今回の記事では、仲値公示トレードのヒントになる話を、2つに分けて書いてみようとおもいます。ひとつは、ドル円チャートの特徴を仲値公示トレードに生かすことが大事、という話。そしてもうひとつは、仲値公示トレードの利点を、経済指標トレードと比較することであぶり出してみた話です。ぜひ、実際のトレードに有効活用してください(^^)
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目次
仲値公示の正しい読み方とは?
さて、仲値公示に関してです。
そういえば、最近、仲値、の読み方を間違えられてしまう、ということがありました。
仲値なんですけど、「なかね」と読みます。
どう間違えられてしまったかというと、「なかち」とメールで書かれてしまった、ということがあって。笑
これ、数往復分理解が進まなかったんですよね(^^;)
ひらがなだったので、わからなかったんです。
ちなみに、イントネーションですが、「なかね」は下上上、という感じです。
少なくともぼくは、こういう感じで発声してるんですよね。
「なかね」=下上下 というように言っている業界もあるみたいですけどね。
こういう言い方を常用しているのは、TTBやTTSも頻繁に見るディーラーのイメージが、個人的にはあります。
どちらも、「公示」のほうは、普通の読み方なんですけどね。
ではでは、前置きはこのくらいにして、そろそろ本題に入りましょうか。
仲値公示とキリ番をセットで?
まず、ひとつ目の話です。
例えば、113.4円くらいに当日朝のドル円が位置していたとします。
前日のダウは、上昇。
その影響でドル円は朝方までずっと上昇基調で来ていた。
そんな相場って、ありますよね?
こういうときに思い描いていただきたいのが、ドル円の特徴のひとつ、キリ番に反応することがある、という点なんです。
時間軸を追っていってみましょうか。
アメリカ株の値動きに連動するドル円
前日のアメリカ株の上昇の煽りを受けて、今のところドル円は「行け行けどんどん」なわけです。
もちろん、これは上目線ということです。
具体的に何時から、とかは、その時々の相場によるのでなんとも言えませんが、まず、こういうときはよく朝方に利確の動きが見られます。
今回のケースだと、この利確のチャート変動は下落ということですね。
そして、日本の株式市場がはじまるわけですが、東京株式市場って、短期的には前日のアメリカ株の影響をとてもよく受けるんですね。
その定石に従えば、だいたいこういうときは、日経平均は上昇していくと考えていいんです。
ここで、思い出していただきたいのが、この話の前提の水準価格です。
一番最初に、ぼくは、「113.4円」くらいという具体的な数字を書きましたよね?
こういう水準で、ドル円が、東京で朝を迎えているわけです。
この展開は、果たして何を意味しているのか?
仲値公示トレーダーが考えるべきこと
こういう展開の場合、トレーダーとしては何を考えなければいけないかというと、キリ番なんですね。
キリ番って、ずばりちょうどいい数字のことです。
このケースでいうと、113.4から上昇中のチャートにまず待ち構えているのは、113.5円ですね。
朝方の利確の動きも消化して、どんどん時間が10時に近づいて行っているとします。
と、同時に、ドル円チャートは113.5円という水準にも近づいて行っている。
こういう場合には、正統派仲値トレーダーとしては、とあるシナリオを描くべきなんですね。
それがどういうシナリオかというと、ずばり仲値天井です。
仲値天井とは?
