東京時間 逆張り

日本人の逆張りと外国人の順張り|トレードに影響する国民性の違い

投稿日:2016年12月2日 更新日:

今回は逆張りが好きな日本人と順張りが好きな外国人について書いてみたいと思います。

日本人の逆張りについてのほうが長くなりそうかな。

とりあえず行ってみましょう( ^^)v

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逆張りがお好みの日本人

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これ、おもしろいですよね。

日本人はなぜそんなに逆張りが好きなんでしょう?

まずは日本人が株でもFXでも逆張りが好きだということがわかるお話をご紹介します。

チャイナショックと逆張り

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最近の大きな為替変動のひとつに2015年のチャイナショックが挙げられます。

上げに上げていた日経平均もこのタイミングでかなり下落しましたよね。

このとき日本人投資家はどう動いたか?

株取引から逆張りを考える

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「投資信託協会」という投資信託情報を提供しているグループがあります。

この組織は月に一度だけ、「投資信託概況」を発表しているんですね。

このデータの中に株式投資信託における月単位の流出入金もあるんですよ。

今回はこれに注目してみました。

暴落の際に買うって逆張りですよね

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するとわかることがあるんです。

チャイナショックは主に夏以降に起こりましたよね。

なんと9月に1.5兆円もの資金が株式投信に流入しているんですね。

この9月の資金流入からは、はっきりと日本人の逆張り好きの傾向が見てとれます。

逆張りは大勢に逆らうということ

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もちろん、だからと言って一概にみんながみんな逆張り好きではないかもしれません。

ひょっとしたら株とFXでは嗜好がちがうかもしれません。

ただ、こんな大きなイベントのときに底を見極めて逆張りで入ろうとするスタンスの人が多い国というのがもしあれば、それはちょっと変わっています。

じゃあ逆張りは悪いことなの?

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逆張りがダメだというつもりはありませんが、相場に対して謙虚な気持ちで相対するということはとても大事なことです。

これ、ぼくが入社年度に上司から言われたことです。笑

相場に対して謙虚に向き合うということについては以下の記事も見ていただければとおもいます 👇
⇒トレンドフォローについて|FXのブログ!チャート11月29日

トレードの真骨頂というのは基本的にはトレンドフォローなんですね。

これは大事なことなので何度も言います。

レンジ相場よりも圧倒的にトレンド相場のほうがトレード収益の時間効率が良いんですよ。

これはチャートの傾きを見ればすぐにわかることだとおもいます。

逆張りと日証金

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さて、他にも信用取引の状況を反映する日証金の残高が公表されているのですが、これを見ても日本人の逆張りがわかります。

なにかというと、大きく下がった銘柄には信用取引で大きく買いが入り、逆に大きく上げた銘柄には信用取引で大きく売りの注文が入るんです。

けっこう強くこの傾向はあるみたいですよ。

さらには個人投資家からの注文が主な証券会社というのがあります。

個人も機関も逆張り?

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そういう会社というのは業界のすみ分けの事情として確実に存在しているんですね。

そういう個人投資家が多い証券会社からの注文は、やはり逆張りが多いそうです。

もちろん、機関投資家についても世界の大口と比較すると逆張り率が高いということ。

どうしてそんなに逆張りが好きなの?

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なぜ日本人は逆張りが好きなのか?

みなさんはどうおもいますか?

これは逆張りの先に何を期待しているか?を考えるとわかりやすいとおもいます。

要は海外勢の傾向は順張りということですよね。

それに対してこの極東の島国の日本では逆張りが好まれる。

なぜか?

逆張りを好む国民性

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その答えはずばり、国民性です。

これは、日本人は平均・普通であることを好むという傾向が背景にあります。

つまりは、かけ離れたものはいずれ正常に戻るはずだと考えるんですね。

実際にはなんの根拠もない判断だとしても、暴騰したチャート、暴落したチャートを見るとどうも逆張りしたくなるようなんです。

要は右に倣えの精神ですよね。

順張りを好む国民性

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これに対して、海外勢は順張りを好む国民性があります。

どういうことか?

外国人は個性を重視するじゃないですか。

大リーグにも独特なフォームのピッチャーがたくさんいます。

あれは小さいころから自らの良いところを伸ばすことが良いことなんだという価値観の中で育ってきているが故です。

平凡から外れているならとことん突き進むべきだという考え方がベースにあるんですね。

平凡ではない、つまり非凡だ、ということになるんです。

対して日本では平凡ではない、イコール変わった人、ほぼイコールちょっと頭のおかしい人、くらいの見方があります。

FXチャートにあらわれる逆張り精神

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この国民性がトレードスタンスに見事にあらわれます。

ではチャート上のどのへんにこの傾向が見てとれるか?

