月ごとに為替相場の傾向をなんとなくイメージしておくことは大事です。
1月は~に気をつけるべき、とか、6月は~になることが多い、とかですよね。
そういう中で、今回の記事は11月の相場傾向について書いてみようと思います。
目次
過熱感があると言われると・・・
例えば、冒頭のチャートなんかは、とある年のドル円チャートです。
このときは、上昇トレンド真っ只中のドル円が、いよいよ過熱感を醸し出してきたような状態だったんですね。
このチャートの時間足は、1時間足です。
個人的に、メディアで「過熱感」が出てきたと言われはじめたときに限って暴落などは起きず、むしろジワジワと上昇をつづけるようなイメージがあります。
なんとなくそういうときが多いんですよね。笑
過熱と言われ Short してみるんですが、何とも言えない微妙なリズムで上がりつづけるんです。
だから損切りしようにもなかなか踏み切れないという(;´∀`)
過熱感のある11月第4週という時期
さて、そんな個人的な印象の話はさておき、この記事ではきちんと一般的な感謝祭の時期の傾向について、考察していきましょう。
感謝祭のシーズンにスキャルピングをするなのならいったいどういう視点でのぞめばいいのでしょうか?
これですが、やはり大事なのは「木を見て森を見ず」の状態にならないことです。
すなわち相場を俯瞰する目を持つこと。
これがやっぱりとても大事なんですね。
感謝祭の前に過熱感があるという状況
サラリーマンが週末、くつろぎながら考えるべきなのは、翌週にどんなイベントが控えているかです。
感謝祭っていうのは、11月の第4木曜日なんですね。
11月の第3週が終わったら、そのときの土日で考えるべきなのが、この感謝祭という材料なわけです。
宗教観がない日本人にはちょっと想像しにくいかもしれませんが、アメリカではこの感謝祭のときは家族で過ごすという慣習があるんですね。
ちなみにアメリカではクリスマスも家族で過ごすことが多いです。
感謝祭は実家に帰ろう!
ちょっと想像してみてください。
日本でさえ盆暮正月の帰省ラッシュとかでは、都心から地方への移動に半日とかかかったりしますよね。
正月だったら大晦日と三が日だけ休みなのであれば、実質家族でゆっくり過ごせるのは2日間だけ、なんてこともめずらしくありません。
この話をあの広大なアメリカ合衆国という国にあてはめてみたらどうなるか?
感謝祭 = ゴールデンウィーク?
当然スケール観がちがいます。
ウォール街勤めのエリートがアイダホの実家に帰ったり、シリコンバレーの会社に勤める新入社員が地元テキサスに戻ったりすれば、片道だけで丸1日かかったりすることもめずらしくありません。
そうするとどうなるか?
会社は社員のために、感謝祭翌日の金曜日まで休みにして4連休にしてあげるんですよ。
連休前の仕事のやり方
当然、銀行のディーラーやヘッジファンドの社員も例外ではありません。
みんな11月中旬あたりからは感謝祭の4連休、 Thanksgiving holidays を楽しみにして過ごすんですね。
さて、特に勤め人の方なら想像しやすいとおもいますが、そういうときって仕事のやり方、どういう感じになるとおもいますか?
心おきなく七面鳥にかぶりつきたい!
これ、どの国も同じなんですね。
普通はキリのいいところで終わらせておきたいんです、仕事。休日に仕事のことでソワソワしたくないですからね。
トレードを生業にする人たちだって同じです。キリの良いところでトレードを終わらせるっていうのはどういうことでしょう?
そう、Exit しておくってことなんですよ。
トレンド相場で感謝祭前に過熱感 まとめ
当然、これはあくまで一般論です。
こういう通説を逆手にとってくるファンドだってけっこうあります。
でも、はじめの話にもどりますが、大事なのは「木を見て森を見ず」の状態にならないこと。
今回書いたようなExitの話があるが故に、「過熱感」の話は、基本的には毎年のセオリーなんですね。
つまり、もし教科書通りに相場が推移していきそうなのであれば、11月の第4週というのは、それまでのトレンドから逆行していくと考えるべきだってことです。
11月の第4週の月曜日~水曜日あたりにスキャルピングやデイトレをするのならば、「感謝祭」は看過すべきではない材料であるという点は、意識しておきましょう(^◇^)
Dakar