この記事は
FX会社と口座開設|スリッページの原因である流動性と板の厚み
の記事を読んでから読むとよりスッと入ってくるものがあるとおもいます。
さて、それではFXのスリッページ対策とFX口座開設ができるおすすめの証券会社について書き始めたいと思います。
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目次
FXのスリッページ対策その1「流動性の厚いFX業者を使おう」
FXにおいてスリッページが発生する可能性を少しでも下げたいなら、話は単純です。
流動性を大量に供給しているFX業者を使えば良いのです。
具体的には、この点でぼくが高く評価しているのは海外FX会社のXMですよね。
でも、流動性を大量に供給しているかどうかなんて、どうやったらわかるのでしょう。
当然、これはちょっとやそっとの努力ではなかなか知ることができない領域です。
流動性を数値などで視覚的に分かりやすく知る方法について、さっそく紹介していきたいとおもいます。
流動性の確保はスリッページ予防法のひとつなので(^^)
通貨ペアごとの流動性の統計情報
画像引用元:http://fastmatch.com/
これは通貨ペアごとの流動性の統計情報です。
右側のVolumeを見てみると、ニューヨークと東京では流動性に圧倒的な差があることが見て取れます。
そしてこの流動性の厚みはFXのスプレッドにも影響を及ぼしています。
例えばGBPUSDを見比べてみると、ニューヨークでは0.6pipsのスプレッドが、東京では1.4pipsと2倍近く開いています。
流動性の濃い業者を選ぶ意義は、決してスリッページが発生しないというだけでなくスプレッドという面でも良い影響があるんですね。
なお、上記の統計情報を提供しているのは旧FXCM社の技術開発部門にあたるFastmatch社です。
他には英国LMAX Exchange社が提供しているスマホアプリ「LMAX VWAP」というツールでも流動性を確認することができます。
が、こちらの会社についてはぼくのメモにさらっと書いてあるだけで実際の画面は見たことがありません。
でも専業の方でつかっている方がいるんですよね。
板をリアルタイムに見れるトレーディングプラットフォーム
また、実際にFXの板を見る方法には板の表示機能が搭載されたトレーディングプラットフォームを使うという方法が一般的かとおもいます。
たとえば、Advanced Market社が提供している補助ツールのようなものですね。
それからPFSOFT社製のProTraderMCというプラットフォームに標準搭載されている機能。
次にGainCapital社が提供しているGTXというトレーディングプラットフォーム。こちらは高機能なんですが、利用するまでにいろいろと煩雑なステップを踏まなければいけないようです。
最後にSpotware社が開発したFXトレーディングプラットフォーム「cTrader」ですね。
こちらも一応見れる機能がついています。
金融街に位置するサーバーは流動性も厚い
Fastmatchや、LMAX VWAPを見れば誰でも東京よりもロンドンやニューヨークの方がFXの流動性が濃いという事実を理解できます。
だからFX会社を選ぶ時の基準に、どこのサーバーを使っているのかが重要になるんですね。
分かりやすい基準として、Equinix系のサーバーを採用しているかどうかです。
FXの世界ではEquinix LD4(ロンドン)や、NY4(ニューヨーク)、TY3(東京)が特に有名でFX会社探しをしているとEquinixを謳い文句にする業者はそこそこあります。
海外FX業者を探す時はEquinix系のサーバーを利用しているかどうかをチェックしつつ選ぶと良いですね。
FXのスリッページ対策その2「VPSや業者の分散を行う」
使っている手法や普段のロットにもよりますが、注文の先取りによるスリッページや、ロットの大きさによるスリッページに対応するには基本的にVPSとFX業者の分散くらいしか対策法がないです。
サーバーとの距離を可能な限り縮める
取引サーバーと自分のPCの位置を物理的に近くすれば、それだけ自分よりも遠い位置に住んでいるトレーダーに対して有利といえます。
しかし、サーバーがロンドンにあるからといって自分もロンドンに住む訳にはいかないと思います。
そこでVPSを使う手があるんですね。
VPSとは、サーバーに極めて近い位置にあるデータセンターなどに置いてあるパソコンを月額料金を払って間借りする方法です。
実際にどれくらい発注速度が速くなるのかは以下の表を見れば分かります。
物理的に極めて近い位置に自分のFX用のパソコンがあることによる恩恵は大きいです。
日本からロンドンまでの発注は往復で400msも220ms掛かることがありますが、VPSを使えば最速で1msまで縮めることも可能なようなんですね。
実際にはそこまで縮むことはなく、業者側のサーバーの処理性能や処理の手法や、使っているトレーディングプラットフォームによっても差は出てきます。
ECNでも業者は分散したほうが良い
OTCと違って、ECNは業者と顧客の間に利益相反にはならないとされています。
しかし、それは単に注文の受け手が業者では無くなっただけで、ECN・STP業者を使っていても戦っている相手はやはり存在します。
それはメガバンクや、プライムブローカーなど、インターバンク市場で流動性を供給している「リクイディティプロバイダー」たちです。
ぼくが普段、仕事で連絡を取り合っているメンバーたちもこのリクイディティプロバイダーに含まれます。
トレードサイズが1000万~2000万と何千万単位になると、流動性が濃くて200~300万通貨を一気に発注してもびくともしなかった業者ですらスリッページの発生が慢性的に起こるようになるんです。
板が濃くても、その板すべてを食い尽くす現象、マーケットインパクトです。
株取引では有名な概念ですが、FXは元々流動性が高いし、板情報も一般的ではないため縁がないと思われがちなんですね。
でも、莫大なロットを扱うトレーダーになってくるとFXの世界でもマーケットインパクトはつきまとうものなんです。
対処法としては複数の業者から発注するくらいしかありません。
難しい問題は、優良FX業者も数は多くないということですね。
ちなみに具体的な業者名ですが、ぼくがこのブログでおすすめしているFX会社であれば、厳選して選んでいるので問題ないですよ。
FXのスリッページ対策とおすすめの証券会社 まとめ
スリッページ対策について書いた結果、思った以上にマニアックな記事になりましたね。
それでは、普通のFXトレーダーが抑えるべきポイントをまとめます。
こういうことですね。
なお、今回の記事だと勘違いしそうなので補足します。
OTC業者は闇の側面がありますが、ECN業者にも闇は存在します。
なのでどちらが圧倒的に優れているわけではないです。
OTC業者はインターバンク市場に注文を流さないので、ECN業者よりも発注速度が速いことだってあります。
マトモなOTC業者で、ロットサイズがさほど大きくなければ、ECN同様にまだまだ使える面はあると思います。
ECN業者はインターバンク市場に注文を流すので、基本的に業者と利益相反にはなりません。
が、カバー先のリクイディティプロバイダーに問題があることもあります。
最近の例ではメガバンクが米当局から罰金を命じられていましたね。
他にもECN業者を謳いながらも実はOTC業者だったという厄介な業者もあるので、FX業者選びにはくれぐれも気をつけてください。
約定が速く、流動性のある優秀なFX業者は簡単には見つかりませんが、FXをするなら良い業者を使うに越したことはありません。
Dakar
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