グランビルの法則は勝てないんでしょうか?グランビルの法則って、移動平均線との関係性の中に売買ポイントを見出すものです。今回は、あくまでFXトレーダーのぼくの視点で、グランビルの法則が勝てるものなのか、勝てないものなのかという話を展開していこうと思います(^^)
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目次
グランビルの法則は勝てないのか?
グランビルの法則は勝てないものなのでしょうか?
グランビルの法則って、一見すると買いのシグナルと売りのシグナルが明確に存在するもののように思えます。
買いのシグナルが4つ、売りのシグナルが4つですよね。
でも、買いで考えると、移動平均線の上で買うパターンがある一方で、下でも買うパターンがあるんですよね。
そうなると、リアルタイムでチャートを見ていると、いったいいつ買ったらいいんだ?と考えるようになるわけです。
しかも、移動平均線の角度が微妙だと、売ってもいい局面のように見えるんですね。
そうなってくると、もはや何をやってもグランビルの法則があてはまってしまうような錯覚に陥ってしまうんです。
出来上がったチャートで解説をするのなら、
「グランビルの法則の逆張りで取れている!」
とか、
「ここで売る法則が機能していた!」
とか言えるんですが、結局どの局面でどのシグナルに従うか、そしてどの時間足にするべきなのかというところが、リアルタイムでは問題になってくるんです。
これは、本当に自分のスタンスに合わせていくことができるものなのか?という疑念が生じてくるんですね。
グランビルの法則とはそもそも何なのか?という命題と共に、そこのところをいっしょに考えていってみましょう。
まずは、すっと入ってきやすいかなと思うので、値動きと移動平均線の絵で考えていきましょうか(^^)
グランビルの法則|買う
まず、グランビルの法則で買う話です。
グランビルの法則で買う局面に関しては、全部で4つだと言われています。
端的にチャート上で説明するならば、上のような絵になります。
この、4つのポイントが買うポイントなんだよ、ということですね。
オレンジのラインが値動き、つまりローソク足を線状にしたもので、黒の曲線が移動平均線です。
それぞれ、
1:下から上へ抜ける局面
2:上から下へちょっと抜けそうになった局面
3:上から移動平均線に近づいてきた局面
4:移動平均線からの乖離が視認できる局面
こんな具合ですよね。
グランビルの法則|売る
次に、売る話ですが、基本的に売るほうも買うほうをひっくり返しただけです。
一応まとめておくと、
5:上から下へ抜ける局面
6:下から上へちょっと抜けそうになった局面
7:下から移動平均線に近づいてきた局面
8:移動平均線からの乖離が視認できる局面
こういうことですよね。
こうして、買う話と売る話をチャート上で確認してみると、非常にわかりやすいですよね。
でも、すでに書いたとおり、ちょっと「あれ?」と思うところも出てくるわけです。
例えば、1と7ですよね。
どちらも、ほぼ下落している局面なんですが、1は「買いましょう」で、7は「売りましょう」なわけです。
グランビルさんは、1の説明なんかでは「下落から上昇に転じる場面で」使いましょうと言っているわけですが、見た通り、「今この瞬間」が下落から上昇に転じる瞬間なのかどうかを判断するなんて、相当むずかしいことのように感じられますよね?
その判断というのは、もはや至難の業と言ってもいいと思います。
グランビルの法則を紐解くと?