このチャート画面は、とある日のぼくのスマホのチャート画面です。
わかりやすくお伝えするのならば、この形状が、仲値天井なんですね。
仲値天井とは、午前10時以降のドル円チャートが、円が買われることによって、もしくは米ドルが売られることによって下落していくことを言い表しています。
ゴトー日では、午前10時までは、概してドル円が上昇する傾向があるので、こういうときに仲値天井になると、短期ドル円チャートは、まるで10時をテッペンにした山のような形状になります。
きれいにドル買いがチャート表出せず、10時前にチャートが上昇しなくても、10時以降に下落した場合は、仲値天井と言います。
本当に実需筋の影響が強い仲値天井のときは、あとから見て、10時前から10時あたりまでの水準、もしくは10時ピンポイントの水準が、その日のそれ以降の価格水準の中で最高値になっているような展開になります。
これは、仲値でいわゆる「実需筋の下支え」があった日の展開ですね。
例えオーバーシュートしたとしても
話を戻します。
つまりですね、10時に向けて、例え113.6円くらいまで一時的にオーバーシュートしたとしても、今回のケースのような相場であれば、仲値天井を見越して、「10時近辺でドル円を売る」トレードを考えてみるべきってことなんです。
こういうことを書くと、キリ番と仲値を組み合わせることが大事ってこと?と思う方もいるかもしれません。
が、それはちょっと、的を得ているようで得ていないかもしれません。
24時間以上経過しても最高値として更新されない仲値天井を、スーパー仲値天井と言います。
今のドル円です。
もちろん、ぼくの造語です。笑#スーパー仲値天井 pic.twitter.com/rMSzTWV0BF
— 大手企業為替担当DakarのFX雑記! (@111coffeeBreak) December 21, 2018
ぼくが言いたいのは、キリ番への反応も、仲値公示も、ドル円チャートに特徴的な事柄なんですよ、ってことです。
どんな通貨ペアにも、特徴があります。
ポンド相場は思わぬところで切り返す、オセアニア通貨は、一定期間トレンドが継続しやすい。
故に、ロンドン時間のポンド円のチャート変動には要注意、AUDUSDではトレンド系テクニカルを重宝する、こういうルールを構築していくことができる。
こういうやつですよね。
こういう特徴をならべていくと、ドル円チャートにも、いろいろな特徴を見出すことができるんです。
そういういくつかある特徴がこうして重なるタイミングがあったのなら、その相場においてはある程度ロットを割いて勝負してみてもいいんじゃないか?とぼくは思っているということなんですね。
ちなみに、こういう場合は、より大きな視点も参考にするといいです。
例えば、あくまで仲値公示取引のトレード画面としては5分足を見つつ、相場環境認識として日足を見ておく、とかですよね。
相場環境認識ありきのトレード、という法則は、仲値公示トレードでも大前提ってことです(^^)
仲値公示なんて値幅小さいし魅力ナシ?
さて、次です。
上のチャートは、とある日の短期ユーロ円チャートです。
さきほどと同様、ぼくのスマホのチャート画面で、時間表示は日本時間ですね。
少し見づらいかもしれませんが、黄色い枠の「①」が仲値公示の時間、「②」が経済指標でチャートが大きく下落したところを指しています。
PCならばクリックして拡大できますし、スマホならば画面を横にするとチャート画面が大きくなるはずなので、確認してみてください。
この日は夕方に、経済指標でユロ円は下落。
すべて終わったタイミングでこれを見ると、昼間の仲値なんかたいしたことない値幅に見えるじゃないですか。
こういうのは、チャート変動がすでに起こった後に見ると、経済指標トレードをしたくなるものなんです。
したくなるんですが、いかんせん、経済指標って、絶対に発表される前に数字はわかりません。
公表される数字がわからないということは、チャート変動も予測しようがないということですね。
この事実は、肝に銘じておかなければいけません。
まちがっても、「どこかで誰かが闇ルートで情報を発信していないか?」などと考えて、調べまわったりはしないでください。
時間のムダです。
ギャンブルよりも仲値公示で機械的に稼ごう
ちなみにこのときのユーロ円チャートを下落させたのは、欧州で連続的に発表された弱いPMIの数値が主因でした。
これ、どう思います?
こういう値幅を見て、かなり多くのFXはじめたての方々が、経済指標前に、自分が予想する方向にポジションを持っておこうとするようになるんですね。
なんの裏付けもないのに、「きっと今回は上だ!」とか考えたりしてしまうんです。
でも、経済指標って、実体経済を表す数値が最新の統計でまとめられたものです。
そういうものを、個人的に予想なんてできるとおもいますか?
ぜひこれだけは覚えておいてほしいんですが、単純に、過去の大きなチャート変動に魅力を感じて、そこを目掛けてトレーディングプランを練るというやり方は、絶対にやめてください。
意外と、こういうのは、頭ではわかっていても、知らず知らずのうちに「負けを取り戻すために」とか「目標達成のために」とかで、やってしまうものなんですよ。
仲値公示トレードと経済指標トレード
この話についてまた違う角度で言ってみれば、こういう点も特徴的かなと思います。
指標トレードは、いつの指標で大きな値幅が出るかわからないので、常にPCの前に座ってなきゃダメ。
対して、仲値トレードは時間が決まってるので、仕事や家事と非常に両立しやすい。
どうでしょう?
