盆暮れ正月、レイバー・デー前後、感謝祭前後などの祝日の為替相場は、いわゆる閑散相場になります。
なぜトレードをする人が減るかって、それは It's Vacation Time!! だからです。
欧米人は休暇には仕事のことはいっさい考えず、家族と過ごしたり友人・恋人と過ごしたりする時間を満喫します。
日本人が働きすぎなだけですね。
目次
閑散相場の値動きの特徴
相場参加者が普段より少ない相場はいったいどうなる傾向があるのか?
閑散相場で考えるべきはココなんですね。
まずポジションを増やす、減らすの行為が少なくなるので、少しのインパクトでもわりと過敏にチャートが反応するようになります。
この場合の過敏というのは値幅が大きいということではありません。
値幅は逆に小さくなる傾向があります。
そして、たとえ大きな材料が出なくとも、一定の時間が過ぎるといつの間にかトレンドが発生していたりするんですよね。
あれ?いつのまにこんな動いていたの? と思うことがわりとよくあります。
方向感がなく惰性で動く感じです
こういうトレンドは、なにか特別な理由があるわけではありません。
メディアの言葉を借りれば、「方向感に欠ける相場」ということになります。
なんとなくチャートがだらだらと傾きっぱなしになるイメージなんですよ。
そして急に何の前触れもなくとまったりします。どんなテクニカルでも全然予測不可能なポイントでとまったりもします。笑
まぁこれはこれでおもしろいんですけどね。間違っても多ロットでトレードしちゃダメですよ。
閑散相場でのトレードテクニックとは
ただ、普段激務のサラリーマン初心者FXトレーダーの方なんかは、欧米が祝日の日って、わりとチャンスなんですよ。
閑散相場で、ボラティリティがないので、安心してトレードできるからです。
何時間でもチャートを見てられるイメージですよね。
そういう方のために、ちょっとした閑散相場でのトレードテクニックをご紹介します。
相場環境認識の感覚を研ぎ澄ませ!
相場が相場なだけにそんなたいそうなテクニックではありませんが、知識として身につけておくことは意味のないことではないと思います。
どんなテクニックかというと、「相場環境認識をエントリーの根拠にする割合をできるだけ増やす」というやり方です。
時間軸はもちろんスキャルピングです。
トレード手法よりも資金管理や相場環境認識のほうが大事なくらいだということは他の記事でも書かせていただいたとおりです。
もうちょっと具体的に書きましょうか。
株とFXは密接なつながりがある
相場環境認識をエントリーの根拠にするという言葉の意味についてですが、たとえば世界の株式市場との相関です。
仮に全世界に注目すべき株式市場は4つあるという考え方でロジックを構築していってみましょうか。
4つというのは日付変更線から時計回りに、豪州市場、東京市場、ロンドン市場、そしてニューヨーク市場です。
相関を考えるために、注目する時間を決めます。
株式市場が開いている時間帯で、大きく株価が動く時間っていつでしょうか?
それは寄りと引けの時間ですよね。
ダウから東京時間のドル円を推測
もちろん方向感がないという閑散相場の特徴は株式市場にもあてはまります。あてはまりますが株は為替よりは投機的な動きが少ないです。
故に相場参加者が少ない時期においてFXをするにあたっては、株式市場からの影響を考えながら通貨のチャートを見るというのはわりと有効なんですよ。
特にダウ平均や日経平均などの指数を監視することには一定の意味があります。
あくまで確率の話ですが、ダウが上昇した翌日の東京株式市場の寄りの時間は、ドル円も上昇する可能性が高いな、と考えることができるわけです。
世界の4つの株式市場の寄りと引けの時間を注目するべき時間と捉えれば、1日8回もトレードチャンスがやってくるということになります。
ちなみにリスクリワード比は大事をとって1:1 がいいでしょう。トレード回数は普段よりも増やすといいとおもいます。
秒スキャ~分スキャのトレードを細かくしつこく、何回もするイメージですね。
休暇で相場参加者が少なくなっている状態を有効に活用するわけです。
テクニカルは普段より頼る頻度を少なくします。
負けが連続するようになったら、相場環境を改めて見つめなおしてから再チャレンジしましょう。
閑散相場でのトレード まとめ
さて、いかがでしたか?
閑散相場においてのちょっとしたトレードテクニックについて書いてみました。
あえてここで筆をおきますね。
ここから先の具体的な戦略については、ご自身でよく考えてみるようにしてください。
勝つトレードを続けていくにあたっては、常に自分で考えることが大事です。
たとえば、年末であれば日本企業は第3四半期の締めのタイミングですよね。
欧米に視線を移せば、クリスマス休暇も絡みます。
また、欧米の場合は12月が年度の最終月であることが多いですよね。
ということはレパトリは?
それから休暇に入るにあたって、大口の利益確定のタイミングは?
機関の手仕舞いの動きは?
考えるべきことはいっぱいあります。
追伸:
この記事で言及している「リスクリワード比」については以下の記事でくわしく書いているので、ぜひ読んでみてくださいね👇(^^)
重要!リスクリワードレシオ・勝率と投入量を考えた資金管理!その1
重要!リスクリワードレシオ・勝率と投入量を考えた資金管理!その2
重要!リスクリワードレシオ・勝率と投入量を考えた資金管理!その3
Dakar