テクニカル ファンダメンタル

中期以上のテクニカルと為替ニュース|材料のチャートへのインパクト

投稿日:2017年5月2日 更新日:

この記事は

中期以上のテクニカルと為替ニュース|シナリオを描こう!

のつづきです。

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日足のテクニカル分析と為替ニュース

中期以上のテクニカルと為替ニュースという、大事な2つの情報源に的をしぼった、トレードの手順に関する話題の後編です。

前篇では、フランス大統領選挙というニュースを中期以上のテクニカルと合わせて見ることの意味について書きましたね。

その中で、たとえばユーロドルの日足チャートならば、下のようなチャネルラインを引くことができるということを書きました。

daily-line

トレードにおける思考のステップ

この後編では、トレーダーとして、この日足のテクニカル分析のような行動ができているという前提で、トレードにいたるまでの思考のステップについて書いていきます。

この思考のステップというのは、自動売買のセッティッグをするにしても、バイナリーオプションをするにしても、非常に有効なものです。

ぜひ身に着けるようにしてください。

ちなみに上述のユーロドルの日足チャートにおけるチャネルラインから感じとるべきなのは、「チャネルラインの上の方のラインに、かなり早く近づいてきている」という感覚です。

これは窓埋めがなされずに、そのまま上昇しているが故ですね。

相場は人がつくるものです。

この展開を見て、「買われすぎ」の感があるという分析は、いたって常識的な感覚なんですよ。

後編の本題に入ります

さて、トレーダーの前提を、ぼくと同じくサラリーマントレーダーとします。

そうすると、まず為替ニュースをじっくりと読むことができるのは、週末か、平日の夜ということになります。

慣れてくれば朝のニュースで知って通勤途中にトレードプランを描くということもできるようになりますが、とりあえずは週末か夜でしょう。

週末であれば、この日足チャートはとまっているわけですから、より落ち着いてトレードプランを練ることができますよね。

さて、その為替ニュースについて。

普通に「為替ニュース」と言ってもいろいろあります。

ヤフーの経済ニュースを侮るなかれ

まぁ、一番てっとり早いのがヤフーの経済ニュースですね。

ヤフーは、インターネットのホーム画面にしている方も多いと思います。

実際に、現在ヤフーでニュースの第一報を知るという方が本当に多いそうです。

そしてそれだけに、ヤフージャパンもより「見られている」ことを意識して質の良い情報を提供するようになっています。

このヤフーニュースで、そうですね、週末に、来週の水曜日に何か大きな材料があることがわかったとしましょうか。

あ、あくまでこれは仮の話ですね。

ちなみに情報源に関しては、ぼくの手法の実践者の方はより濃い情報源を提供しているので、この記事をもっと深く理解することができるとおもいますよ(^^♪

ドル円の4時間足チャート

usdjpy4-1

話を具体的に考えていくために、今度はドル円の4時間足チャートを見ていくことにします。

上のチャートを見てください。

週末に相場分析をする中で、パッと見てみたドル円の4時間足チャートが、たまたまこんな感じのかたちだったとします。

この状況だと、いったいどんなテクニカル分析が有効だとおもいます?

テクニカル分析に正解などないので、どんどん手を動かすのが良策。

ぼくだったらこんなかんじですよね。

usdjpy4

あ、ちなみに一緒に表示しているRSIは無視してもらって結構です。

FXのビッグイベントとその捉え方

でですね、大事なのはここからです。

来週の水曜日に、FX的にはビッグイベントが待ち構えているということがわかっているんです。

この状況下において、注目すべきは、その材料がチャートを上下どちらに動かす可能性が高いのか?なんです。

うーん、こう書くと、そんなの当たり前じゃないか!という声が聞こえてきそうですね(^^ゞ

ちょっと言い方を変えましょう。

注目すべきは、「その材料においてチャート変動が予想されているのは、どんな事情からなのか?」です。

どうでしょう?

ちょっとまだ「?」という感じですかね。

材料はチャートをどれほど動かすか?

ここはあんまり細かく追求しても仕方ないので、話の先を急ぎます。

この話、見方を変えると、「その材料が伴っているリスクは、チャートをどれほど動かす力を持っているのか?」という点に注目すべきだってことになります。

要は、今までのトレンドなりレンジなりを完全に無視するような強いチャート変動が発生しそうなのか、はたまた、もしチャート変動があっても、中期以上のテクニカル要因には逆らえない程度のものなのか、という点です。

つまりですね、ある通貨が主役になって大きくチャート変動が起こりそうな状況下では、その日時をひとつの「リミット」にしてトレードするべきって話なんですよ。

実際のところ、「その材料が伴っているリスクは、チャートをどれほど動かす力を持っているのか?」という問いは、材料が顕在化する前に考えることで解決するような問いではありません。

それができれば誰でも億万長者ですからね。

でも、注目して、きちんと思考を整理しておくことが大事なんですよ。

そして、この、思考を整理するという作業をちゃんと行った結果、やっと「シナリオ」が見えてくるわけです。

自分なりにシナリオを描くことが大事

為替に関するニュースというのは、そのニュースを配信するマスコミが後から揚げ足をとられないように、大概はチャートがどう変動してもいいように語られています。

ただ、専門家から見れば、「もうこれは明らかにこう動く」というようなことが決まりきっている材料も、年に2、3個くらいはあるんですよね。

そういう材料のときは、何も迷うことはないです。

ロットを増やしていっきに持ち金を増やしちゃいましょう。

でも、9割以上の材料はそんなわかりやすいものではないわけです。

であれば、きちんと日々の相場環境の移り変わりの把握につとめ、日々配信されるニュースを取り入れながら、自分なりにシナリオを描くことが大事になってくるんですよ。

そして、シナリオを描けたならば、そこでようやくエントリーです。

ちなみに行動に一貫性を持たせることも大事なので書き添えておきますね。

一度決めたトレードプランは、誰が何と言おうと覆してはいけません。

これは、トレーダーとして上達するためには、PDCAをきちんとまわすことが大事だからです。

まとめ

Risk

さて、いかがでしたでしょうか。

前編、後編にわけて、約5,500字で「中期以上のテクニカルと為替ニュース」について書いてみました。

この話、説明の仕方を変えると、スキャルピングをするにあたって、見るテクニカルを中期以上に絞るのは、為替ニュースが顕在化するタイミングと合わないから、ということになります。

たとえば5分足でテクニカル分析をしたとしても、4~5日先の為替の材料にはなんの役にもたたないわけです。

中級者以上の方なら15分足とかであれば可能だとおもいますが、特に初心者の方は為替に関するニュースひとつとっても、ちょっと勉強しないと、その内容がよくわからなかったりしますからね。

そういう意味でもある程度時間軸については余裕を持っていたほうがいいんです。

ぜひ今回の内容を、トレードに生かすようにしてみてくださいね(^^♪

追記

ちなみに、つかうテクニカルというのはさまざまです。

オシレータ系テクニカルとってもRSIやMACDといったポピュラーなものから、Force Index、DeMarker、ATR、などといったちょっと専門的なものまでいろいろあります。

これはつかわない、というようなものはないのでその点は書いておきますね。

これ、あまり細かいものまで、初心者の方に「つかうようにしてください」というように言うと、複雑に感じてしまい、途中で挫折してしまうことが多いんですよね。

なのであまり「つかってください」とは言わないですが、つかえるものであることは確かです。

そして、こういう中級者向けのテクニカルが、ある一定の材料におけるチャート変動で、勝敗を分けることも、少なからずあるということは書いておきます( `ー´)ノ

Dakar

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