通貨の価値をはかるものさしなんかあるんでしょうか?
為替のチャートは2つの通貨の関係性で成り立っています。
3つ以上の通貨の価格変動を常に知っていたい場合は、少なくとも3つのチャートを監視しつづけなければいけません。
2つじゃだめなんですね。
ここに、為替相場を理解するひとつのヒントがあるんじゃないかなと、ぼくは考えています。
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目次
通貨とは?
ちょっと大それた話になっちゃいますが、みなさんは通貨とは何か?なんて考えたことはありますか?
通貨って、支払い手段として機能する貨幣のことです。
これは、ファイナンスセクションに属するぼくの立ち位置からの説明ですけどね。
価値を交換する媒体、とも言えます。
この通貨、定められた枠を越えた場合は、全く機能しなくなってしまいます。
この場合の「枠」というのは、国や経済圏のことですね。
この、「枠」を越えたときのために存在するのが、外国為替市場なんです。
株と為替
株式市場は基本的に、ひとつの国に紐付きます。
故に、ひとつの株式市場における、株券の売買に、複数の通貨が必要になるということはありえません。
つまり、これは、常に変化する株券の価値を、「通貨」というものさしで比べることができるということですね。
これは何も株券に限ったことではないです。
安いもの、高いもの、という感覚を持てるのは、通貨という数値が固定化された判断基準があるからなんです。
株の取引は個別銘柄の事情
株は陸上競技みたいなものです。
絶対的な「タイム」があるイメージです。
100メートルを9秒台で走ったらすごいじゃないですか。
中学生くらいで11秒なら、買い、なわけです。
つまり、「素材」「素材」にマネーをつぎ込むのが株です。
まさに、「未来への投資」ですよね。
対して為替
これに対して為替です。
為替相場に投資するにおいては、相対的な視点が不可欠になります。
為替はボクシング
ぼくは為替はボクシングだと教わりました。
「2者が戦って」勝敗を決するわけです。
世界タイトルマッチは12ラウンドなので、ちょうど時計の針みたいですよね。
あ、イメージですよ、イメージ。
ちなみに、この「どっちが、勝つか」みたいな、賭け事的な雰囲気も、FXがまだまだなじまない理由のひとつなんじゃないかなとおもいます。
日本人は議論や戦いを避けますからね。
気持ちを察する、空気を読む、ことが美徳になる文化に、真っ向から相対している投資手段なのかな、なんて考えます。
為替はものさしがない
日本株は、日本円というものさしで、各個別銘柄の利益率を比較して計算することができるわけです。
でも、為替には同じ意味合いでのものさしは存在しません。
「通貨ペア」のチャートですからね。
ドル円のレートとユーロドルのレート見ることで、ユーロ円のレートがわかるなんてことはないわけです。
ユーロ円のレートを知るには、ユーロ円のチャートを見なければいけませんからね。
各通貨の価値をリアルタイムで比較することは、事実上不可能ということです。
でもですね、世の中いろいろなことを考える人がいるもんなんですよね。
この事実上不可能な比較を、購買力平価説をベースにして、「やってみた」指数ならば存在するんです。
みなさんの中にもご存知の方は多いかもしれません。
ビックマック指数です。
ビックマック指数の考え方
マクドナルドのビッグマックは、全世界、ほぼ同一の品質で販売されています。
この前提があるが故にわりと知れ渡っている指数なんですよね。
ビックマック指数は「品質が同じなら、値段も基本的に同一であるはずだ」という考え(購買力平価説 PPP:purchasing-power parity)に基づき、為替水準(通貨が高いか、安いか?)を考えるための参考指数です。
すなわち
ある国のビッグマックが、高い→通貨が高い(過大評価)
と解釈します。
ビックマック指数の例
ビッグマック指数は、英エコノミスト誌が考案したものです。
前述のとおり、ビッグマック指数は、購買力平価説の考え方がベースなんですね。
購買力平価説においては、為替レートは、それぞれの国の購買力の比率によって決定されるとされています。
例えば、1ドル100円の時に、ビックマックがそれぞれ、日本では280円、米では3.50ドルで販売されていたとすると、米でビッグマックを買うには350円が必要です。
そこで通貨の購買力が対等であるべきだと仮定すれば、米でも280円でビックマックを買える1ドル80円が、妥当な為替レートということになります。
通貨の価値をはかるものさしはあるのか?まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
今回は、通貨の価値をはかるものさしはあるのか?と題して書いてみました。
もっと別の視点で見れば、ドルインデックスというものも通貨の絶対的な価値を知ろうとする試みのひとつです。
が、ドルインデックスについてはまた別の機会に書きますね。
では、今回も最後までご精読いただき、ありがとうございました(^^♪
Dakar
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