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目次
もっと大きな視点で見る
さて、前回は相場環境認識について「1日単位で考えてみる」という視点でチャートを見てみましたね。
前々回は東京時間やロンドン時間、ニューヨーク時間という1日のなかでの細かい値動きについてでした。
となれば、この流れからして、今回はどんな視点だとおもいます?
こういう記事を読むときは、想像力を膨らませて読んでいただければとおもいます。
自分のイメージを常に先行して文章を読むと、脳に入ってきやすいらしいですので(@^^)/~~~
冬から春、そして夏へ
この記事で扱う視点ですが、ずばり「季節」です。
どうでした?
まったく同じ表現でなくとも、なんとなくは予想があたっていたでしょうか?
とりあえずは、ぼくは「季節」と書きました。
要は桜が咲いてから梅雨に入り、蒸し暑い時期が終わったら肌寒くなってきて、いつのまにか雪が降る季節になる。
そしてまたあたたかくなってきたらお花見の季節・・・。
こういうことですよね。
具体的に何月がどうとかではなく、なんとなくの把握が、まずは大事になってきます。
なんとなくと言えど
なんとなくという感覚は大事です。
実際に、何月~何月まではこういう傾向がある、というように為替の値動きの特徴をまとめる方はいます。
実際、ぼくも月ごとの特徴を自分なりにまとめていますからね。
でも、今回の記事ではあえて3か月ごとにまとめようとおもいます。
通貨ペアはドル円ですね。
3か月ごとっていうのは、国内企業の実需の決算の周期でもあり、海外ファンドの換金のタイミングの周期でもあるんですね。
こういう把握の仕方も、ひとつの戦略として「アリ」なわけです。
日本の会社と為替レート
さて、具体的に考えていきましょう。
本邦企業の、いわゆる3月で決算を迎える、四半期ごとの特徴から考えていきます。
企業は、基本的に社内レートというものを、その年の最初の段階で決めます。
これが、その企業がその年度で常に貫く為替レートになるわけです。
ドル円で考えます。
ドル円だと、つまり、この、当初想定していた社内レートより円安方向にレートが動けば、輸出企業であれば利益が上乗せされるわけです。
逆に輸入企業だと損失を被ることになります。
反対はどうでしょうか。
当初想定していた社内レートより円高方向にレートが動けば、輸出企業であれば損失を被ります。
逆に、輸入企業は利益を享受しますよね。
実需の決算
なんとなく会社と為替レートの関係はわかっていただけましたでしょうか?
では、肝心の四半期ごとの特徴ですよね。
結論から書くと、四半期末に実需筋がドル円チャートを動かす理由としては、「円買い」が挙げられることが多いです。
つまりドル円を下落させる力が働くということですよね。
これはどんな仕組みなんでしょうか?
レパトリエーションとは?
これは簡単に言ってみれば、「輸出企業が外国で売り上げた利益分を、決算報告をするために円に換金する動き」ということになります。
これをレパトリエーションと言います。
国内株式会社の株主は、当然日本人が多いわけです。
つまり株券も日本円で買われているわけで、自然、決算報告も日本円がベースになるんですね。
そんなときに、「いや、今は円高だから日本円ベースで決算報告なんてしたくないよ!」とか言ってられないわけです。
そんなこと言ったら、その時点でその会社の信用は失墜しますからね(^^;)
レパトリの為替の値動きは予想できる?
このレパトリ、特に日本だと2月中旬~3月末によく為替相場で散見される動きです。
じつはぼくは、このレパトリに関しては、ちょっとした特技があります。
勤め先の情報網から得ている為替関係のネタから、なんとなく円相場の動きが見えることがあるんです。
だいたい毎年5、6回あります。
これに関してはプロディーラーのKさん含め、ぼくのFX仲間の間でも、ちょっとした有名人なんです(*^^)v
数少ないトレード仲間の内輪の話ですけどね。
ぜひ皆さんもこのレパトリエーションというものをよく勉強して、自分なりにその特徴を掴んでいくようにしてください。
このレパトリ、とりあえず今回の第1四半期はもう終わりなので、つぎの第2四半期のタイミングでなにかオープンにできる情報があれば、メルマガで書きますね( `ー´)ノ
ファンドも決算
次にファンドです。
ちなみにファンドも、この四半期という決算の区切り方を採用している会社が大半です。
4というのは世界的にちょうどいい区切りの数字なんですよね。
日本では「死」を連想させ、忌み嫌われる数字のひとつです。
が、たとえばアメリカのプロバスケットボールのNBA、アメリカンフットボールのNFLではクオーター制が取り入れられています。
これなんか「4つにわける」ことがとてもオーソドックスな文化として受け入れられている証拠です。
あとたとえば移民の混血の割合とかですよね。
「メキシカンクオーター」とか言うと、おばあちゃんだけメキシコ人、みたいな感じになります。
ファンドの換金
さて、話は、そのファンドの出資者の換金についてです。
ファンドは、たとえば45日間ルールというのがあります。
これがどんなものかというと、ファンド出資者は換金の45日前までに、解約あるいは一部換金することをファンドへ通知しなければいけないというものです。
ファンドって投資戦略を柔軟にし、資金を効率的に運用するために、出資者に対して換金できるタイミングに制限を設けることがほとんどなんですよ。
そんなに自由に投資資金をいじられたら運用のプランニングができないですからね。
これがいわゆる45日ルールの実態です。
45日ルールはそこまでつかえない?
ただこの45日ルール、ファンドによっては30日前や数週間ということもあるんですよね。
しかも年に4回ではなく、2回だけなんて会社もあります。
さらに、グローバルな戦場で戦うファンドは常に戦略を変えていくことが多いです。
そういうことを考えていくと、一概に、たとえば「月末から45日前に注目してみる」みたいなトレードプランは、練りにくいかなというのが率直な感想です。
ただ、相場環境認識のためには、記録をとってみるというのは良いことだとは思いますけどね(^^♪
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
今回は3か月ごとという相場環境認識について書いてみました。
一応、これで「時間的に前後を考える」のテーマは終わりです。
おもったとおり、これだけでわりと長くなりましたね。
ぜひこの「時間的に前後を考える」という相場環境認識についても自分なりに考察をしてみて、ご自身のトレード手法を考えていってみてほしいです。
の記事につづきます。
Dakar
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