絵だけでなく、グランビルさんが文章でどういうことを書き残していたかについてちょっと触れたので、このままこの流れで書いていきます(^^)b
じつは、グランビルの法則って、上に載せたような絵だけで説明できるものじゃないんですよ。
下の図を見てください。
このグランビルの法則というものは、紐解いてみた視点が重要なんですよね。
それは、ポジションを考慮に入れた上での使用方法を考えていくべき、ということです。
さきほどの話を続けるのならば、また1と7の話ですよね。
じつは、1は新規買いのことで、7はナンピンのことなんですよ。
ここに、明確な違いがあるわけです。
つまり、同じ下落局面でも、「自分がノーポジション状態ならば」買い。
「売りポジションを持っていたら」売り。
こう考えていくべきなんですね。
もちろん1は、上昇に転じることをベースに考えていくべきではありますが。
そしてこれは、買いポジションをホールドしていたのならば、何もしないべき、ということでもあります。
逆行しても、それぞれ前者ならば両建て、後者ならばさらにナンピンをすればいいわけです。
こういう解釈の仕方でいくと、この1~8のパターンすべてに、他と競合しないオリジナルの条件が存在することがわかるんです。
一応、このグランビルの法則の有効性は、こうして結論に至ることができるんです。
つまり、じつはグランビルの法則は
「使える」
んですよ。
それ単体で考えれば。
トレードをしていくとわかること
さて、こういう書き方は、ぼくの説明の仕方の特徴のひとつかもしれませんね(^^;)
どんなことかというと、
「それ単体で考えれば」
なんて書き方をしたという点です。
こういう言い方をするとなんとなく想像してしまうかなと思いますが、つまり、それ単体で考えない場合は使えないのか?という話で。
じつは、そうなんです。
だから、今回はこの記事を書いてるんです。
自分のスタンスを貫いていくにあたっては、自分の主戦場の時間足で使っていくテクニカルや法則は、ある程度限定していくべきなんですよ。
FXトレーダーにとって、テクニカルや法則というのは、最終的な武器です。
これは、短期で勝負していくなら短期で機能しやすいもの、中期で勝負してくなら中期で機能しやすいものを選ぶべきだということです。
じつは、グランビルの法則というのは、現在の為替相場においては、基本的に中期以上で機能するものとされているんですよ。
このことは、上の図の4と8の文言からもわかると思います。
あえて「短期の」と書いたのは、通常は移動平均線を利用した法則は、中期以上の視点で有効だからなんです。
4と8はいわば、グランビルの法則の中でも変わり種ということですよね。
使えるけど勝てない
つまり、こと短期トレードや超短期トレードに自身のトレードロジックを絞り込んでいる場合は、グランビルの法則では勝てないということですよね。
なぜなら、グランビルの法則は短い時間足のチャートには向かないからです。
要は、
「一定期間ホールドを考えているトレーダー」
「ちょっと長い視点で相場を見ているディーラー」
みたいな人たちのためにあるものってことですよね。
あるいは、単なる分析をする視点のために、あるわけです。
それが、グランビルの法則なんですよ。
こういうところが、短期で勝負すると決めているトレーダーにとっては、かち合ってしまう側面なんですね。
どうでしょう?
今回の話は、個人ブログならではの話だと思います。
グランビルの法則の一般論の説明をするのなら、決してこんな説明にはならないんですよ。
普通、グランビルの法則を説明するのなら、
「グランビルというえらい人がつくったすごい売買ルールなんですよ~」
という体で文章を書きますからね。
今回の記事は、ぜひ、いちFXトレーダーからのメッセージとして受け取ってもらいたいと思います。
グランビルの法則の誤った解釈
グランビルの法則って、「使えない派」の誤った認識も存在するんですよね。
それは
「結局どのパターンにも該当してしまうから使えない」
という誤認識です。
でもこの主張に関しては、誤っているんですよね。
なぜなら、買いにしても、新規であるのか、買い増しであるのか、というような議論をすっ飛ばしてしまっているからです。
これは具体的には、上の絵のようなことです。
つまり、移動平均線の傾きとそこへのローソク足の絡み方を、単に「買う」か「売る」かだけにフォーカスして考えてしまう、という誤解釈ですよね。
こういう認識だと、ローソク足がどんな方向から移動平均線にタッチしたとしても、買うと売るの判断ができないような感覚になるんです。
それはそうですよね。
上から来ても下から来ても、上昇基調でも下落基調でも、「買う」と「売る」がどちらもあてはまってしまうので。
もし、
「自分はこういう認識だった!」
と思ったら、それはグランビルの法則のとらえ方自体を誤っていたことになります。
そこは、認識を改めておきましょう。
グランビルの法則は勝てない?!まとめ
さて、いかがでしたか?
ぼくのブログって、基本的にぼくという個人がFXで勝っていくための知識やテクニックを紹介しています。
なので、一般的な短期FXの戦略などはどんどん書いているんですが、現在の短期相場で明確に戦略としてはつかえないものに関しては、ことごとく排除してるんですよね。
じつは、グランビルの法則も、そのひとつ。
すでにいろいろなぼくのブログ記事に目を通していただいている方も、おそらくぼくのブログ内でグランビルの法則という言葉を目にしたのは、今回が初だったと思います。
たしかグランビルさん自身は移動平均線の記事で紹介したと思いますけどね。
言ってみれば、超短期で勝負する裁量FXトレーダーにとって、箸にも棒にも掛からないものなんですよ、グランビルの法則って。
うーん、ちょっと、けなしすぎですかね?笑
まぁでも、FXに関するさまざまな情報があふれかえっている今、ひとつくらい完全に切り捨ててもいい情報って、あると思います。
とりあえず、裁量のスキャルピングをしていく腹積もりならば、グランビルの法則は無視していいですよ( `ー´)ノ
Dakar
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