なんとなく腑に落ちません?
要は、経済指標トレードは、どの指標に相場が反応するか不明、且つ仕込んでおくことは不可能という点で、「いつはじまるかわからないギャンブル」なんです。
でも、仲値公示トレードは、「タイムスケジューリングがきちんとできる、規則的なトレード」ってこと。
なんといっても、時間が決まっているのがいいところなんですよね。
ぼくの仲値公示FX戦略を実践している方々も、自営業や主婦の方が本当に多いです。
この戦略に継続的に取り組んでいるみなさんは、時間管理をきちんとしつつ、着実に成果を出していますからね。
仲値公示トレードでは記録をとれ!
仲値公示トレードって、さっきの話みたいにトレンドの最中でもその流れを使って稼ぐことができます。
が、やはり基本は、その規則性を利用するスタンスなんですね。
規則的なチャート変動を最大限抜いていくためには、その一定の教科書的な値動きがチャート表出する日にできるだけ狙いを定めることが大事になってきます。
狙いを定める際のポイントは、カレンダーベースの分析をきちんとすること。
ゴトー日っていうかなり優しいヒントがハナからあるので、仲値公示トレードは、真面目に取り組みさえすればわりと誰でも稼げるんですよね。
具体的には、上のような表をつくるんですね。
(ここは、非常にコアな話なのですが、この表なんかは、さきほどリンクを貼ったぼくの仲値公示FX戦略からの抜粋です。)
そして、過去の値動きの傾向から、勝率の良いトレーディングを抜き出すわけです。
やり方としては、そういうときと同様の環境になったらエントリーするだけ。
やることとしてはかなり単純なことなんですね。
ぼくがこうしてブログで堂々とおすすめしているのは、こういう、初心者トレーダーの方でもやりやすいという利点があるからなんです。
アメリカ人仲値公示トレーダーの話
じつは、アメリカ人サラリーマントレーダーの中にも、ドル円の仲値公示トレードに取り組む人たちは、常に一定数存在しています。
NY時間では、日本時間の午前10時頃に自宅にいることができる勤め人は、わりといるんですよ。
こういう海外の個人トレーダーも、ゴトー日に注目してるんですね。
これは、外国人ドル円トレーダーも、ゴトー日仲値の「定説」の再現に、ひと役買ってくれているということです。
アメリカの現在の人口は、約3億3000万人。
だいたい0.1パーセントの33万人が10ドルずつ個人取引に手を出すとして、およそ3億円がその日の仲値トレードに投じられるわけです。
このインパクト、どれほどかわかります?
ぼくでも1日1億円以上の仲値取引なんて、これまで1年に1回やったかどうか、くらいな感じですからね。
「時間縛り」である仲値公示トレードに関しては、規則性があるという話が全世界的に広まり、さらにそれを利用して資金投下するトレーダーが増える、という構造になっているわけです。
ボリュームが薄い時間帯のトレンド転換のタイミングをファンドが狙い撃ちしてきて、大量ロスカット発動の結果、予期せぬ大暴落、みたいな話は、FXではよく聞きますよね?
でも仲値公示の時間帯は、だれも実需勢がつくりだす相場の流れを止めようなんて考えません。
それは、みんな実需筋のボリュームの大きさをよくわかってるからなんですね。
こういう時間帯においては、仕掛けるよりも、流れに便乗したほうが儲かるということを、みんな知ってるんです。
まとめ
さて、いかがでしたか?
仲値公示トレードと言うと、盲目的に「午前10時に向けてドル円が上がっていくやつ」だと考える方は多いです。
「だからゴトー日に10時前にドル円買うんでしょ?」と。
「ずっとこれやってれば、確率的には勝つことのほうが多いんでしょ?」と。
これ、ちがいます。
そんな簡単ではないです。
トレード自体はシンプルだけど、分析をしないで勝ち続けることはできないです。
実需の動きがチャート表出するか?を見極め、その後に仲値天井まで考慮したトレードプランを練る。
カレンダー要因を分析していくために、逐一自身で記録を取り続ける。
これらのことが、非常に大事になってくるんですね。
今回は、そのあたりの事情を、ちょっと掘り下げて書くことができたかな、と思っています。
ぜひぜひ、マメに記録をとり、継続していくことで、この仲値公示トレーディングを、モノにしていっていただきたいです(^^)/
Dakar
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