宵の明星とか宵の流れ星とかって呼ばれる、酒田五法のパターンがあります。これらは、酒田五法のうち、三川のひとつ。今回紹介する2つの三川のパターンは、大きな視点で見る場合はどちらも逆張り戦略ですね。一方で、チャート全体を見ずに、3本めのローソク足に対してエントリーの方向を考えていくなら、順行ということになります。このへんは時間足次第って感じですよね。15分足チャートとかだったら、足元だけ見るようなことはせず、逆張りのシナリオとしてよく説明されます。日足とかだったら、特に短期目線で相場を考えるトレーダーなんかは順行と表現することもわりとあります。今回は、そんな酒田五法、宵の明星と流れ星の使い方について、現代為替相場の特徴を踏まえて書いてみたいとおもいます(^^)b
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目次
酒田五法の使い方|宵の明星と流れ星
酒田五法の使い方を、宵の明星と流れ星にスポットライトをあてて書いていきます(^^)
まず、だいたいの定義から書いておきます。
わかりやすく端的に表現するならば、星が出現した次のローソク足が陰線の場合、その合計3本のローソク足の並びのことを宵の明星と言います。
また、そのかたちの中でも、2本目のローソク足が長い上ヒゲを伴う陰線になった場合は、流れ星と呼ばれます。
流れ星の2本目は、小さなボディと長い上部テールで構成され、下部テールは無いか、あってもかなり短いローソク足です。
このパターンは上昇トレンドの終わりによく現れ、トレンド反転を示すことが多いんですね。
このときにポジションを保有していた場合、多くのトレーダーは予期される下落による損失を回避するために、ポジションを解消するシグナルとしてこのパターンを使用します。
宵の明星については、2本目のローソク足が陽線か陰線かどうかという点を加味しないのが普通です。
酒田五法の使い方|十字線について
三川のこのあたりの話に絡んでくるパターンとしては、宵の十字星というものもあるんですよね。
宵の十字星は、陽線 → 十字線 → 大陰線の順番で、ローソク足が出現するパターンです。
三川宵の十字星は、その名の通り、2本目のローソク足が十字線でなければなりません。
注目すべき点は、十字線の後に出現した大陰線です。
十字線が出現した際も、多くのトレーダーは
「これまでの上昇が終わるんじゃないか?」
と考えます。
そして、3本目の陰線出現により、より明確に売りの判断をするトレーダーが増えていく。
この形状に関しては、そんな感じですよね。
宵の十字星が表れた後も、下落が続く可能性が高いんですね。
酒田五法の使い方|星について
宵の明星と流れ星を説明するにあたっては、
「星が出現した次のローソク足が陰線の場合」
なんて書き方をしちゃいましたが、星っていうのは、前のローソク足との間に窓を伴って形成されたコマのことです。
コマっていうのは、小陽線とか小陰線のことですね。
冒頭の絵における宵の明星なんかは、真ん中のローソク足だけがチャート状で浮いて見える構図ですよね?
このかたちなんかは、まさに天空の星というイメージです。
宵の明星は酒田五法の中でも三川のひとつなわけですが、酒田五法には三空というものもあるんですね。
この三空の
「踏み上げ」
なんかは、2つの空を伴う酒田五法になるわけですが、酒田五法では空という表現もよくします。
空は窓のことなので、空の上に星が出現するこの宵の明星、流れ星という2つの三川のパターンは、どちらもなかなかセンスがありますよね。
酒田五法の使い方|1本戦略との対比
上ヒゲローソク足の終値で、売りで入る場合。
①ヒゲより少し上に損切り設定。
②シナリオ通り下落に転じ、利確水準まで約60%のところに至る。
③損切り価格を同値撤退水準に再設定。
④早まらず、利確予定水準まで待って利確。
環境認識から、下落へ転換のシナリオを描けた時の戦略ですね(^^)b pic.twitter.com/4I4dGbOxtn
— 大手企業為替担当DakarのFX雑記! (@111coffeeBreak) May 4, 2021
と、いうことで。
ここからは宵の明星、流れ星で勝つための戦術について書くわけなんですが。
話を展開していくにあたって、まずは流れ星について書こうとおもいます。
そのほうが書きやすいので。
上のぼくのツイートを見てください。
これは、上ヒゲのローソク足の終値で売りで入るトレーディングについて触れたつぶやきですよね。
こういうシナリオは、実際にぼくはよく描きます。
このトレードなんかは、上ヒゲで勝つ基本戦略なんですよね。
つまり、相場環境認識から反転のタイミングを見計らっていたときに、おもいっきり上ヒゲが出現したのならば、それをトレード根拠にして次のローソク足で売りで入るというトレーディングがこれなわけです。
このやり方とかは、より足元の相場環境認識に自信があるときには有効ですよね。
酒田五法の使い方|三川は足が複数
でも、三川を含む酒田五法は、
この記事↑に書いたとおり、相場予測法でしたね?
