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ローソク足

酒田さんと柴田さんの話|ご両名は米が好き?!

投稿日:2019年5月8日 更新日:

酒田さんは白いご飯が好きで、柴田さんはアメリカが好きなんですよねー、、、って、いきなり何を言ってるんだと言う話ですが。笑 タイトルからしてだいぶ意味がわからないですが、中身はなんとかトレードの本質を突いていきたいところ。とりあえず、書きはじめますね(^^)

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昔からある和製トレード技法

酒田五法も柴田罫線も、昔からあるロジックです。

どちらも純和製っていうのがミソですよね。

今回、なぜこの2つを取り上げることにしたのかというと、この2つの罫線はそれぞれに特徴を有しているからです。

「米が好き」が共通しているからではないです。笑

タイトルは、今回はちょっと勢いでつけてみました(^^)

ぼくのブログ記事の特徴なんですが、わりとこういう意味不明なタイトルの時って、重要なことを書いていたりします。

なんだかうまくタイトルをつけられないんですよね。

けっこう書いていることが深いから。

気負う必要は全くありませんが、気合い入れて読み込んでみてほしい記事ではあります。

キャンドルスティックは世界標準

そもそもが、ローソク足の存在自体が、Made in Japan なんですよね。

もうこのへんの事情からして、ローソク足の法則である酒田五法と柴田罫線っていうのは、それぞれの時代で、世界の最先端を走っていたわけです。

特に酒田五法にいたってはなんと江戸時代の発明品ですからね。

すでに現在は、この酒田五法を逆手にとるヘッジファンドの台頭で、オリジナルの法則通りに相場が展開していくことはほぼなくなりました。

でも、注目すべきはそこじゃないんですよね。

これ、どういうことかというと、このアジアの片隅で生まれたローソク足の法則が、今でも金融市場において意識されることがかなり多いというのは事実、ということです。

そもそも、逆手にとっている時点で、戦略の礎になっているわけです。

ここが、本当にすごい点。

「テクニカルで相場は推移する」という話に関しては、日本発の発明品、キャンドルスティックの存在感は群を抜いているんです。

ローソク足はテクニカルですからね。

酒田五法も柴田罫線も、どちらも為替相場のために編み出されたものではありません。

でも、この2つは、FXをするにあたって、非常に役に立つものなんですね。

それは、2つ共に、FXに応用可能だからです。

酒田五法とは?

酒田五法は、ひとことで言ってみれば相場予測法になります。

すごいですよね。

相場を予測できるんですから。

酒田五法は日本古来の罫線の中でも最も古典的で、企業においても取引の指針にしているベテランは多いです。

江戸時代の米相場で活躍した本間宗久によって編み出されたといわれていますが、実際のところは定かではありません。

ただ、米相場においてかなり優秀な予測法だったことは事実のようなので、酒田五法は米の価格の上下を予測するためにつくられたこと自体はどうやら本当みたいなんですね。

酒田五法は、「三山(さんざん)」「三川(さんせん)」「三空(さんくう)」「三兵(さんぺい)」「三法(さんぽう)」の5つが基本になっています。

上の絵などは三川の一部ですよね。

これらの基本パターンは、チャートのフォーメーション分析や様々な異時間足分析の土台になりえるんです。

柴田罫線とは?

一方、柴田罫線です。

柴田罫線は、パターン分析ですね。

パターン分析って、売り手と買い手の戦いの中でチャートの上下動によってある形が形成されていき、その形が転換していく方向に優位性を見出す分析のことです。

柴田罫線も、酒田五法同様、掘り下げていくと本当に奥が深いです。

とりあえずひとことで書いてみれば、柴田罫線は、相場の普遍的な側面に注目してパターン化しているという点が、すべての発想の原点になっています。

人のお金に対する欲望と恐怖が、過去も現在も未来も、そんなに変わらないものであれば、パターン分析による売買は、普遍性がある可能性が高いじゃないですか。

つまり、柴田罫線は、チャートの状態を判定してくれるもの、ということですね。

相場をこうやって把握しているんだよ、ということを柴田罫線が示してくれるという点が、トレーダーとしては助かる点なわけです。

柴田罫線は、アメリカ株式市場の分析により確立されるにいたっています。

米相場、米国株式ということで、どっちの技法も「米」なんですよね(^^)

どうして応用できる?

じゃあ、なぜこの2つはFXに応用できるか?ですが。

これは、現代の相場参加者は、キャンドルスティックの連続で形づくられるチャートを分析の主戦場にするチャーチストがとても多いからなんですね。

あと、そもそも、為替相場分析において有力な罫線はないのか?って思いますよね。

これは、ないんですよ。

なぜかというと、為替相場って単なる決済の場だからです。

米の相場価格の上下動を読むテクニックというのは、いかにもあって然りなんですよ。

いわば、商人の知恵なわけです。

株に関しても同じで、ひとつひとつの企業業績がどう展開していくか?という点に、一定の規則性を見出すことは可能なんですね。

でも、為替相場っていうのは、元々は単なる2つの通貨がしのぎを削って価値を争っている場に過ぎないんですよ。

こういう相場で利ざやを得ようと思っても、かなり複雑に入り乱れた変動要因に翻弄されてしまう可能性が高いんですよね。

こういう理由もあって、FXって、他の金融商品よりも比較的高くレバレッジが定められてるわけです。

レバレッジを高く設定しでもしない限り、為替相場のような舞台で難解なトレーディングに挑もうとする人は増えないからです。

FXはむずかしい?

