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ロンドンフィキシングとは?リスクマネーの必要性とチャート大変動

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ロンドンフィキシングは、ロンドン市場の16時、日本時間で言うと25時のフィキシングのことをいいます。

ロンドンフィキシングは英語で書くと、London Fixing ですね。

Fix って「固定する」って意味です。

つまり、値段を決めるってことなんです。

じゃあ、いったい何の値段なんでしょう?

そもそもFXのロンドン時間におけるロンドンフィキシングにおいては、今、いったいなにが起こっているんでしょう?

今回はぼくの為替ノートの内容をネタにした記事です。

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ロンドンフィキシングで金価格決定

ロンドンフィキシングは、正確には、金(Gold)のスポット価格を決定することを意味します。

この時間帯は、外国為替市場では有価証券の決済に絡んだオーダーが多いと言われているんですね。

一般にロンドン市場は、金などの貴金属の現物取引において、世界でも重要な位置を占める市場であり、ここで決定される金価格は世界的な金の価格指標になるんです。

歴史好きな方、南アフリカとか、ボーア戦争とか、大英帝国とかって言葉を連想した人は、その感覚は正しいです。

古くは遠くアフリカ大陸最南端から金を輸入して、その価格をイギリスの首都ロンドンで決めたのがこの時間なんですよ。

金はドル建て

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金は通常、ドル建てで取引されていて、ロンドンフィキシングによって、ドル資金の需給関係にも影響を与えるんですね。

このことから、この時間帯に外国為替相場が大きく動くんです。

ちなみにこのロンドンフィキシングの時間は冬時間と夏時間でちがいます。

  • 冬時間:東京25時=LDN16時=NY11時
  • 夏時間:東京24時=LDN15時=NY10時

ですね。

FXで勝つために

どうでしょうか?

ロンドンフィキシングって、よく聞く言葉ですが、じつは金の価格を決める時間なんですよ。

このことはあまり知らなかったという方は多いのではないでしょうか?

何でもそうですが、物事の本質を理解しておくことはとても重要です。

ここまでのこの記事の内容には、まだこれっぽっちも「FXで勝つための方法」が書かれているわけではありません。

でも、こういう知識って、重要なんですね。

なぜ重要なんでしょうか?

ロンドンフィキシングの本質を理解しよう!

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なぜ重要かっていうと、最終的には、ロンドンフィキシングの本質を理解することで、トレードの腕を上達させることができるからです。

まだ「?」という心持ちの方も多いかもしれませんが、とりあえずどんどん読んでみてくださいね。

さて、金の価格決めの話です。

ロンドン金市場にスポットライトをあてると、じつは金の価格決めは日に2回、午前10時半と午後16時に行われています。

じつは現地時間における午前10時30分にも金の価格決めが行われているんですね。

でも、とりあえずこの記事はロンドンフィキシングについての記事なので、先を急ぐことにします。

このロンドンフィキシング、さきほどもちょっと書きましたが、かなり昔から続いているんですね。

ちょっと調べてみたんですが、1919年にスタートしたそうです。

ぼくが職場で教わったこと

このロンドンフィキシング、かつては、マーチャントバンクの代表格ロスチャイルドの内部の「黄金の間」に、値決め参加5社の代表が午前・午後2回集まり、ロスチャイルドの代表者が議長役となり、まず値決めの初値を、直前のザラ場での価格を基に5社に提示してはじめていたそうです。

その気配値を5社が世界中の顧客に伝え、売買注文を集めたんですね。

中東・アジアの実需家・南アフリカの金鉱山会社などからの現物売買注文が、「黄金の間」で集計され、売りが多ければ、初値から下げた水準で再び気配値が提示されたそうです。

つまり、買いが多ければ、気配値は上がるってことですよね。

このへんは株の取引をされている方はよくわかる話なんじゃないかとおもいます。

このプロセスを繰り返し、最終的に売買量が同じになったところで、ロスチャイルドの代表者が「フィックス」と告げ、その回の建値を決めていたんですよ。

これがいわゆるロンドン建値ですよね。

このことはぼくは20代の頃、職場で上司から教わりました。

ロンドン建値とトレンドの形成

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さて、ここからがポイントです。

このロンドン建値は、最も指標性が高い金価格として、長期契約の値決めの際のベンチマークとして使われてきたんです。

中央銀行などの機関投資家がトン単位で金を購入する場合には、大量の現物を一本値で決めることができる唯一の場として使われてきたんですね。

日本では時差の関係からNY先物終値がベンチマークとして引用されることが多いんですけど、世界ではロンドン価格が長期トレンドを決める価格としてウオッチされているんです。

先物売買で買われた金はほどなく売られてしまうので、ゼロサムゲームです。

が、文化的に金選好度が高い中国・インドの現物購入は長期保有で買いっぱなしなので、買い残高が蓄積していくんですよ。

その現物の生産者と需要家・投資家を結ぶ中継基地は、依然、圧倒的にロンドン市場なんです。

NY先物はレバレッジがかかっているので、短期価格のトレンド形成には圧倒的な価格支配力を持ちます。

しかし、史上最高値、大底などで長期トレンドの転換を決めるのは、ロンドン現物売買であることが多いんですね。

ボディーブローのように効いてくるようなイメージを持ってもらえればだいたい合ってるとおもいます。

ジェントルマンの国

この金の価格決めに関しては、監督するイングランド銀行とロンドン市場参加者との「紳士協定」に基づく信頼関係もとても大きなファクターです。

参加者は売買件数などの情報をイングランド銀行に開示しているんですよね。

イングランド銀行は価格形成に特段の規制はかけず、金庫を金塊保管用に提供するなど、ロンドン市場のスムーズな運営のために協力しています。

リーマンショックやスイスショックのような経済危機が市場を襲えば、官民関係なく、紳士的に対話しつつ、共同でその危機を乗り越えてきたんですね。

でも、米国発のドッドフランク法(金融改革法)の規制の波が、大西洋を渡り、ロンドン市場も直撃したんです。

ドッドフランク法について

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ドッドフランク法は主にアメリカの金融安定を推し進めていくためにリーマンショックの教訓を生かして2010年に定められた法律です。