酒田さんはあやしい中年のおじさんかもしれないわけですが、ものすごく明確に相場を予測してくれるわけです。笑
明確に予測するためには、ある程度ローソク足の本数が必要なんですね。
だから、上ヒゲが出現しただけで判断するのではなく、さらにその次のローソク足が陰線になるところまでを見て、下落の判断をするわけです。
それが、流れ星ということです。
流れ星も宵の明星も、
「星出現後のローソク足が陰線」
という点は同じなので、この話はそのまま宵の明星にもあてはめて考えてみるようにしてください。
酒田五法の使い方|最大のポイント
さて、話を前に進めます。
これらの三川の形状が出現したら、基本的にはどちらも売りで入るべきというのが、この酒田五法のルールでしたね?
流れ星は上ヒゲを含む三川のかたちのひとつなので、基本的には上ヒゲが出ただけで売りで入るという意味にはなりません。
でも、だからといって、現代為替相場では3本のローソク足がすべて完成した後にすぐエントリーして勝てるイメージもあんまりないんですよね。
宵の明星や流れ星で勝つにあたって最大のポイントは、その下落幅をシナリオ構築にあたってきちんと考え抜いておくことにあります。
これができているかできていないかで、最終的に懐に入ってくる利益が2倍も3倍も変わってくるように感じています。
これは、ぼくの経験上、たしかに言えることだと思っているんですよ。
つまり、タイミングありきではなく、下落幅ありきということです。
待つ前提で構えてるといいです
下落幅ありきという点についてですが、これはつまり、下落するであろう値幅をあらかじめ考えておいて、その値幅分下落するまではトレードをやめないべきってことです。
「トレードをやめない」
という言い方になるのはぼくがスキャルパーだからですが、デイやスイングで攻めるならば、
「ホールドしたまま」
ということですよね。
つまり、宵の明星にしても流れ星にしても、大陰線のあとに瞬く間に大きく下落していくということは、現在の為替相場では起きにくくなっているということを加味するべきってことです。
大陰線のあとに、コマが数本とか数十本とかつづく可能性もある、ということまで考えておくべきってことですね。
そして、ジリジリとでも下落していくのなら、きっちりその値幅に関してはエントリーしていく。
そんな感じのトレードをすることに優位性があるってことです。
その場合、星の水準まで再度チャートが上昇していったのなら、その場合はスパッとそのシナリオはあきらめること。
そうなったら、他の時間足、他の通貨ペアに焦点を定め直していくわけですね。
酒田五法の使い方|今回のまとめ
さて、いかがでしたか(^^)?
今回は、三川の中でも、宵の明星と流れ星について書いてみました。
おそらく読んでみていただくとわかったと思いますが、流れ星も宵の十字星も、宵の明星の内なんですね。
3つのうち、一番優位性があるかたちは、流れ星です。
でも一方で、視認できる確率が一番高いのは、宵の明星なんですね。
これは、宵の明星は2本目のローソク足の陽線、陰線が限定されないからです。
このあたり、値動きの中でどう使っていくか?は、個人で相場観を構築していく必要がありますよね。
転換の雰囲気をきちんと感じとれている。
且つ、特定の通貨ペアだけにこだわらない相場環境認識を継続している。
そういう場合は、ぜひこの2つの酒田五法、三川の極意をつかってみてください。
宵の明星って、日没後にあらわれる金星ですからね。
金星といい流れ星といい、なかなかロマンのあるテクニックなんじゃないかなと思います(^^)b
Dakar
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