これがすごく知りたいところですよね。なぜならトレードに生かせるから。

国民性の違いは、24時間に1回のサイクルで毎日チャート上にあらわれています。

チャートのどこで逆張りをする?

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さて、ではそれはいったいどういうことなんでしょうか。

答えは簡単です。

日本人の国民性が顕著にチャート上にあらわれるのは、日本人が起きているときです。

なにを言っているんだお前は! そんなの当たり前じゃないか! とお叱りの声が聞こえてきそうですが、ちょっと考えてみてください。

これ、FXに関してはけっこう大事な認識なんですよ。

東京時間で逆張りをする日本人

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NY時間、東京時間、ロンドン時間という区切りについてはまた別の記事で触れさせていただきますね。

国民性についてはつまりは東京時間です。

東京時間ってあんまりFXやっててもおもしろくないな、と感じる方は多いのではないでしょうか。

前日の負け分を取り戻そうと躍起になっているときなんて特にです。笑

逆張りする人が多いとレンジになりやすいです

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この感覚こそが要はファイナルアンサーなんですね。

極端な草食系の方は別ですが、基本的には面白くないと感じる理由はチャートがあまり動かないからです。

この「動かない」という点がポイントです。

そう、つまりFXの東京時間っておもいっきりレンジ相場になることが多いんですよ。

なぜか?

順張りの勢いなどまったくナシ

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なぜかというと、それは為替レートを一定の幅に収める力が働いているからです。

つまりは落ちたら買い、上がったら売る力が働きやすいということですね。

これって要は逆張りですよね。

どうでしょうか? 腑に落ちましたでしょうか?

差損を発生させないことが第一

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為替の実需の仕事を現役でこなすDakarから言わせてもらえば、この傾向は企業も同様だ、と言うことができると考えています。

アジアでは日本・韓国が特にそうなんですが、国内で発言力のある大手企業の為替戦略というのは非常に保守的です。

つまりは、積極的に差益を取りに行くのではなく、いつもいかに差損を発生させないかを考えているんですよ。

これは為替に関わるあらゆる業界でその傾向があると言えます。

ぼくの勤め先はメーカーですが、メーカーも為替決済のときの判断理由は逆張り的な思考が強いです。

製造業らしく、「より品質の良いものをより安く売ることで利益をあげること」に邁進しています。

為替戦略などはバックオフィス的なタスクなんですね。

あ、決して良い悪いの話ではないですのでそのへんは誤解なきように。

逆張りはレンジ相場でやろう!

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そしてこのことは、トレードの仕方に関しても、良い悪いの話ではありません。

一般的に、逆張りは一定のレンジでレートが上下しているときは利益が出やすいんですが、価格が大きく変動して新しい局面に相場が移っていくときなんかは非常に損失を抱え込みやすいです。

これはこの記事を読んでいただいているみなさんにも経験があることなのではないでしょうか。

リーマンショックで順張りトレーダーが神格化

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このあたり、おもしろい話があります。

リーマンショックがあったとき、日本ではものすごい損失を出したトレーダーの話がピックアップされることが多かったですよね。

大損こいたという人の話 → 株やFXってこわい → やっぱり自分はやめておこう  みたいな風潮が強かったとおもいます。

まぁ大暴落の話なので基本的には全世界共通でマイナスのイメージの話題ではあるんですよね。

ところが。

なんとこのとき、国によってはじつは暴落で順張りしたトレーダーの儲け話のほうが注目されて、株やFXをはじめる人が増えているんですよ。

これは逆張りが好きな日本にあっては、ちょっと考えられないことですよね。

順張りはトレンド相場でやろう!

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さて、逆張りに対して順張りは、レンジ相場では損失を出しやすい傾向があります。要は高値掴みってやつですよね。たとえば上がりはじめてブレイクだ、とおもったタイミングで買っちゃうわけですよ。

でもレンジだからそのあとはチャートは落ちていくわけです。

ただトレンドが発生したらもうこっちのもの。今向かっている方向にエントリーするというスタンスだから、どんどん利益がのっていきます。

日本人の逆張りと外国人の順張り まとめ

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さて、いかがでしたでしょうか。

今回は「日本人の逆張りと外国人の順張り」というテーマで書いてみました。

日本人の逆張りに関しては、極論すれば島国根性と農耕民族的な発想なんですかね。

激しい戦いは嫌い!みんな仲良く平和に行きましょ!って感じが今日も逆張り精神を支えます(^^)/

日本人の逆張りと外国人の順張り|アメリカ人から学ぶ

ちなみに、☝こんな記事も書いています。

この記事は、ぼくが職場で出会ったアメリカ人の方の考え方を書き連ねた、ちょっと変わり種の記事です。

外国人の順張りについての考え方がよりわかる記事かとおもいます。

この記事と合わせて読んでみることをオススメしますよ(^^♪

Dakar

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