この法律は非常に複雑な金融的性質を持つので、簡単にFXに関係する範囲で、その施行目的をまとめておきます。

  • 金融システムにおける説明責任および透明性を改善することにより合衆国の金融安定を推進する
  • 「大き過ぎてつぶせない」を終わらせる
  • 短期売買戦略を終わらせることによりアメリカの納税者を保護する
  • 濫用的金融サービス実務から消費者を保護する

ドッドフランク法は、ざっくり言ってみれば、こんな感じの目的を有しています。

つまりは、「あんまりお金儲けのためだけに市場をつかうのはやめましょうね」っていう法律ですよね。

リーマンショックの教訓なわけです。

ロンドンフィキシングとアルゴリズム

さて、大手投資銀行の内部リスク管理は、このドッドフランク法によって、どんどん厳格化していきます。

特に、どこまでが自己勘定売買で、どこからが顧客の売買に応じた「正しい」ヘッジ取引なのかの線引きを明確化することに、機関投資家たちはとてもたくさんの時間を割いたそうです。

でも、アルゴリズムが市場を席巻する現在では、現場感覚ではこれってほぼ不可能に近いんですよね。

ドッドフランク法は一つ一つの売買取引に「その正当性を示す記録を残す」ことを強いています。

これをまともに実行すれば、バックオフィスがたちまちパンクするのは目に見えているんですよ。

このことは、実需為替取引の現場にいるぼくとしても、とてもよくわかる話です。

実需とリスクマネー

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さて、ようやくロンドンフィキシングというキーワードに戻ってきました。

ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の価格操作のあおりで、このドッドフランク法の影響は金価格にまで及んだんですね。

現場からしたら、各行が推定する金利水準を自己申告して、取引の裏付けのない理論値を決めるLIBORと、イングランド銀行の監督下で現物の所有権が実際に移転する売買で決まるロンドン建値って、ぜんぜんちがうものなんですよ。

ロンドン金市場内には「とばっちりだ」との声が多かったそうです。

でも、現在の金融機関は、行内コンプライアンスの強化が加速度的にすすんでいるので、風評被害を極端に嫌います。

「疑われた」という事実のみで、「業務縮小」の決定がなされたんですね。

これは、金業務に限ったことなじゃなくて、株、債券、全ての部門に共通した傾向だったんですよ。

性悪説に立てば規制なんてキリがないじゃないですか。

規制は市場内流動性を減らして、プログラムトレーディングが価格形成を主導する状況を助長する結果になったんですね。

原油・穀物などの価格が投機的売買にさらされ、最終ユーザーが価格変動の悪影響を受ける、という報告もあり、一段と規制が強まるということもありました。

でも、今現在、その規制が市場での売買の縮小化を招き、最終ユーザーがさらなる価格変動リスクに翻弄される事態になりつつあるんですね。

そして、その影響は、当然、外国為替市場にも及んでいます。

今、ロンドンフィキシングにおいては、実需のヘッジとリスクマネーの活性化という2つのお金の流れが、とても厳しく監視されているんですよ。

当局が監視するロンドンフィキシング

つまりは、リーマンショック後においては、当局のマネーゲームに対する監視の目が厳しくなっているということですね。

でも、これは一時的な流れなんじゃないかな、というのが、ぼく個人のおもうところです。

なぜなら、今も昔も、実需と投機マネーは、いっしょに手を組んで相場を形成しているようなものだからです。

そもそも先物は種まきする農家が収穫時の売却価格を先決めすることで経営の安定化を図るというニーズから生じました。

その農家のヘッジ売りに買い向かう「プロの投機家」による自己勘定売買が、市場の潤滑剤である流動性を形成していったんですね。

片やオプション売買は、素人の個人が負担しきれない価格変動リスクを、プロが代わって引き受けることで、投資家の市場参加の負担を和らげるための商品です。

これがそもそもデリバティブのはじまりですし。

それぞれに、実需のヘッジ、リスクマネーの活性化という、重要な役割を担っているんですよね。

まとめ

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さて、いかがでしたか?

日本のような島国に暮らしていると、投機筋のお金ってものすごく強欲な人が動かしているような感覚に見舞われたりします。

それは、海の向こうから原油などの資源を輸入している国では、貿易こそが為替取引の「真っ当な舞台」なんじゃないかと考える風潮が強いからです。

現にFXって「なんだかあやしいギャンブル」みたいに見られることが多いですよね?

でも、実情はぜんぜんちがいます。

日々絶え間なく相場に投じられるリスクマネーによって、為替相場は常に安定を保っているんですね。

その、1日に1回の「大きなしわ寄せ解除」の時間が、ロンドンフィキシングなんです。

人にたとえれば、これは一時話題になった「急にキレる子ども」みたいな話ですよね。

いつも「イイ子」でいることを強いられていると、だんだんフラストレーションがたまっちゃうんですよ。

でも、毎日「発散」していれば、そんなことにはならないでいられるわけです。

1日に1回の、びっくりするようなチャート変動がある時間帯ですが、ロンドンフィキシングについては、こういう目で毎日やり過ごすようにすれば、「相場の本質」がだんだん見えてくるんじゃないかなっておもいますよ(^^♪

Dakar

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