さて、ここまで読んで、どう思いました?

「なんだ、FXってむずかしいのか。それならFXなんてやるのはやめよう。」と思いました?

もしそう感じてしまったのであれば、ぼくとしては寂しい限りなんですよね。

確かに、FXってありきたりな相場分析で普通にトレードしてたら、株なんかと比べると難しいです。

この点は否定しません。

でも、FXには他の投資対象にはない、ものすごく魅力的な点がありますよね?

それは、他でもないレバレッジです。

他の投資対象と比較して、明らかに高くレバレッジが設定されているということは、同じ景況感の中では、自分の努力次第で圧倒的な利益率を叩き出すことができるんです。

これは、相対的な話ですよね。

これが、ぼくが「てっとり早く少ないお金を増やす方法」として、FXをおすすめする最大の理由なんですよ。

ちょっと普通じゃないワザ

話を前に進めます。

じゃあ、その普通じゃないトレーディングテクニックって何なの?って話ですよね。

ありきたりじゃない相場分析ノウハウの上に、現在の為替相場で最大限優位性のある技法で挑んで行かないといけないわけです。

相場分析ノウハウについては、ぼくがもうしつこいほどにこのブログで書き綴っている相場環境認識になります。

そして、肝心のトレーディングテクニックですが。

これが、じつはぼくのやり方においては、「酒田さんと柴田さん」なんですよ。

パターン分析というのは、チャートがこういうかたちになったら、こうなることが多いですよ、という類のものです。

この分析理論は、あくまで相場を達観しているものであるため、言っていることに説得力があります。

一方、相場予測法というのは、売買の判断のタイミングを記したものです。

予測しない限り、エントリーなどできないわけです。

この2つを混同してしまう方はとても多いので、この点について書いていきたいと思います。

パターン分析は評論家目線

話の展開の都合、柴田罫線、つまりパターン分析のほうから書きはじめますね。

パターン分析っていうのは、言ってみればどんなものであれ、最終的には言い逃れができるようになってます。

いきなりこんなことを書いてしまうと、「それダメじゃん!」と思ってしまうかもしれません。

が、これは事実です。

あくまで確率の高さを謳っているのがパターン分析なので、たとえば、「ヘッドアンドショルダーが出たら下落しやすい」という分析は、実際には下落しなくてもいいわけです。

(ご参考まで⇒ヘッドアンドショルダーで稼ぐ|トレードのタイミングを会得しよう!

ちょっと言ってる意味がわかんないかもしれませんね。

書いてるぼくも、説明が下手だなと思ってるくらいなので。笑

掘り下げましょうか。

パターン分析は理論武装が完ペキ?!

ヘッドアンドショルダーが出たのに、上昇に転じたとしましょう。

でも、パターン分析は、「絶対にこの後下落しますよ」という類のものではないんですね。

つまり、ヘッドアンドショルダーのあとに下落しなくても、あくまで「ヘッドアンドショルダーが出たら下落しやすい」というパターン分析は論破されないんです。

なぜなら、「下落しやすい」という分析は、「上昇するかもしれない」という意味を内包するからです。

これ、どう思います?

「それ、ズルいじゃん!」と思いました?

ぼくもそう思います。笑

でも、パターン分析って、実際にこういうものなんですよ。

ヘッドアンドショルダーの分析屋

つまり、ヘッドアンドショルダーの分析屋さんみたいな人がいるとしたら、たぶんその人はこう言うんです。

「まぁ今回は上昇だったけど、たぶん次は下落するよ」と。

要は、回数なんですね。

「こうなったらこうなりやすい」という話は、回数をこなしてはじめてその意味合いを感じとることができるものなんです。

ちなみに、仮にこの後に5回くらい試したものの、その5回共にすべて上昇だったとするじゃないですか。

そうなったら、この分析屋さんはこう言うこともできるわけです。

「そもそもそれはヘッドアンドショルダーじゃないんじゃないか?」と。

どうでしょう?笑

パターン分析のロジックは正直、完ペキです。

完ペキ故に、この分析理論をトレーディングに取り入れようとする方は多いです。

が、単なる分析理論なため、実際のトレードに役立つかどうかというと、話は別になってきます。

相場予測法はトレーダー目線

一方、相場予測法です。

相場予測法って、トレーダーにとってはとても頼りになるものです。

なぜなら、「こうなったら買いなさい」「こうなったら売りなさい」ということを明確に謳うのが相場予測法だからです。

これは、言ってみれば、思考停止しても相場参加できる類のものであるため、初心者の方が非常に飛びつきやすい話になります。

それはそうですよね。

魑魅魍魎がうずまく、なにがなんだかよくわからない為替相場という世界で、あっさりと「今だ!買え!」と言ってくれるので。

こんなにわかりやすいロジックはないわけです。

それが、かの有名な、酒田五法なわけですね。

酒田五法は初心者を騙す?!

