ヘッドアンドショルダーは、数あるチャートパターンの中でも、強力なかたちのひとつです。なぜかというと、エントリーすべきポイントも利益確定すべきポイントも明確で、ヘッドアンドショルダーを見つけたら、大きく利益を伸ばすチャンスになるからです。そのようなチャンスをつかむには、ぼくは、ポイントが2つあると考えています。この記事では、ヘッドアンドショルダーが成立するシナリオを描いたときにぼくが実際に執行することが多いトレード方法を書いちゃおうと思います(^^)
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目次
ヘッドアンドショルダーで稼ぐために
ヘッドアンドショルダーについて。
真ん中の山を頭として、左右の2つの山が肩。2つ目の山の時点では、まだ上昇力が強いことを表していますが、その後少し下げてから反発した時点で、2つ目の山を超えられず、1つ目の山と同じぐらいの高さに。こうなれば、首の辺りで売るのがセオリー。 pic.twitter.com/zrbODsTbUL
— 大手企業為替担当DakarのFX雑記! (@111coffeeBreak) August 8, 2017
ヘッドアンドショルダーで稼ぐ話を展開していくために、まずはヘッドアンドショルダーとは何か?というところを書いておきます。
ヘッドアンドショルダーっていうのは、要は3つの山です。
3回の高値(天井)をつけて、その3回とも売り方に押し戻されるチャートが形成された時、真ん中(高値2)を「頭(ヘッド)」、左右(高値1、高値3)を「肩(ショルダー)」と見立て、「ヘッド・アンド・ショルダー」と呼ぶんです。
日本では、釈迦三尊像に見えることから「三尊天井」とも呼ばれてますね。
上昇トレンドが転換するという環境認識ができた場合に、売りで入るためのエントリーのタイミングを計るために活躍するパターンの認識です。
ダブルトップっていうのもあるけれど?
ダブルトップというものもあります。
ダブルトップは、ほぼ同じ形で2回高値を形成し天井をつけるパターンです。
これと比較して、ヘッドアンドショルダーはトリプルトップなんて呼ばれ方をする時もあります。
このダブルトップの2回の高値については、現代の為替相場においては、2回目のトップのほうが低い時に、よく形成が完了すると言われています。
よく言われる話が、ヘッドアンドショルダーとダブルトップはどっちになるかわからなくて困る、という話なんですよね。
つまり、ヘッドアンドショルダーだと思って、頭ができたあとに右肩までできあがるのを待とうと思っていたら、そのままずるずると下落していってしまった、みたいな話です。
つまり、この話は、あとから振り返ると、じつはダブルトップ気味の展開だったという話ですよね。
まぁ、この話は余談ですけど。笑
ヘッドアンドショルダーでトレード|下準備
まず、ヘッドアンドショルダーになるというシナリオを描く環境認識ですが、これは上昇トレンドから下落トレンドへ移行していくタイミングになります。
つまり、ヘッドアンドショルダーの3つの山が、ちょうど転換期になると考えられる場合に、このトレード方法は有効ということですね。
3つ山が出現したからといって、上昇トレンドが継続していくと考えられる場合は、全然有効じゃないわけです。
言い換えれば、ヘッドアンドショルダーというトレード方法の選択は、ここの見極めをした結果のひとつということですよね。
ものすごく実戦的なことを書いておきます。
上昇トレンドの最中でヘッドアンドショルダー気味の3つの山を見つけた場合、ぼくはエリオット波動に相場解釈をあてこんでいくことが多いです。
それはヘッドアンドショルダーなのか?
エリオット波動について。
エリオット波動から導かれる値動きのイメージは、上昇は「W」、下降は「逆N」の字の形。この図でいう1波~5波が「W」、A波~C波が「逆N」ですね。「上昇5波・下降3波」が基本形で、その上下を1〜2波とするさらに長期の山が存在するイメージ(^^) pic.twitter.com/OK6S2BZmbt
— 大手企業為替担当DakarのFX雑記! (@111coffeeBreak) December 21, 2019
このツイートの絵を見てください。
これが、エリオット波動です。
このチャートパターンの説明の詳細は↑こちらの記事に書いてあるので、ぜひ読んでおいてください。
今回はヘッドアンドショルダーの記事なので、話を先に進めますね。
ぼくの場合は、このエリオット波動の 2-3-4-5-A-B-C の流れを、「上昇トレンドの中の3つの山」と考えることが多いんですよ。
〇トレンドの転換期で3つの山を発見→ヘッドアンドショルダーと考える
〇上昇トレンドの中で3つの山を発見→エリオット波動の途中と考える
まとめておくと、こういうことですね。
こういう話は、あくまでトレーダーとして個人的に分析を進めている一過程に過ぎませんが、実際にトレーディングをしている人にはかなり意味のある話かと思います。
参考にしてくださいね(^^)
ヘッドアンドショルダーで稼ぐ ステップ1
さて、本題です。
トレンドの転換期にヘッドアンドショルダーを見つけたら、フォーカスしていくのはエントリーポイントですね。
記事の冒頭でぼくは、ヘッドアンドショルダーで大きく利益を伸ばすには、ポイントが2つあると書きましたよね。
まず、その1つ目がこのエントリーポイントをきちんと考えるという点になります。
ヘッドアンドショルダーでエントリーするには、いったいどこが最適なのでしょうか?
