ユーロドルは外国為替市場で最も取引されている通貨ペアなんですね。
ちなみにユーロドルのアルファベット表記は EURUSD になります。
2010年の国際決済銀行の調査では、外国為替市場全体の3割ほどがユーロドルの取引となったということなんですよ。
これは実需に加えて投機マネーも多く集まる世界の2大通貨ならではの結果です。
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目次
ユーロドルの概略とトレード方法
世界の基軸通貨である米ドルと、2番目に重要視されているヨーロッパ主要通貨のユーロの通貨ペア。
このユーロドルという通貨ペアは世界で最も注目されているんですね。
海外では単に「為替」と言ったらユーロドルのことを指すほどです。
自然、ユーロドルチャートが他の通貨ペアに与える影響力もとても大きくなります。
たとえばユーロドルの下落に引きずられてポンドドルも下落する、というようなことはしょっちゅう起きます。
ちなみにドル円は104.29のような桁になりますが、ユーロドルは1.0542のような桁表示になります。
ドル円やクロス円しか取引したことがない人は、慣れるまで戸惑うかもしれません。
が、特にニューヨーク時間などにスキャルピングでトレードする際はおすすめの通貨ペアになります。
ユーロドルの月足チャート
引用元:http://fx-usd-eur-gbp-cad-nzd-aud-chf-jpy.com/2016/06/06/eurusd/
これはだいたい1996年頃から2016年までの月足チャートになります。
ユーロは1989年に誕生した通貨で、1999~2001年にかけて1ユーロ0.9ドルを割り込む場面もありました。
この時はユーロよりもドルの方が強かったんですね。
今でこそパリティまで落ちるかどうかということがメディアで騒がれていますが、この当時は1.0以下が普通だったんです。
そしてその後2002年からユーロ高ドル安の流れになり、2008年には一時1.6ドル付近まで上昇します。
ぼくは2007年に今の会社に就職したんですが、ひたすらに一生懸命仕事を覚えて過ごした時期が一番ユーロドルが高い位置にあったんです。
さらにその後は、サブプライムローン問題、リーマンショック、ユーロ危機などにより、不安定な状態が続き、2010年には1.2を割り込んでいきました。
2016年末においてはとうとう1.03代までに突入するまでにいたりましたよね。
ファンダメンタル的にに言えばアメリカ経済は持ち直していますが、EU経済はまだ持ち直しておらず、ユーロ危機も完全には去っていません。
その影響もありユーロ安が進み、再びパリティになるのではないかと言われています。
ユーロドルの週足チャート
次に、2009~2017年のユーロドルの週足チャートです。
2012年から少し戻していて、2013年はドル円が上がりユーロドルも上がっているため、ユーロ円は一気に140円まで上がって行きました。
そして2014年以降はユーロ情勢が不安定な状態で、ユーロ安ドル高の状態となり一気に下げています。
このときのユーロドルの下落の仕方は本当に凄まじいものがありました。
しかしその中にあって次第にユーロ高がゆるやかにすすんでいくのではという見方が市場にひろがりつつあるんですね。
さすがにこれは落ちすぎだということなんですよ。
たとえばその注目すべきユーロの動向のひとつに、リスクオフ相場におけるユーロのキャリートレードがあります。
つまりユーロの買戻しですね。
このユーロ買いについては金との相関と共にこちらの記事に詳しく書いてありますので、興味のある方はぜひ読んでみてください👇
金と為替の相関をFXトレードに生かす方法|リスクオフ相場とは?
ユーロドル展望と為替相場の主役
さて、これからのユーロドルの予想に関してははっきり言ってわかりません。
こういう言い方をするとずるいかもしれませんが、今は上下どちらかに大きく動く前の準備段階のように見えます。
上にリバウンドしそうにも思いますが、一気にパリティまで下落するようにも思います。
下へ行くようだと、2000年頃の1ユーロ0.8~0.9ドルが下値の目安になりますが、果たしてどうなるのでしょうか。
結局は今の為替レートを動かしているのはヘッジファンドなどの投機筋なんですよね。
ロンドンのシティやニューヨークのウォール街の猛者共がしかける動きが相場をつくっていると言っても過言ではないんです。
為替相場はそれぞれの国の経済情勢などが影響しますが、それよりも投機筋の需給で動きますので、あまりどちらかにバイアスをかけないほうが良いでしょう。
また、ユーロ危機が再燃したり、EU加盟国のうちどこかの国がEUを離脱するような動きが見えると、ユーロ相場も大きく動きそうです。
ユーロドルは全ての通貨に影響を与えますので、どの通貨ペアを取引している人も注目しておかなければいけません。
ユーロドルのスプレッドとスワップ金利
ユーロドルのスプレッドとスワップ金利についても簡単にまとめておきましょうか。
ユーロドルのスプレッドは、最狭水準のFX会社で、「0.6や0.7pips」となっています。
豪ドル米ドルやポンドドルのような他のクロスカレンシーと比べるとスプレッドが低くなっています。
日本人の取引高で見ても、ドル円、ユーロ円、豪ドル円、ポンド円には負けますが、その次ぐらいに人気がある通貨となっています。
またユーロドルのスワップ金利は、ドル円と同じように低いです。
今はアメリカ、日本、ユーロ、スイスなどの国の金利が低く、これらの国の通貨が絡む通貨ペアはスワップが低くなります。
スワップが低いとロングしてもショートしても大きなプラスマイナスがないので、為替差損益に集中することができます。
豪ドル円をショートしたりユーロ豪ドルをロングする時はマイナススワップが気になりますが、スワップが低い通貨ペアはどちらも躊躇なくできるはずです。
ユーロドルトレードの奥義とまとめ
さて、いかがでしたか?
今回はユーロドルにスポットライトをあてて書いてみました。
米ドルもそうですが、今はユーロもドラギ総裁の金融政策がとても注目されています。
金利の為替相場での影響がとても大きい昨今、ECBの動向にも常に注目したいものですよね。
トレードに関してはユーロドルは順張りでのエントリーがおすすめです。
これは欧米人が順張りを好むこともあって、相場が一定の方向にどんどんすすみやすいからですね。
まずは一定期間チャートを監視してみたら、早速小ロットでのトレードを開始してみてください。
Dakar
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