FXの経済指標で見逃してはならないもののひとつに住宅関連の経済指標があります。
景気がよくなり、消費が増えると住宅や車などがよく売れるんですね。みんな思い切った買い物をするようになるってことなんですよ。
景気を判断するときには住宅関連の指標もきちんと参考にしましょう。
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住宅関連の指標 プロローグ
どの国も景気がよくなると住宅が売れます。
住宅に関連してインテリアや車なども一緒に売れることが多いみたいなんですよね。考えてみれば当然です。
このへんは景気のことにまで意識を行かせなくても、たとえば上京したり結婚したりで新生活をはじめる人の身を考えればわかりますよね。
住宅を借りるなり買うなりしたら、それに伴って洗濯機、テレビ、エアコン、パソコン、掃除機などをほぼ同じタイミングで購入したりするものです。
そしてその結果は消費関連の経済指標に反映されていくんですよ。
基本的には景気が上向くときは大方の経済指標が良い数字を出すようになります。
さて、それでは住宅関連の指標の話です。
住宅着工件数とは
まず先陣を切るのは住宅着工件数。
月中に建設がはじまった新築住宅戸数を示す統計ですね。
住宅着工件数は通常は民間保有分の住宅を集計したものです。
アメリカでは一戸建てと集合住宅の区別、東部・西部・北東部そして中西部の地域別で発表されます。アメリカは国内で時差があるほど広いですからね。
イメージとしては、住宅関連が好調で景気拡大、その結果利上げへ、というような感じです。
住宅建設許可件数とは
住宅の着工に先立って地方自治体などに許可申請を行わなければならない地域での許可発行数を調査して商務省が発表しているのが、住宅建設許可件数です。
住宅建設許可件数は住宅着工件数の先行指標になるんですよ。
これは考えてみれば当たり前で、着工の前にはその家を建てる許可を行政から得なければなりませんからね。
住宅建設許可件数はその特性から、景気先行指数にも採用されています。
景気先行指数に採用されるほど景気に関連しているということですね。
住宅建設許可件数は中央銀行の利上げや利下げを考える上で重要な指標になります。
新築住宅販売件数とは
さて、実際に住宅がどの程度売れているかも景気を見る上で重要な視点です。
この点に関しては、新築住宅販売件数という経済指標が商務省から発表されるんですね。
新築住宅販売件数は前月の28日から当月4日までに販売された新築住宅件数です。
この新築住宅販売件数ですが、景気動向に対して最も先行性が高いと言われている指標のひとつなんですよ。
なぜだかわかりますか?
それは中古住宅販売件数よりも集計が早いからです。アメリカでは中古住宅販売件数の集計は所有権移転完了ベースなんですね。
対して、新築住宅販売件数は契約書への署名ベースなんです。自然、新築住宅販売件数のほうがより早く景気動向を察知する指標として注目されているんですよ。
中古住宅販売件数とは
最後に中古住宅販売件数です。
中古住宅販売件数は米商務省から毎月25日に発表されます。
中古住宅販売件数とは、当月に所有権の移転が完了した中古住宅の販売件数です。
注目するべきはアメリカの不動産に対しての考え方です。
日本は持ち家信仰が強く、「マイホーム」という言葉が象徴するようにある程度の収入があるのであれば自分の家を構えるべきだという思想がまだまだ根底にはあります。
しかし、アメリカは合理主義の国なんですね。お金がかかる新築の家を購入するより、中古住宅を購入する人の方が圧倒的に多いという実情があります。
サブプライムローンの材料などはこの一端なわけです。
故に、中古住宅販売件数は景気判断によくつかわれます。
住宅関連の経済指標 まとめ
さて、いかがでしたか?
今回は住宅関連のFX経済指標についてまとめてみました。
住宅についてはご自身の身にあてはめて考えてみるとより理解が深まると思います。
給料が上がってきたらそろそろ家を購入しようか、などと考えたりしませんか?
わりと世の中そんなに複雑じゃないです。
景気がよくなってきたと判断する指標のひとつに住宅関連の数字が挙げられるというのは、どうやら万国共通の法則のようですよ。
追伸:
ちなみに、相場環境認識のシリーズ記事群にも、住宅関連の話に触れている記事があります。
↑これですね。
もしよければ、こちらの記事も読んでみてください。
こっちの記事は、投資マネーの流れのひとつとして、不動産に投下されるお金についてまとめた感じです(^^)b
Dakar
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