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IMM ドル円チャート ボリンジャーバンド 窓について

IMMポジションを比較|それは投機筋の仕掛けだったのか?

投稿日:2016年11月7日 更新日:

ゴトー日以外の月曜日のドル円では、仲値公示くらいで押し目になって、そのあとはボリンジャーバンドに沿っていくような展開になる時があります。これは、よく15分足チャートで視認しているかな。上のチャートだと、上昇相場のパターンですよね。窓なんか埋めずに、週末に売っておいたトレーダーを置き去りにするように上昇していくような相場です。今回は、週末に確認したIMMと政治的な材料を分析していく視点について書いてみようと思います(^^)

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FBIはこれ以上関知せず

とある日曜日に、通貨ペアをつくる一方の通貨に絡む、なにかしらの材料が出たとします。

その通貨のIMMポジションが公開されているのなら、その時は、日曜日の分析の際に双方を天秤にかけておくべきなんですね。

具体的に考えていきましょう。

冒頭のチャートは、アメリカ大統領選挙の投票日の直前期のものです。

当時は、選挙陣営においては積極的なネガティブキャンペーンが展開されていました。

この時もその影響が為替相場にもちょくちょく出ていたんですよ。

そういう中、当時の「日曜日」に発信されたニュースのひとつに、

「FBI、訴追を求めない旨の書簡を米議会に宛てる」

というものがありました。

この話を深堀りしても、今回の記事のテーマから遠ざかっていってしまうので、簡単な説明だけしておくと、これは当時の大統領候補ヒラリークリントン氏が、私用メールの使い方に問題があったのでは?というネガティブキャンペーンを、FBIはこれ以上深く詮索しないことにした、というニュースです。

まず大事なのは?

iphone

こういうので大事なのは「なるほどそうだったのか、だからドル円は上がったのか」で、思考を止めないことなんですよね。

その手のことは、入社年度から上司によく言われていました。笑

まず大事なのは、この「ヒラリークリントン米大統領候補の私用メール問題の訴追を求めない」という話題が、おそらくドル円上昇の理由なのだろうという「推測」をすることなんですね。

あくまで推測です。

当時は、この前の週に、この問題がFBIの捜査対象になったタイミングでドル円がものすごい勢いで下落していたんですよ。

でも本当にこれが下落の理由なのかということは、その時点では誰にもわからないんですね。

でも、この週明けの「埋めない窓」で先週の「FBIが私用メール問題を捜査対象にした」で下落、というストーリーを信じはじめてよくなってくる。

そのくらいの感じなんです。

ひとつの目安

komaru

さて、ぼくは今、ドル円の下落の理由については、その時点では誰にもわからないと書きました。

ここなんですが、

じゃあなにが真実なの? 

どうやって瞬時に「そのタイミング」で材料を把握すればいいの?

という気持ちになりますよね?

これは、だれだってそうです。

でも、残念ながらそれは誰にもわからないんですね。

ただある程度時間が過ぎてからなら、目安はあります。

本当に様々な目安があるんですが、そのひとつがIMMなんです。

IMMってなに?

imm

IMMとはシカゴマーカンタイル取引所(CME)にある国際通貨市場の通称のことです。

CMEで取引されている通貨先物のポジションのことですね。

このポジションは外資が投機的に投入しているお金と考えていいものです。

このポジション、大きく膨らみすぎるといっきに逆にふることが多いんですよ。

そういう点で、トレーダーに注目されているんです。

ただ注意点があります。

それはIMMポジションは集計から公開までに4日のラグがあるという点です。

その週の火曜日に集計された数値がその週の金曜日に公開されるんですよ。

ドル円の上昇とIMMの関係

soudattanoka

つまりこの話は、この前の週のドル円の下落がキーですよね。

そこの時点でのIMMポジションと、もう1週前のIMMポジションを比較することで、外資の仕掛けがあったかなかったかを想像することができるんですよ。

今回はつまり、冒頭のチャートを視認した直前に確認したIMMポジションと、そのもう1週間前のポジションを比較してみるわけです。

すると、この当時に関しては、

そんなに大差なし!

だったんですね。

であれば、先週のドル円の下落には、投機筋は積極的には関与していなかった、ということになります。

つまり、「FBIが私用メール問題を捜査対象にした」の線で下落した可能性が高まったということなんです。

これが、この冒頭のチャートを見る前の土曜日に、分析していた内容のひとつだったわけですね。

まとめ

スキャルピングはテクニカルベースではありますが、今回はファンダメンタルズ的な側面から書いてみました。

いかがでしたか?

念押しですが、IMMポジションの情報も、あくまで目安です。

材料というのはその状況その状況で本当に様々なものがあります。

ただ、「大きく窓が開いて埋まらないまま行ったきり」というのは、何かしらの力が働いている可能性も考えられるので。

そういう時は、後からでも振り返って、IMMポジションに活路を見出すこともあるということですね。

その点では、ルーチンとして、日曜日に先週をふりかえっておくことも、とても重要なことですよね。

きちんとふりかえっておけば、月曜日にすぐ、

「そういえば、、、」

という感じで、思い出せるので。

つまり、まとめておくと、こういうことです。

〇土曜日:IMMポジションから、ドル円下落はFBIの材料からだったと認識。
〇日曜日:FBIの新たな材料を知り、ドル円チャートの上昇を想定。
〇月曜日:ドル円上昇はFBIの材料によるものと分析。

この時は、こんな感じでした。

今回の記事も、参考にしていただけていたら幸いです(^^)

Dakar

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