簡単に「FXをする」と言いますが、その行為というのは、自分のお金を為替相場に預けるということです。
これは、一生懸命自分の努力によって稼いだお金を、どうなるかわからないような危ない場所に放り投げてしまう行為なんですよね。
それだけに、自分がどういう思考でトレードをするにいたるのかを、きちんと自分で理解しておくことは、とても重要です。
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目次
自分のトレードを理解する
ひとことで「自分のトレードを理解する」と言っても、いろいろな見方があります。
なので、この記事では、わかりやすく、「買い」「売り」のどちらでエントリーしたのか?という点にフォーカスしたいとおもいます。
つまり、自分で、「なぜそのときのその相場で買ったのか?あるいは、売ったのか?」という点ですよね。
これ、とても単純なことのようで、わりと多くのひとが、答えられない質問なんですよ。
数分後、数時間後であれば理解できるんです。
これは特に負けた場合のパターンに多いです。
感情的な理由であれ、なぜそこで買ったのか?ということは、トレードしてすぐのタイミングであれば、猛省と共に記憶によみがえるんですよね。
でも、不思議なことに、数日、数週間、数か月と時間が経過していくと、わからなくなってくるんです。
きちんとトレード記録をつけている人なんてなおさらです。
記録が残っているが故に、とても気になるんですよね。
「なんでこのタイミングで買ったんだろう?自分はいったい何を考えていたんだろうか?」
って感じになっちゃうんですよ。
意識的にステップを踏む
こうなってしまっては、とてもトレードの上達など見込めたものではありません。
PDCAサイクルが回せませんからね。
では、こうならないためには、いったいどうしたらいいのでしょうか?
自分のトレードをきちんと体系的に把握しておくためには、「トレードを開始するまでの思考のステップを順序立てて踏む」ということが非常に大事になってきます。
順に書いていきます。
上下どちらかに決める
大方のトレーダーは、最終的にはテクニカルをつかってエントリーの方向を決めます。
「MACDを見るとこれは絶好の売りのタイミングだ!」
「ゴールデンクロスだから、これは買いだ!」
みたいな感じですよね。
この、「上下どちらかに決める」という重大な決断をするまでには、かなり試行錯誤することも多いです。
が、この記事では、その経緯には触れません。
とにかく、トレードをするために、「買い」「売り」の判断をするというタイミングは、誰にだってきます。
この時点では、きちんと「確固とした」エントリー理由があるのが普通です。
逆方向の材料を挙げる
上下どちらかに決める、というステップは、ある意味当たり前です。
だって、このステップがなければ、自分が買ったり売ったりする行動にまで行きつかないですからね。
でも、次のこのステップは、意識的にする必要があります。
故に、とても大事なポイントと言えます。
それはずばり、「逆方向の材料を挙げる」ということです。
なぜ反対の理由が必要か?
せっかく迷いに迷って、エントリーする方向を決めることができたのに、なんでわざわざ逆方向のエントリー理由を考える必要があるとおもいます?
これは、為替相場が、誰にも今後の予想ができない変動相場だからです。
このステップは、トレーダーの心理状態に安定感をもたらすんですよ。
どういうことか?
これはつまり、「必ずしも自分がエントリーした方向にチャートは動かない」という前提があるが故です。
なので、心理的に逆方向に行った場合の、自分なりの許容範囲を確保しておくことが大事なんです。
これは損切りのルールの設定の仕方にも関係してくる話ですね。
具体的な逆方向の材料とは?
具体的に書きます。
想定する逆方向の材料は、自分がエントリーすると決めた理由と全く視点がちがう事象が良いです。
つまり、自分がエントリーしようとおもった材料がMACDならば、逆方向の材料は「経済指標」などにするということですね。
この場合は、エントリー方向はテクニカル、逆方向はファンダメンタル、ということです。
こういう想定というのは、とても大事です。
例として、自分のエントリー方向が「売り」だと仮定しましょうか。
この場合、この想定をして実際にエントリーをしたときに、MACDのヒストグラムが、意に反してなかなか「谷方向」に向かわなかったとします。
この場合だと、つまり、チャートは上昇をつづけている状態です。
これは、あきらかに自分の想定とちがう状態になっているわけなので、迷わず損切りできるケースなんですよね。
また、経済指標で、当該通貨ペアにとって好材料が出たとしても、躊躇なく損切りができるとおもいます。
なぜならば、きちんと逆方向の想定を、前もってしていたからですね。
エントリーを改めて確認
さて、思考のステップの3つめはこれですね。
「改めて自分のエントリー方向を確認する」ということです。
1度エントリー方向を決めた後、逆方向の材料を真剣に考えた結果、最初の自分の判断に自信がなくなっていた、なんてことは意外とあります。
そうなっていたら、トレードはやめましょう。
ぼくも、これはけっこうよくあることです。
あ、これなんですが、決して悲観的にならなくてもいいことなんです。
むしろ、「じっくり分析をしたことで、相場環境認識がひとつ上のレベルに達したな」くらいに考えるべきなんですね。
この「エントリー方向を改めて確認」というステップにいたって、自分の信念が揺らがなかったら、そのときは自信をもってエントリーしましょう。
逆に、このステップまできて、「やっぱりやめよう」と思ったら、それはそれでOKです。
違う時間足、違う通貨ペアで、エントリーできそうなものを探しましょう。
FXにおいては、自分がトレードできる舞台がたくさんあります。
しかも、それぞれのチャートは密接に相関性があります。
自分がそれまでしてきたトレードプランニングを、次のトレードプランニンングに生かすことは、とても容易いことなんですよ。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
今回は「トレードを開始するまでの3つの思考のステップについて」と題して、心理的な側面にフォーカスして記事を書いてみました。
ぜひご自身のトレードに、今回の内容を生かすようにしてみてくださいね。
ちなみに、この3つのステップを踏んでいくのにかける時間なんですが、スキャルピングであれば、そんなに長い時間をかけるわけにはいきません。
どんなに長くても、10分以内くらいにしましょう。
慣れてくれば、数十秒で終わる作業です。
トレード記録自体は、トレードが終わってからでもできますからね。
大事なのは機会損失を避けるということ。
常に相場環境の変化に気を配りつつ、「稼げるポイントで稼ぐ」という意識をいつも持つようにしましょう(*^^)v
Dakar
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