為替感応度について書きます。今回の話は、具体的に掘り下げていってしまうと、非常に生々しい話になっていってしまうんですよね。なので、まずは外堀りを埋めるというか、概略的な書き方になるかなと思います。為替感応度について書くのははじめてですからね。取引の生々しい話のほうが興味あるよ!という方は、無料メルマガでそういう話は展開してますので、無料メルマガに登録してみてください。ではでは、記事を書き進めていきたいと思います(^^)/
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為替感応度って?
為替感応度とは何か?
為替感応度っていうのは、為替の変動にその企業の売上高や利益がどのくらい影響を受けるのかを示す度合いのことなんですね。
海外売上比率などが高い企業の場合、自国通貨高によって競争力が低下し、売上高や利益が減少しやすくなります。
日本の輸出企業の一部は、円の対ドル相場や対ユーロ相場が1円変動した場合に売上高や営業利益がどの程度増減するかを自社の想定為替レートとともに公表しています。
為替感応度は、海外のディスクロージャー資料などで開示されていることが多いです。
ディスクロージャー資料っていうのは、企業が株主や投資家、取引先などにたいして、自社の経営内容や財務状況、業務内容などを開示する資料のことですね。
優位性を獲得しよう!
さて、その為替感応度ですが。
どんな風に表現されるかなんですが、日本円の場合は、米ドルやユーロに対して円が1円動いた場合の、年間収支に影響する目安額で表されることが多いんですね。
業績の見通しを決める前提となっている想定為替レートとともに海外事業規模の大きい企業では特に注目されていて、事業規模に比例して為替感応度も大きくなる傾向にあります。
これ、じつは機関投資家の動きを追っていくのに、キーになるんですね。
今回の話のキーは、ここです。
為替感応度って多くの企業が公開しているんですが、為替感応度が常に大きい企業の為替取引に注目することで、FXにおける優位性をある程度獲得することができるんですよ。
取引の腕
これ、どういうことか?
今回の話はとてもシンプルなことなんですが、為替感応度が常に大きい企業は、為替取引取扱部署がかなりがんばっている企業なんですよね。
為替取引においてちゃんと攻めの姿勢を貫くことで、収益を大幅に伸ばすことができるわけなので。
つまり、為替感応度が高い企業は、歴史的に昔から取引の腕を磨き上げて常に相場と向き合っているんですよ。
そうじゃないと、やられますからね。
やられるとか、ちょっと生々しい言い方ですが、要は、為替取引のうまさが、収益が悪化するか伸びるかに直接的にかかわってくるということです。
その数字は注目すべき!
自然、そういう優秀な為替取引取扱部署を抱えた、為替感応度が高い企業が公表する未来のレートとかは、かなり注目すべき数字になってくるわけですね。
なぜなら、その当該企業にとって、為替チャートのシナリオを描くことはとても重要なことだからです。
まちがっても、適当な数字は出さないわけですよ。
為替チャートの話なんて、例えば歴の浅いコメンテーターが予想値を出してそれがまちがっていたとしても、その本人の信用度が落ちるだけです。
でも、多くの従業員を抱えた国際企業が公開する予想値って大きく的をはずれていたのなら、そこで働く社員とその家族全員が路頭に迷ってしまうことになる可能性が出てくるわけです。
具体的に企業名を挙げてみる
よく注目すべきなのは為替感応度が高く、且つ取引ボリュームが多い会社なんですね。
イメージを持ってもらうためにちょっとだけ羅列しますが、例えばトヨタ、信越化学、キャノン、ソニー、ダイキン、京セラ、村田製作所、日東電工なんかは、為替感応度が高い会社として有名です。
海外勢との取引量が多くても、取引の多くを円建てにしている企業なんかは為替感応度は低いですよね。
このへんの話題では、今だと例えば東京エレクトロンなんかはよく名前が挙がる会社です。
半導体の会社なんですが、半導体の装置って今は需要が供給を上回っているから、攻勢に出れるんでしょうね。
「うちの装置を買いたいならば、日本円で払え!」
と言えるわけですよ。
為替感応度と利益のブレ具合
何かが動くと、別の何かが動く。
これは、マクロ視点で経済を考える時によく言われることなんですが、為替感応度はつまり、この考え方の例なんですよ。
ドル円レートが1円円高になると、年間の売上が〜円大きくなる、といったようなものですよね。
この考え方については、「利益が〜%」という出し方をする企業もあります。
もちろん、円換算です。
どの企業も、年度のはじめに、年間の想定レートを設定するということは、↑この記事で書きましたよね?
企業はこの想定為替レートを用いて、当期の業績を予想しているんですね。
1円のズレで400億円儲かる?!
でも、あくまでこの想定為替レートは、事前に描いている予想レートなんですね。
実際には、年間を通して想定通りピッタリ当たるなんてことは、まずありません。
必ず円高、もしくは円安方向、どちらかにブレるんですよ。
為替感応度はそのときの売り上げや、利益のブレ具合を見るときに用いられるんですね。
例えば、トヨタが当該年度の想定為替レートを105円に設定したとします。
この時、1ドルにつき1円円安になると、営業利益がおおまかに400億円増えます。
400億円って、すごくないです?
こんな圧倒的な数字がはじき出されるのは、その当該企業の為替感応度が高い故、なんですね。
まとめ
さて、いかがでしたか(^^)?
今回は、為替感応度について書いてみました。
通貨別に考えれば、例えばユーロに対しての為替感応度は高くても、米ドルに対しての為替感応度は低い、なんて企業もあるんですよね。
ユーロに対しての為替感応度が高い製造業と言えば、ソニーです。
よーく、ユーロ円チャートとソニーの株価を見比べてみてください。
じつは、ユーロ円とソニーの株価は、中期では相関性が見られることがあるんですね。
企業が世界で戦っていくにはさまざまな仕掛けが必要なわけですが、為替動向をうまく収益に結びつけている企業は、概してクレバーな取引に長けてます。
その内実は、普通はオモテには出てこない話なんですよ。
Dakar
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