ユーロドルチャート 政治とFX

歴史から学ぼう!ドイツのハイパーインフレとユーロ変動の傾向

投稿日:2016年12月21日 更新日:

ドイツでかつてものすごいインフレーションが起こったことはご存知ですか?

このことはぼくも歴史の授業で習いましたが、すごく昔のことです。

ときは第一次世界大戦が終戦を迎えて間もなくたった頃。

ドイツでは紙幣が紙くず同然になっていたんですね。

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通貨の歴史とFX

なんでこんな記事を書いているかというと、通貨の歴史をだいたいでも把握しておくことはわりとトレードをする上でも大事だからです。

これは10年くらいチャートを毎日見ていると感じるので、まず間違いありません。

当時はユーロという通貨はなく、マルクですね。

このマルク、なぜ加速度的に貨幣価値を失っていったのか?

マルクの価値が紙くず同然に

ドイツって第一次世界大戦で負けたんですよね。

その結果どうなったか?

ドイツには連合国側から1,320億金マルクの賠償金支払いが課されたんですね。これは敗戦国としては受け入れるべきものでした。

しかし、膨大な戦費によって国費がすでに底をついていたドイツにとっては、この金額は支払い能力をはるかに上回るものだったんですね。

その結果、マルクという紙幣は急激にその価値を失っていったんです。

ドイツはその対策として、マルク紙幣を乱発しました。その貨幣価値の下落スピードは、相当なものだったらしいです。

ドイツのハイパーインフレよもや話

おもしろい話があります。

当時はコーヒー1杯を飲むのになんとトランク1つ分のマルク紙幣が必要だったらしいんですね。

これだけでも相当びっくりな話です。でももっと驚くべきはその価格変化の速さです。

前払いだとすると、コーヒー1杯を飲み終わって帰るときには、なんともう1つトランクいっぱいのマルクをお店に支払わなければならなかったとか。

つまりコーヒー1杯飲んでいる間に貨幣価値が倍下落したということですね。

ちょっと今では信じられない話です。

ドイツ・メルケル首相とマルク

さて、それではこの話は今現在FXをするにあたってどういう風につながってくるか?

知りたいのはココですよね。

ドイツの現在の首相はアンゲラ・メルケル氏。ドイツ初の女性の首相です。

このメルケル氏の通貨に対する考え方にとても深くかかわってきます。自身ではハイパーインフレを経験してませんが、自国貨幣の歴史に無関心なはずはありません。

ドイツメーカーの為替戦略もすごいです

ドイツについて少し書くと、ドイツという国はヨーロッパで1位の経済大国です。

ライン川流域の工業地帯を中心に世界的なメーカーも数多く存在するのがドイツです。

そういう地理的な条件に加え、ドイツにはマイスター制度という高等職業能力資格認定制度があるんですね。この制度は職人さんの技能向上にとても役立っているものです。

どこか日本に似た文化的な背景があるのがドイツです。ぼくの勤め先も多くの部品をドイツから輸入しています。

ECBドラギ総裁の憂鬱?!

さて、このドイツ。

当然EU内での発言力というのは随一です。

ECBのドラギ総裁もメルケル首相に足を向けて寝ることはできません。当然ドイツの顔色をうかがいながら金融政策も決められていく傾向はあきらかにあるんですね。

今現在のユーロドル週足チャートを見てみましょうか。

ユーロドル週足チャートを長期視点で

eurusd1221

これが2016年12月21日現在のユーロドル週足チャートです。

どうでしょうか?

今までの話を思い出しながら見てみるとまたちがった見方ができませんか?

ユーロドルは現在絶賛下落中です。今、だいたい1.04まできているんですが、この水準は2002年の年末以来なんですね。じつに14年ぶりです。

つまり14年前の水準までユーロの貨幣価値は下がってきているということです。

もしも金融政策がきっかけならば

どこで下落がとまるかについてはさまざまな意見があります。

ちょうどいい水準であるパリティでとまるとか、2002年夏のしこりがある0.98あたりでとまる、とかですね。もしかしたら今日の水準が底かもしれません。

どこでとまるにしろ、そのとまる水準が金融政策によって決まるのだとしたらそれはECBによって決まるということになります。

通貨の歴史をFXに生かせ!

要はマインドですよね。

どんな組織も人によって成り立っています。ECBもまたしかりです。そして通貨は違えど、自国通貨に対する考え方というのは脈々と国民に受け継がれていくものです。

ECBの金融緩和政策の継続は大前提です。これは今の相場環境認識のベースであることは言わずもがなですが、それでも歴史を紐解けばヨーロッパの人のどこか心の深い部分に、このかつてのドイツのハイパーインフレの記憶は絶対的に刻まれているんですね。

それ故に、「ユーロはもっと売られる必要があるが、決して大暴落は起こしてはいけない」というような感覚がヨーロッパ諸国の人々のマインドの根底にはあると言われているんです。No more!ハイパーインフレ!と言ったところでしょうか。

ドラギECB総裁に比べ、メルケル首相はどこか古風なところもあるので、あながちこういう側面を思い浮かべながらチャートを眺めるのは、決して意味のないことではないとおもいます。

Dakar

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