この記事では、全体的に急展開した、とある日のドル円チャートについて書いてみようと思います。時間帯は、仲値公示の後ですよね。
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目次
輸出企業の円買いはいつ起こりやすいか
今回は輸出企業の円買いはいつ起こりやすいか? というところをちょっと書いていこうとおもいます。
冒頭のチャートは、2016年11月の、とある日のドル円15分足です。
ちょうどこの時は、ドル円が上昇トレンドの最中、急に下落したんですよね。
ロイターの記事に今日は「輸出企業」という言葉が掲載されました。
ロイターの記事を抜粋
これ、どういう文脈だったか?
抜粋します。
引用元:http://jp.reuters.com/article/idJPL4N1DT2LO
これですね。
カッコをつけて国内金融機関と書き、うちの見解ってわけじゃないよ、と言っているのはいつもどおりです(´・ω・`)
月末の輸出企業による売り、とは
今回注目するのはこの「月末の輸出企業による売り」の部分です。
どうしてドル円の下落の理由のひとつに輸出企業による売りが挙げられるのか?
これ、正確に言うと米ドル売りのことです。
つまり「ドル売り円買い」ですよね。
輸出企業はなぜ円を買う?
このへんの話というのはこんな感じです。
まず、ドル建てで契約をする輸出企業というのは輸出した製品の代金はドルで受け取りますよね。
ですが、国内で働いている従業員の給料や、日本国内のサプライヤーへの支払いは円で行います。
こういう背景がまずあります。
輸出企業の収益は絶対値が大きい
そうするとどうする必要性が出てくるか?
当然会社は受け取ったドルを円に両替しなければいけないわけです。
つまり「ドル売り、円買い」の必要性が出てくるわけです。
ここで注目すべきなのがそのタイミングです。従業員の給料や日本国内のサプライヤーへの支払いは、どういうタイミングでされることが多いでしょうか?
輸出企業は月末にドルを売る
ここまで書くと話は見えてきたとおもいます。
輸出企業は月末にドル売り円買いをすることが多いんです。
これは年ベースで見た場合は、決算が近いと顕著になる傾向があります。
特に年末や年度末ですね。
あとは今回のドル円のチャートのかたちですよね。
こっちはどうだったか?
まさかここまでとは思わなかった
仮に今日のタイミングで大量のドル売り円買いをした輸出企業が多かったとします。
なぜ今回のタイミングなのでしょう。
この点については、その時々の材料をきちんと認識しておくことで、シナリオは描けますよね。
この時の場合はトランプノミクスでの上昇がここまでの水準に達したからだったのだとおもいます。
2016年の大統領選挙の時は、トランプ氏が大統領になることが決まった瞬間、輸出企業の多くが円買いしたんですね。
「もうしばらく100円台にも行かないかもしれない」くらいの衝撃がありましたからね。
当時の開票日は。
今を逃すべきではない?!
でもフタをあけてみたら全然そんなことはなかった。
むしろ月中の圧倒的な上昇トレンドを見ていて、給料ゲットのタイミングは今だ!と判断する企業が増えたんですよ。
少なくともぼくはそうおもうんですね。
11月にもかかわらず、こういう現象が起きたことの一因として、絶対に挙げることができる側面です。
輸出企業のドル売り円買い!まとめ
もちろんドル円下落の原因には、外資の利確ないし仕掛けも多少はあったとおもいます。
感謝祭明けでここからさらにドル買いの流れに行くぞ、という出鼻をおもいっきりくじいたわけですからね。
損切りの発動もかなり多かったかな、と。
でも、そういう「いかにも」な投機の話の裏で、じつは実需のドル売り円買いが主因として確実に存在しているという点を知っておくことは、かなり重要です。
この話、どう思います?
もう過去の話なんだから意味ないだろう、と考えてそれでおしまいか?
それとも、明らかに今もつづいているこの為替相場の「確かなルール」を、自分のトレードの「勝ち」に結び付けていこう、と考えるか?
ぼくは、こういうところが、稼げるトレーダーとそうでないトレーダーの、分岐点のひとつだと思っていますよ。
Dakar
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