なんですが、ここまで読んでみて、みなさんはどう思います?

「今だ!買え!」と言ってくれるのが酒田五法を筆頭とする相場予測法なわけです。

でも、そういう号令に従って、100パーセント勝てるなんてことは、絶対にないということを、ぼくらは知っているわけです。

これはいったい何を意味しているのか?

これですね、あえてちょっとひねくれた言い方をすれば、相場予測法っていうのは「何も知らない初心者をだまし討ちにするもの」とも言えるんですよ。

もちろん、相場予測法というのは、きちんとその成り立ちを理解してつかえば、相当に役立つ戦略です。

これは紛れもない事実です。

ですが、どうしても一見「こうなったら単純に買えばいいんだよ」「こうなったら次のローソクで売ればいいんだよ」みたいに見えてしまうのが、相場予測法なんです。

ローソク足の絵の印象が強い?

これ、なぜそんな風に見えてしまうかというと、話は単純で、見た目イッパツだからです。

ぼくは、なぜこういうローソク足の理論にだまされてしまう方がかなり多いのか?ということを、ぼくなりに考えてみたことがあるんですよ。

これなんですが、わりと早い段階である結論に達してます。

きっと、酒田五法を紹介している本なりサイトなりで、文章を読むよりも、ローソク足の絵を先に見て、そこに書いてある「こうなったら買い!」みたいな簡単なコメントを見て、それだけで「そうか!」と考えて実行してしまう、という流れなんじゃないかと。

先に見たから、という理由でなく、ちゃんと文章も読んでいたとしても、たぶんローソク足の絵のほうが印象に残りやすいんですよ。

ぼくは、そんな風に思っています。

こういう話はまた別の記事で掘り下げたいなと思っています。

酒田五法には、相場の大局を認識した上でローソクを見ることが大事であるという趣旨のことは、きちんと書いてあるんですよ。

酒田さんは憎めないヤツ?

一応触りだけ書いておくと、ファンダメンタルズをまずは考えないといけないですよね。

それから、時間足です。

さらに、短期トレードならば、時間帯も考えなければいけません。

ちょっと思いつくだけでも、すぐにこれだけ羅列できるんです。

プライスアクショントレードをきちんと理解しているならまだしも、ローソク足だけでエントリーしちゃうなんて、全くもって愚の骨頂なんです。

それにも関わらず、本当に多くのローソク足信者の人たちがいるっていう点、すごいですよね。

それだけ、酒田五法に魅力があるってことです。

言ってみれば、酒田さんは憎めないヤツってことですよね( `ー´)ノ

酒田さんと柴田さんの違い

強引に擬人化するとこうです。

柴田さんは、わりとパリっとした身なりで前髪もビシっとあげて初対面で会うのはすごくきれいな会議室、みたいな感じ。

でも酒田さんは、街角に立つサングラスをかけたヒゲもじゃのかなりあやしい中年のおじさん、という感じ。

柴田さんは人間的に非常に信用のおける人です。

でもそれだけに、決して断定的な話し方をしません。

こちらがこれからの相場の値動きについて、明確なアドバイスを求めても、最終的には「相場はミズモノですよ」と返すだけ。

でも、その口調だけは天下一品、みたいな。笑

論理だった説明は得意なんですよ。

一方、酒田さんは、どう見ても雰囲気がおかしいです。

たぶんアルコールが入ってるんでしょうね。笑

挙動不審な感じ。

それでも、恐る恐る今後の相場動向を聞くと、ものすごく明確な返事をしてくる。

「もうココは絶対買いだよ!」みたいな。

たまに競馬場前に現れる予想屋みたいなイメージですかね(^^;)

まとめ

さて、いかがでしたか?

この記事は、決して酒田さんと柴田さん、どっちのほうをアテにするべきなのか?という話ではありません。

まったくこの2つの純和製トレード技法を知らないという方々のために、とりあえずのイメージを持ってほしくて書いてみたんですよね。

ぼくは、こういう、最終的なトレード判断の時に頼ることになるテクニックの話というのは、相対的な把握がとても重要だとおもっているんです。

つまり、ひとつのテクニックだけに固執しないということですよね。

酒田五法だけを勉強したり、柴田罫線だけを勉強したりすると、どういうわけか、他の技法に関しては否定的になる人が多いです。

でも、それはちがいます。

歴史的な経緯の中で、これまで世に残り続けている技法は、どんな技法でも必ずその技法唯一無二の説得力を有しているわけです。

それを、ぼくらは見逃してはいけません。

言ってみれば、いいとこ取りをすべきなんですよ。

強烈な説得力がありながら、じつは完全無敵な技法は存在しないというのも事実です。

そういう中で、トレーダーの心がけとして大事なのは、やはり、時代と共に変化する相場傾向に合致した選択をし続けていくということです。

視野を狭めないためにも、両者をとりあえずフラットな視点で比較してみたってことですね。

それぞれの良いところ、悪いところが、ちょっとでも見えてきたようであれば、ぼくとしてはうれしい限りです(^^)b

Dakar

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