ぼくは、よくポンドドルとユーロドルを比較します。今回は、実際にぼくが執行したことがあるトレードをとりあげることで、チャートの比較からトレードにいたる流れのひとつの例を書いてみますね(^^)
目次
会社でポンドドルを何と呼んでいるか
冒頭のチャートは、ポンドドルの4時間足です。
ポンドドルは、ポンドルと略しちゃうことが多いんですよね。
ぼくの職場でも、通常はポンドルと呼んでいます。
「ポンドドル」と言おうとすると、舌を噛みそうになりますしね。
この呼び方は、ぼくの勤め先特有のものではないです。
この業界では、ポンドドルのことをポンドルと言っても、ほぼほぼ絶対的に通じます。
まぁ、文面ではちょっとわかりにくいかもしれないので、今回は「ポンドドル」で行きましょうか(^^)
ポンドドルとトランプショック
さて、そのポンドドル。
ユーロドルと比較してみると、ちょっとおもしろいことがわかる時があるんですね。
これ、どんなことだと思います?
今回はそれがわかる、米ドルの値動きが注目された材料を取り上げようと思います。
その材料とは、2016年のアメリカ大統領選挙。
トランプ大統領が当選を果たした時のポンドドルチャートです。
冒頭のチャートが、その時の状態ですね。
ユーロドルは米ドル売買のものさし
注目していきたいのは、この時の米ドルの買われ方です。
ポンドドルに対して、ユーロドルは世界で一番取引量が多い通貨ペアですよね?
そのユーロドルのチャートの動きというのは自然、USDの売買の強さを計るバロメーターの役割も果たすんですよ。
これは、ユーロドルチャートが世界一のリクイディティを誇る通貨ペアだからです。
そのへんのことは、↑この記事に書いてありますので、まだ読んだことがないという方は、ぜひ読んでみてください。
ユーロドルは世界で一番トレードされているので、米ドル自体の売買が透けて見えてくることが多いんです。
同じ4時間足の、当時のユーロドルのチャートを見てみましょう。
当時のユーロドルチャート
これが、当時のユーロドル4時間足のチャートです。
どうです?
下落しているということは、大統領選挙開票後はかなりUSDが買われていたということがわかりますよね。
この記事には貼りませんが、当時はこのことは、ドル円のチャートを見ても明らかなことでした。
ドル円チャートは、上昇していたんですね。
ポンドドルのチャートに戻ろう
では、もう一度冒頭のポンドドルのチャートを見てみてください。
比較して見てみるとよくわかります。
ポンドドルはユーロドルほど下落していないんですよ。
このことから何を察知するべきか?
ポンドドルは踏みとどまっている
ずばり、この時察知するべきだったのは、ポンド買いの動きが出てきているのではないか、ということだったんですね。
でなければ、ポンドドルのチャートもユーロドルと同じくもっと下落するはずなんですよ。
そして、こう思いいたったら、やることはひとつです。
ポンドドルを見たらポンド円も見る
そう、ポンド円のチャートの確認です。
上のチャートは、このときのポンド円4時間足です。
当時はおもったとおり、上昇していたんですね。
これは円が売られているというより、明らかにポンドが買われていると考えるべきでしょう。
なぜなら、上昇し始めが大統領選挙開票日のタイミングだったからです。
最後に、念のため当時のポンドドルの、より長い時間足のチャートを見てみましょう。
そして長い時間足も見る
どうでしょうか?
このチャートは、当時のポンドドルの日足です。
やっぱり、そんなに下落していないですよね?
ブレグジット、ハードブレグジットと、大きな下落が短期間に2度あったことで、ポンドドルのチャートは当時、買い戻しが入っていたんですね。
ポンドドルとユーロドルの比較 まとめ
つまり、この時に有効なトレード手順はこんな感じだった、ということですよね。
ポンドドルとユーロドルを比較し、ポンドが買われていると分析。
トレード対象通貨ペアは、より利幅がとれそうなポンド円。
スキャルピングベースでその日に利益がのるとは限らないけれど、押し目でしつこく細かくポンド円を買っていけば勝てる確率は高いと考え、買いのトレード開始。
もしエントリー後にマイナスになっても、折を見てナンピン。
どうでしょう?
なぜしつこくナンピンをしていく戦略をとるかというと、ポンドが買われているという相場環境認識だからですよね。
ひとつのチャートで、トレード1歩手前まで相場環境認識が進んだとします。
この時、わりと重要なのが、今一度複数通貨ペアを見直すこと。
特に当該チャートの片方の通貨絡みのチャートは要チェックです。
ポンドドルなら、その時、ポンド円は動意づいてないか?とか。 pic.twitter.com/4IMuz7fjpp
— 大手企業為替担当DakarのFX雑記! (@111coffeeBreak) February 17, 2019
シンプルに自身の分析を前提にトレーディングをつづけていけば、勝てた相場だったわけです。
実際、ぼくは当時そうしていました。
この当時のぼくのトレードを振り返ると、最後はポンド円に行き着いてスキャルピングをしていたということですよね(^^)
Dakar