入れておこうが、それはトレーダーの裁量なのであまり気にかけないみたいです。
そういう意味では、この逆指値注文という言い方は、トレーダー視点の言葉ですよね。
「逆」というのが、いかにも主観的です。
ストップロスはリスクヘッジ
日本人の投資家の大部分は「逆張りで負けている」と考えられています。
逆指値注文は、リスクを拡大させないストップロスとして使うことができるんですね。
「寝ている間にもどんどん相場が下がって行って、朝起きたら数千万円の損失が有った」なんて話も個人投資家の間では実際に起こっている話です。
そんな心配をしないで、リスクを管理してゆっくりと眠る事ができるのが逆指値注文の最高の使い道です。
例えばさきほどのチャートのように「黒いラインより下に相場が下がったなら既存の買いポジションを決済したい!」と言う時に使われます。
特に、この逆指値注文は短期トレーダーにはぜひとも使ってほしい注文方法なんです。
その理由として、短期トレーダーの多くは高いレバレッジでの取引を行っている方が多いということが挙げられます。
高いレバレッジということで、資産に対するリスクも比例して大きくなりますよね。
自分の大切な資産を守る意味でも逆指値注文を入れておくことはリスクヘッジになり、よいと思いますよ(^^♪
P.S
トレードの指針という点では、なんだか逆張りを否定するような記事になっちゃいましたが、決してぼくは逆張りを否定しているわけではないので念のため書き添えておきますね。
特に東京時間のドル円で稼ぐには、ロットを増やした逆張りが有効です。
でも、NY時間においては順張りが有効。
要はケースバイケースってことですよね。
FXでは、相場環境認識を深めつつトレードをするようにしましょう( `ー´)ノ
Dakar
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