酒田五法など、ローソク足のパターンを明確に確立している相場予測法ってありますよね?こういう技法って、たしかにすばらしいものなんですけど、それだけをたよりにトレードをしても、まず勝ち続けることはできません。それって、なぜなんだと思います?
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たとえば経済指標
ローソク足のパターンって、とても大きな武器になります。
これは事実です。
なぜかっていうと、どんなに精緻な相場分析をしたところで、最終的にエントリーするタイミングはわからないからです。
エントリーするタイミングを教えてくれるひとつのシグナルが、酒田五法などのいわば「虎の巻」なわけですね。
ローソク足のパターンって、見た目イッパツでとてもわかりやすいので、これを知ったとたん「そうか、これなんだ!」という感じで、即トレードをはじめてしまう方も多いです。
今回の記事は、そういう方へ警鐘を鳴らす意味合いも含んでます。
ちょっと具体的に考えていってみましょうか。
ローソク足のパターンだけでトレードしちゃいけないっていうのは、他の材料もきちんと考えないと、出し抜かれちゃいますよっていう意味です。
例えばこれは、経済指標ですよね。
エントリーのタイミングで経済指標があることを忘れていると(>_<)!
もうすぐお祭り
たとえば、日取りとしては、2月第1週の金曜日。
今現在、チャートを見ている時間は、21時50分だとしましょう。
時間足は、1時足です。
こういうタイミングって、得てして国内では「副業呑兵衛トレーダー」の方が増えるんですよね。
1週間が終わって、今夜は朝までFXをやってやろう!と意気込んで相場に向き合ったりするサラリーマントレーダーが多いわけです。
時期柄、熱燗片手にトレーディング、なんて方もいるのかな。
ところで、ぼくはなぜこの日取りを選んだかわかります?
鋭い方は、もうわかっているかなーと思っています。
そう、じつはこれ、アメリカの雇用統計の直前というタイミングなんですよ。
2月は冬時間なので、米雇用統計発表は、22時30分になります。
宵の明星だ!というだけでエントリー?
21時50分現在の1時間足で、すでに宵の明星の3本目がそろそろ出来上がろうとしているとします。
酒田五法の三川の技法のひとつ、宵の明星は、3本のローソク足が確定してから売りでエントリーするというものなんですね。
特にこれはFX初心者さんに多いことなんですが、「トレードってこうやるものなんだ!」というような感じで、酒田五法を学んだばかりの方なんかは、本当にこれだけをエントリー根拠にしてトレードをはじめてしまうというパターンがあります。
誤解してほしくないので念のため書きますが、ぼくは酒田五法は使えませんよと言っているわけではありません。
むしろさきほど書いたとおり、きちんと用法を守って使えば、とても頼りになる武器にできるものです。
じゃあなんで「それだけ」でトレードしてはいけないのか?
どうでしょう?
なんとなく見えてきましたでしょうか。
もう風呂入っても勝てるでしょ?
21時50分の時計の針を進めます。
この状況だと、宵の明星は22時00分で確定するわけです。
これは、酒田五法、三川という神器に、売りのサインが灯ったということですね。
ここで、本当にそれだけを理由にトレードをはじめるならば、22時過ぎには売りポジションをホールドしていることになります。
デイトレードならば、きっと短くとも2時間くらいは保有する前提になるんでしょうね。
1時間足をエントリー根拠にしているのだから、そのくらいホールドしないと利幅が稼げないわけです。
つまり、この話は、こうです。
22時に宵の明星が完成したな→これは絶好の売りのチャンスだ→日付変わるくらいまでがんばって売りポジションをホールドするぞ→22時02分、実際に売る
おそらく、こんな感じの作戦になるんです。
場合によっては、もうお酒飲んじゃってるし、気分いいし、この流れの最後に、「→風呂入ろう」が加わるわけですね。笑
それは宵の明星じゃなくて
もう話がここまでくれば、ぼくの言わんとしていることがわかってきたと思います。
こうして、「その時」は近づいてくるわけですね。
その時というのは、22時30分の米雇用統計発表の時間です。
ご存知の通り、アメリカの雇用統計というのは、1か月に1度の一大イベントです。
基軸通貨米ドルを有する国の雇用統計が、世界最速で集計されて発表されるわけです。
この指標発表では相場が大きく動く可能性が高いため、ものすごく注意しなければいけないんですね。
が、酒田五法だけでトレードしていた場合、そのトレーダーは、20~30分で利確しようなどとは微塵にも思っていないでしょうから、エントリー後、おそらく相場からちょっとの間目を離すんですよね。
でも、もうそうなったらアウトです。
もう、実際のところは、全然お風呂入ってる場合じゃないんですね。笑
もう宵の明星のかたちなんてセオリーは、木端微塵に打ち砕かれるようなボラティリティになるんです。
こういうのって、副業でやってると、どうしても視野が狭くなってしまうものなんですよね。
なにか他にも注意しなければならないことがあるような気はしていたんだけど、仕事で疲れて帰ってきた後だったから、つい安易にエントリーしてしまった、みたいな話はよく聞きます。
そういう状況であることに加え、さきほども書いたとおり、アルコールの影響ですよね。
中級以上の腕を擁してある程度相場が見えてきてからなら、ちょっとは飲んでてもいいような時はあります。
が、基本的にはFXをはじめたばかりの時期は、「飲酒運転」はやめましょう。
宵の明星をつかってトレードするにしても、シラフでやるべきってことですね。
泥酔トレーダーが使うようじゃ、宵の明星あらため、「酔いの明星」です。
酔って風呂入って寝る前に念のためちょっと確認してみたFX口座の自己資金が、とんでもない金額にまで目減りしていたんじゃ、悲しすぎますからね。
まとめ
さて、いかがでしたか?
今回は、ローソク足のパターンだけでトレードすると、とんでもない結果になることもあるんです、っていう話を、経済指標発表のタイミングにからめて書いてみました。
当然なんですが、忘れていてはいけない材料というのは、なにも経済指標だけではありません。
例えば、アメリカの大統領が東アジアを訪れている時期は、その発言がリアルタイムで伝わるのは東京時間になりますよね。
そうなると、よく注目されるアメリカ大統領の発言という材料表出は、東京時間になるわけです。
こういうことも意識できないと、ローソク足のパターンだけじゃ勝負に勝てないことになります。
ただ、この話にはひとつ落ちがあって、なにかって言うと、「そんなこと言ってたらいつまでたってもエントリーできなくないか?!」という声です。
これ、ぼくとしても「たしかにそうなんです!」という感じで。笑
実際のところは、最後の最後のところで酒田五法を頼ってエントリーしてはみたものの、ホールド中に安全第一トレードに移行する、みたいなこともたまにあります。
このへんはちょっとズルい話なんですけど、この場合は、なかなかエントリーしにくい相場で、酒田五法がトレード開始の決断にあたって背中を押してくれた、と解釈するようにしています。
まぁこのへんは、きっとぼくの頭のどこかで、「そんなセオリー通りローソクが出るわけないでしょ」って思ってるフシがあるんでしょうね。
実際はそんなところもリアルな話なんですよってことをお伝えしたところで、そろそろこの記事は終わろうかなと思います(^^)b
ちなみに、冒頭のこのチャートの時に、経済指標や要人発言がなければ、枠で囲ったところを宵の明星と判断してもOKだと思いますよ(^^♪
Dakar
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