これなんですが、結論から書くと、「3つ目の山が終わったところでエントリーする」のがベストということになります。
エントリーは、当然「売り」ですよね。
エントリーのタイミング
ヘッドアンドショルダーのエントリーポイントを比較。
左は、危ないトレードの例。
右肩のてっぺんで売るやり方ですね。
対して、右は良い例。
ちょうど、右肩ができ上がったあたりで売りで入るっていうやり方です。
よければ、RTをお願いします(^^) pic.twitter.com/8kY3J2zZsO
— 大手企業為替担当DakarのFX雑記! (@111coffeeBreak) December 2, 2019
この話に関して、反面教師の例を引き合いに出したのがこのツイートです。
チャートパターンの特徴から、より値幅を抜くために、ちょっと早めにエントリーしちゃうFX初心者の方は多いんですよね。
これ、「もっと上から入ったほうがいっぱい稼げるじゃん!」という考え方なわけです。
たしかにそうなんです。
そうなんですが、これはリアルタイムで相場を監視したことがある人ならばわかるはずなんですが、時系列を考えるとちょっと言っていることがおかしいということがわかります?
このツイートの左のエントリーの仕方というのは、3つ目の山のてっぺんで入っているわけですよね。
「もっと上から入ったほうがいっぱい稼げる」と主張する人のこのトレードにおけるエントリー根拠が、ヘッドアンドショルダーなんです。
どうでしょう?
この時点では、ヘッドアンドショルダーは未完成ですよね?
重要!トレードのタイミング
このあたりのことに言及する際、よく言われるのが「ネックラインに達したらトレード開始」ということです。
これ、覚えておいてください。
ネックラインっていうのは、3つの山のふもとの部分に一直線に引けるラインのことです。
ツイートの絵ではきれいな水平線ですが、実際の相場ではいつもそんなにうまく水平線が引けるとは限りません。
やや傾斜する場合がほとんどなので、ネックラインは、きちんと手を動かして実際に書くようにしましょう。
ヘッドアンドショルダーって、その特性から、3つ目の山だけが重要視されることが多いです。
でも、このネックラインを引くためには、1つ目、2つ目の山のふもとに着目することも大切なポイントなんだということがわかりますよね。
ヘッドアンドショルダーで稼ぐ ステップ2
エントリーポイントで売りのトレードを開始したら、あとはトレードの終え方を考えるのみです。
ずっとホールドを続けるのであれば、つまりそれは All Exit のポイントを決めるということですね。
つまり利確です。
ヘッドアンドショルダーで大きく利益を伸ばすためのポイント2つ目が、この利確の水準になります。
当たり前ですが、保証金取引のFXにおいては、ポジションを持ったら手放さないことには利益が発生しませんからね。
チャートパターンとしてのヘッドアンドショルダーは、すでに完成した後に利確のタイミングはやってきます。
故に、意外とヘッドアンドショルダーの利確の仕方っていうのは、適当になりがちなんですね。
でも、トレーディングっていうのは、利確まできっちりやりきってひとつの完成形なわけです。
利確のタイミングについて
自身が引いたラインやテクニカルからブレイクした場合。
その場合は、その勢いが継続する値幅のシナリオを描きましょう。
いわゆる、ブレイクアウトレンジ。
よくあるミスは、時間の経過と共にこれをどんどん延長してしまう、というもの。
初動の段階での判断が求められます。 pic.twitter.com/g6GeVEmQTs
— 大手企業為替担当DakarのFX雑記! (@111coffeeBreak) October 29, 2019
ヘッドアンドショルダーの利確水準は、ブレイクアウトレンジを算出して決定するのがセオリーです。
ただ、算出と言っても、複数通貨ペア同時トレードの体制で、且つ短期トレードの場合なんかだと、いちいち計算するのもおっくうですよね。
なので、実際のところは、チャートで値幅を視認して、頃合いを見て利確するケースがほとんどです。
このツイートを見てください。
確認する値幅は、2つ目の山のてっぺんからネックラインまでです。
ここの値幅分を、ネックラインから下方向にスライドさせて考えるんですね。
このブレイクアウトレンジの考え方については、ぜひ様々な過去のチャートで検証してみてください。
全部が全部、ちょうどこの値幅におさまるというわけではありませんが、少なくともきちんとしたヘッドアンドショルダーにおいては、この値幅かそれ以上の値幅まで下落を続けていることが多いんです。
こういうのは、ヘッドアンドショルダーというかたちがすでに世に浸透している故、ということも言えます。
つまり、このかたちを見て、ネックラインあたりからどんどん売りで参戦してくるトレーダーがわりといるので、その新たなポジション取りによって下落が加速していくという要因もあるということですね。
まとめ
さて、いかがでしたか?
ちなみに、冒頭のチャートは、豪ドル円の月足です。
もう1回貼っておきましょうか。
これですね。
これ、リーマンショック前後の絵なんですね。
このライン引きは、ある一定年齢以上の相場師の方にとっては、じつは知る人ぞ知るライン引きなんです。
がっつり落ちてるところがリーマンショックなんですが、その手前の赤いラインは、ヘッドアンドショルダーのネックラインとして機能していますよね?
当時、この絵がわりといろいろな媒体で報じられて、「ヘッドアンドショルダーはものすごい稼げます!」みたいな、ある種のデマが流れたんですよね。
それにそそのかされて、同じ豪ドル円の月足で再度、ヘッドアンドショルダーみたいな展開になった時に、本気で全財産を「豪ドル円の売り」に賭けた人たちが、これまた当時、一定数いたんです。
それが、青いライン。
でも、結果は、このとおりだったわけです。
この話、どう思います?
よーく考えてみてほしいんですよね。
話は、この記事の前半に戻ります。
「ヘッドアンドショルダーでトレード|下準備」の項で、書いたことですよね。
つまり、「はじめの一歩」の相場環境認識が、すごく大事ってこと。
ここまですべて読み切って少しでも腑に落ちないところがあったら、ぜひ何度でも読み返してみてくださいね(^^)
Dakar
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