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仲値公示について 実需とFX

親日国も考えもの?有償ODAの実態と為替担当の交渉余地

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さてさて。今回はぼくが昼間勤めているときにたまに考えたりすることについて書いてみたいとおもいます。有償ODAと実需為替取引についてですね。受注先として主にイメージしてみてほしいのは、主に東南アジアの国々とかですよね。ミャンマー、タイ、インドネシア、バングラデシュ、マレーシア、ベトナムなどなどです。実際にぼくの勤め先では、ここらへんの国やその国の主な民間企業との取引になることが多いので。ではでは、今回もとりあえず書き始めます(^^)/

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ODAとは?

そもそもですが、ODAっていうのは、政府資金主導の開発途上国に対する援助や協力のことです。

日本語だと、

「政府開発援助」

ですね。

つまり、ぼくの勤め先の立場は、政府から受注する会社、ということになります。

実際に設計して納品するまでの工程を、すべて執り行う立ち位置ですよね。

無償ODAというものもあるんですが、無償の場合は当然金銭のやりとりはありません。

その場合は、会社はモノを納品後に請求書を政府へ送って終わりです。

でも、ODAには有償のものもあるんですね。

有償の場合、外貨が絡むので、必然的に為替取引が発生することになるんです。

有償ODAでよくあるのが、円借款。

要は、支払い大変だろうから低金利でいいよっていうやり方ですね。

円借款は甘い?

ところが。

この円借款っていうやり方は、じつは国際的にはそんなにありふれたものじゃないんですよね。

端的に言ってしまえば、上のツイートのとおり、だいぶ

「甘い取引」

とさえ言えるものなんです。

日本は、戦争で東アジアの国々を侵略した過去がありますからね。

かたちとしては、戦争に負け、アメリカに頭を下げ、侵略した国々に対しても国を再建するためになんらかの貢献をすべき立場となったわけです。

細かい話は端折りますが、この国は昔から中長期的な取り決めを定める場において、交渉力に疎いですからね。

大事なところでことごとくうまくないのは、お家芸なんだろうなぁとおもっています。

戦争に負けたこととうまーく結び付けられて、ほぼその後の道を決められてしまった、みたいな。

数字の感覚を磨こう!

ただ、ODAって基本的に人道的にもとても意義のあるものじゃないですか。

社会貢献をしていることのアピールにもなるので、案件はきちんと毎年JICAが残らず公表しているんですよ。

たぶん、JICAとかODAとかで検索すればすぐサイトが出てくるとおもうので、興味があったら数字を含めてチェックしてみるといいかもしれません。

そうして得た数字の感覚とかって、意外とトレードにも生きたりもするので。

例えば、たまに為替ニュースで、出来高の話も出たりするじゃないですか。

仲値公示の時間の取引量。

東京時間の取引量。

ドル円の取引量。

さまざまなまとめられ方があるとおもいますが、それらの数字のだいたい何%くらいの規模でODAは受注しているのか?とか、そういう視点ですよね。

基本は国の仕事なので、わかりやすく年度末に支払いがある案件が多いのも、この手の話の特徴になります。

分割方法に交渉余地有り

対象物の話があまりないとちょっとイメージしにくいかな。

基本的には、建造物や重工系の案件が多いのが、有償ODAの特徴です。

ものづくりの場合は、複数の部品メーカを巻き込みながら完成品メーカが取り仕切って日本連合で納品までこぎつけるのが、よくあるパターン。

最近は中国企業もかなり台頭してきていますが、静音、振動吸収などの技術では、まだまだ日本メーカに分があるように思っています。

このあたり、メイドインジャパンのブランドはまだまだ幅を利かしているってことですよね。

具体的には、上のツイートのとおり、発電所、ダム、電車とかですよね。

道路関係も強くて、橋梁、高速道路、空港の滑走路とかはよく聞きます。

インフラ系が多いのが、ODA案件の特徴なんですよ。

数年に及ぶ工期で分割払いの円借款とかだと、為替担当としては腕が鳴ります。

国が相手の仕事は、支払いのタイミングはほぼ固定のことが多いんですが、分割の仕方については交渉の余地があることもあるので。

アジアに親日国が多いワケ

円借款とかの仕組みを知ると、なんとなーくアジアに親日国が多い理由も想像できません?

ODAの影響だけで親日になるなんてことはないですが、ふだんの生活の中で目に見えるモノに日本製のモノがあったりすると、やっぱり親近感も湧くんだろうなぁとおもっています。

例えばそれが橋ならば、完工後はまさに生活が一変する人たちもいるわけじゃないですか。

今まで船がないと渡れなかった川。

天気が悪いと船が出せなくて、対岸まで行く術がなかった川。

そういう、自分たちだけではどうしようもなかった生活環境を、劇的に向上させてくれた会社があったとしたら?

しかもそれが、大バーゲン価格で発注できた案件だとしたら?

やっぱり、印象はかなり良いでしょうね。

しかも橋とかは、世代を超えて残りますからね。

お父さんに毎日のように「この橋は日本の会社がつくってくれたんだよ」とか言われて育ったら、そりゃあ「日本は良い国だね!」みたいになりますよね。

まとめ

parity

さて、いかがでしたか(^^)?

今回は、有償ODAについて書いてみました。

結果的に、ちょっと為替取引に関する細かい話はあまり出てこなかったですが、これも実需為替取引のひとつってことで、雰囲気だけでも伝わっていればいいかなとおもいます。

今回の話は、有償ODAの在り方について優劣つけるつもりで書いたわけじゃないです。

そんな立場じゃないですからね。

アメリカのようにビジネスライクなやり方もあるし、日本のようにアジアのリーダーとしての姿勢を示すやり方もある。

そういう現実があるっていうことを伝えたかったので、書いてみました。

そして、そういう背景の中で実需為替取引も行われている、ということも、ですよね。

あ、そうそう。

今回の話も、仲値公示の時間のチャートを動かす材料のひとつですよ。

参考にしてもらえれば、幸いです(^^)b

Dakar

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