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テクニカル分析の三原則とは?

投稿日:2017年3月20日 更新日:

テクニカル分析の三原則について書きます。

テクニカル分析の三原則っていうのはその名の通り、テクニカル分析が成立するための3つの原則のことなんですね。

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テクニカル分析の三原則

テクニカル分析の三原則は以下のとおりです。

原則1 価格はすべてを織り込む
 市場参加者は常に「将来の動きを他人より早く察知して行動しよう」とするので、材料は瞬時に価格に織り込まれると考える。

原則2 価格はトレンドを形成する
 市場で形成された価格を、すべて一瞬の出来事だととらえるのではなく連続したものととらえ、トレンドが形成されると考える。

原則3 歴史は繰り返す
 「過去の動きは過去のものでしかない」とは考えず、過去と同じことが繰り返されると考える。価格の変動に数式化できるような規則性はないものの、大きくとらえることで一定の規則性があると考えるのである。

それぞれについて書いていきますね。

原則1 価格はすべてを織り込む

まずは「原則1」についてです。

材料の評価はマーケットに任せる

「価格はすべてを織り込む」ので、材料を分析しても意味がありません。

材料の評価は、マーケットに集まる不特定多数の人たちに任せるのです。

自分で行うのは、多数の人の評価で価格が “どう変化したか” の観察です。

さて、価格の変化を観察しても「すべてを織り込んでいる」のなら、「これから先のことはわからないではないか」という意見が出るとおもいます。

でもこれは考え方が間違っているんですね。

「価格はすべてを織り込む」は、テクニカル分析の最重要視される「定義」なんです。

市場価格に反映されるものは需給関係であれ心理的なものであれ、何でも価格に反映されています。 

つまり、価格の動き(チャート)を研究する事で市場(相場)の状況が解ることになります。

マーケットの動きは全てを織込んでいる、そう考えてテクニカル分析を行うべきなんですね。

誰だって有利な取引をしたい

外国為替市場にはどのような人が参加しているでしょうか。

例えば、ぼくの勤め先のように輸出入を行う企業や海外のヘッジファンド、そして日本の個人投資家が為替差損を狙って売買しています。

さまざまな事情は絡むでしょうが、基本はみんな「お得に外国為替を交換したい」と思っているんですね。

なので市場参加者は日々さまざまなニュースを確認し、節目となりそうなポイントを見て取引をしています。

1つ1つの結果が積み重なり、値動きを伴ったチャートとして表示されます。

この「原則1」の「価格はすべてを織り込む」というのは、FX市場の大きな原則です。

日々の経済指標のようなファンダメンタルや、「ここを抜けたら上がりそうだ」といった市場心理もすべて、価格に織り込まれてチャートに表示されるんですよ。

すべての要素が、価格に織り込まれているのならば、過去の値動きから傾向を見つけるテクニカル分析はFX市場そのものを分析することになるんです。

原則2 価格はトレンドを形成する

つづいて「原則2」です。

値動きには必ず傾向がある

「原則2」は「原則1」に対する答えになります。

材料が出て価格に変化が起きたとします。

この時点で「材料は織り込まれた」と考えるわけですが、そこで生じたトレンドは「一定期間継続する」んですね。

これは実際に、いろいろなケースがあります。

トレンドの概念は、テクニカル手法において欠くことのできないものです。

相場には必ず流れ(トレンド)があり、価格の動きをチャートで追う目的は、トレンドを早い段階で確認して、そのトレンドのなかで取引することにあるからです。

また、トレンドはブレイク(壊れない)されない限り、その流れが続きます。

外国為替市場の値動きはランダムではありません。

値動きには必ず傾向があり、トレンドを形成します。

これが「原則2」の「価格はトレンドを形成する」の意味合いになります。

トレンドを掴むための手法がテクニカル分析

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ちょっと視点を変えてみましょうか。

一見、為替の動きはランダムに自由気ままに動いているように見えます。

ですが、大きな時間枠で見てみると値動きには一定の方向性があるのが分かるはずなんですね。

一定期間、上昇していたり下落していたりします。

この一定期間の一定方向への動きを「トレンド」と呼ぶんですよ。

トレンドが分かれば、どのタイミングで売買をすればいいか分かりますよね。

テクニカル分析はこのトレンドを掴むための手法と言っても過言ではないんですね。

また、一見トレンドが出ていないトレンドレスの状況になっている場合もあります。

これがいわゆるレンジ相場です。

レンジ相場は一定の値幅内で値動きが行ったり来たりしている状態のことを指します。

レンジ相場ではトレンドに乗った時のように大きな値幅を抜くことは期待できませんが、小さな利益幅を抜くのには適した相場なんですね。

トレンドの有無を見分けることはFX市場でより堅固に戦っていくための武器でもあります。

原則3 歴史は繰り返す

そして最後、「原則3」です。

値動きは類型化できる

「歴史は繰り返す」とはいったいどんな意味でしょうか。

時代によって背景は異なっても、マーケットの基本的な構造は同じなので、値動き(価格の変化)はある程度類型化することができます。

例えば20年前の値動きと10年前の値動きを比べたり、ユーロドルとポンドドルの動きを比べても、明らかな違いを説明することは困難です。

需給関係や参加者の心理が価格変動の大きな要因なんです。

だから、「過去のパターンを基に将来を予測することに優位性がある」と考えるわけです。

人間心理は変わらないという前提から、将来は過去の繰り返しにすぎないということであり、将来を予測するには過去を研究することが重要だという考え方です。

市場の歴史に残る事件と言えば、1929年の世界恐慌、1987年のブラックマンデー、2008年のリーマン・ショックなどが挙げられます。

いずれも共通しているのは、大暴落の通貨危機という点です。

FX市場は暴落が起こることがしばしばあります。

Wボトムも歴史から学べる

大きく盛り上がって上昇していった相場はいつか大きく下がるときがあるものです。

ただそれだけのことなのだということですね。

「原則3」の「歴史は繰り返す」は少し大げさな言い方なんですが、トレードをする際には常に頭の片隅で意識しておくべき言葉なんです。

例えば、暴落も誰が悪いわけでもなく「下落はあるもの」として考えておくべきだということです。

FXでは売りからでも収益を生むことが出来るので、大きく下落している場合は迷わず売ればいいんですよね。

そして、この「歴史は繰り返す」をもっと身近な例で言えば、「値動きにはパターンがある」ということになります。

チャート・パターンがその例に挙げられます。

FX相場には、三角持ち合いや三尊天井、Wボトムなどといったチャートパターンが存在します。

このパターンと、過去の高値安値を意識してトレードをするということ。

それだけでテクニカル分析の一歩は踏み出せたと言えるんです。

テクニカル分析の三原則 まとめ

さて、いかがでしたでしょうか。

テクニカル分析の三原則について書いてみました。

念のために書いておきますが、これらの説明に真っ向から異論を唱える研究家や実践家もいます。

あるいは、個々のものについて異なる解釈をする人もいます。

でも、FXトレーダーとして大切なのはやはり「自分のスタンスで判断して行動する」ということになってくるんですね。

参考元:http://fxsignal24.jp/

Dakar

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